夜寝る時に読む話

メンバーコラム

位置について、、、

よーいっ!!

 

僕は何も準備できていなかった

 

ドンッ!

 

僕は、スタートした瞬間に喚き騒いだ

この喚き声は、悲鳴だったのか。歓声だったのか

何処の地とも知らず、誰の子かも分からず

 

僕は、スタートダッシュを切った

そこから、21年間、ゴールの見えないこの道を進んでいる。

僕が進んでいるのか。

僕は止まったままで、周りが動いているのか。

 

その見分けも付かない。

 

ただあるのは、21年約7600日、約6億5千万秒という時間が
この僕を作り上げてきたという
事実だけだ。

 

止まることを知らない無人列車の様に、進み流れ続けるこの瞬間(とき)は

急カーブを曲がりきれず脱線してしまう電車の様に、唐突に終わりを迎える。

スタートがあれば、ゴールがある

始まりがあれば、終わりがある

この道は、僕にしか進めない

誰も、この道に侵入するモノはいない。

 

だけど、、、

 

スタートしてから、5年目

 

僕の様に、訳もわからず始まったこの瞬間(とき)を

自分の道の上で進む他人(ひと)に出会った。

 

それは僕がこの5年間で出会うことのなかった生命体。

背格好や話す言葉も同じ。

 

僕と同じように、あの子たちも

準備ができないまま】スタートしてしまったに違いない。

 

ー月日は流れー

 

スタートしてから、14年目


まだ、このセツナレンサを知りえない中で、ある一つの決断を迫られる。

自分の意志で、この先進む道の方向を決めなければならない。

なぜだろうか。

 

僕は、この世界に意思を持って産み落とされたわけじゃない。

たかが、精子と卵子の結合が僕を作っているだけなのに。

 

なぜ、自分の向かうべき方向を決めなければならないのか。
産み落とされた理由が分からなければ、すすむ道だって分からないのに。

 

しかし、僕のこの疑念を晴らす機会は訪れず

またしても僕は、その【決断】とやらに苦しめられた。

 

今振り返ると

僕がその【決断】をするとき、何に頼っていたのか。

 

それは、<過去>だった。

 

今の僕たちは、不思議なことに過去の感覚・体験から作り上げられている。

これから僕たちが向かうべき方向は、その<過去>からの意味付けによって決められる。

 

おかしな話だ。

 

その<過去>は、不思議なことに他人(ひと)によって全く違う。

ただ、
『自分が産み落とされた理由を考えることを忘れた結果、今までの<過去>に意味づけをできない他人(ひと)』が多く存在する。

 

自分のこの瞬間(とき)の積み重ねを当たり前のこととして受け入れてしまっている他人(ひと)がほとんどだ。地球というこの惑星(ほし)で、得体の知れぬ生命体として産み落とされた。
この場所で息をしているという事実をあまりにも、当たり前に受け入れられすぎてしまっている。

 

君たちは、なぜ存在しうるのか。

まさか、生まれたことを忘れ、存在することにばかり囚われていないだろうか。

自分一人ではなく、他人(ひと)の中にいる一個の点だと諭されていないだろうか。

 

確かに君たちは、一つの生命体にすぎない。

ただ、自らで考え動くことができる。

 

須藤 唯(すとう ゆい)
COCOCOLOR EARTH 動画編集長
『国際協力を日常に』をモットーにイベント企画や動画作成を行う