国際協力 社会課題コラム

【人種差別とステレオタイプ】明日、僕らは差別される

街を歩く。周りを見渡す。
多くの人がいる。黒人はいない。

電車に乗る。周りを見渡す。
多くの人がいる。白人はいない。

日本はほとんど単一の人種で構成されている。
髪が黒く、瞳も黒く、肌が黄色い、僕らモンゴロイドである。

幼少期から同種のものに囲まれて育ってきた。
僕らの目には、いまアメリカで起きている事態が
対岸の火事のように映る。

人種差別など触れ合ったことがない。
なんだか距離を感じる。
無関係だと思えてくる。

しかし、本当にそうか。
人種差別は僕らに無関係なのか?

いまアメリカでは、ある黒人の方の暴行死が火種となり、盛んに抗議活動が行われている。

SNSを通し小さな火は世界を包む大きな火となった。

遠く離れた国の人も、差別をなくす活動に署名をし、
抗議の一貫として黒一色の画面を投稿する。

場所を問わずに人の活動がつながっていく、
現代という時代の力強さを見た。
希望を見た。

確かに日本に住む僕たちに人種差別は馴染みがない。
無関係かもしれない。

でもひとりひとりが力を合わせれば
地球の裏側だって変えられる。

そのことを意識して日々行動したい。

 

 

なーんて締めをするつもりだった。

あるツイートに出会うまでは

このツイートはミックスであるツイート主が
小学生の頃「ガイジン」としていじめを受けたことを伝えるものだった。

自分の愚かさを祟りたい気分ではあるが、
周りで見られなかった(気づけなかった)光景であり、1ミリも考えたことのない問題だった。

「人種差別は僕たちと馴染みのない問題だ」
とは言えなくなった。

ミックスの方は身近だから。なんて話ではない。

目の前の暗闇に
人種差別と根が等しい問題がゴロゴロ転がっている
と気づかされたのだ。

人種差別の原因は根深く簡単には言えないが、
ステレオタイプの浸透想像力の欠如
原因の一つであると思う。

例えば、
黒人はみんな低学歴だ。
肉体労働をしている。
白人よりも劣っている。

など固定観念が長い時間を欠けて醸造されたこと
僕たちが個々人の生き方を想像しなかったこと
人種差別という腐敗のもとだろう。

すると原因を同じくする問題はそこら中にある。

男女格差
性的マイノリティの問題
誹謗中傷
ハラスメント
etc

どれもステレオタイプと想像力の欠如が
もたらしている問題である。

性別に関する固定概念を捨てて、
その人個人の境遇を想像すれば、
男女格差は是正される。

性的マイノリティへの偏見がなくなり、
その人の考えや生き方が理解されれば、
彼らの生きやすい社会ができる。

一見たたかれるような行動をしている人の
真意や境遇を想像すれば、
過度な誹謗中傷は起きない。

部下や女性に対する固定概念を捨てて
相手の気持ちを想像すれば、
ハラスメントはなくなる。

人種差別に多くの問題を解決する糸口がある。

僕たちはすでに個々人がマイノリティだ。
個々人が固定概念にさらされている。

僕だって男子校出身の早稲田生として
ありもしないイメージをつくられている時がある。

今日は些細なものでも、
いつステレオタイプに悩むかはわからない。
いつ自分がマイノリティになるかはわからない。
はじまりは明日かもしれない。

ならば、
どんなマイノリティも生きやすい社会をつくれば
良いのではないだろうか。

僕が,あなたが,彼が,彼女が,
色眼鏡を外して想像力を働かせれば、

一人一人が向き合い理解しあう社会をつくれたら

真の意味で人種差別がなくなるのだろう。

ライタープロフィール

木下 悠(きのした ゆう)
note: kin@早稲田webライター
Twitter:きのしたゆう@考えるゴリラ

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