ジェンダー 社会課題コラム

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)、男性も打った方がいいってホント?

突然ですが、子宮頸がんワクチンは女性だけでなく、男性も打った方がいいと知っていましたか?

実は子宮頸がんを発症させるHPVウイルスは、性交渉によって男性にも感染し、様々な病気を引き起こすのです。

しかし、これはあまり知られていません。

また、そもそも女性にすら普及していないのが現状です。

この記事では、ワクチンが普及していない理由や男性が接種するメリットをお伝えします。

子宮頸がんワクチンってなに?

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)とはHPVというウイルスによって発症する子宮頸がんや肛門がん、中咽頭がんなどに対するワクチンです。

HPVは性交渉によって感染し、子宮頸がんや肛門がん、中咽頭がん、直腸がん、陰茎がん、外陰部がんなどを発症させます。

初めての性交渉の前に接種することが効果的とされており、日本では定期接種として小学校6年生から高校1年生の女子が対象になっています。

定期接種の対象年齢を過ぎてしまっても、費用は高くなりますが、任意接種として受けることができます。

しかし、日本では子宮頸がんワクチンの接種率が低いのが現状です。

北欧やオーストラリアでは9割の女性が最低1回は接種しており、韓国でも接種対象の女性のうち約7割が接種しています

これに対し、日本では1割未満という状況になっています

なぜ普及してないの?

世界的にみて日本人の接種率が極端に低いのかを説明します。

日本では2013年に定期接種が始まりましたが、歩行困難や痙攣などの副反応を訴える事例が報道されました。

その後、国は積極的推奨を中止したため、接種率が低くなったと言われています。

しかし、様々な医師の見解の中には、どんなワクチンでも副反応が出る可能性はあるというものや、報道された症状が子宮頸がんワクチンによるものという科学的根拠はないという意見もあります。

とはいえ、リスクが全くないというわけではないため、厚生労働省はワクチンの有効性とリスクを十分に理解したうえで、受けるかどうかを判断するようにと示しています。

このように日本では接種率が低いのが現状ですが、世界では女性だけでなく男性への接種も進んでいるのです。

アメリカ、イギリス、オーストラリアなど20カ国以上の国で男性への公費接種が行われています。

実は最近日本でも、男性への任意接種が始まったのです。

男性が接種するメリット

男性が子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を受けるメリットは主に2つあります。

まず、中咽頭がんや肛門がんなどHPVによって引き起こされる病気を防ぐことができます。

HPVは異性、同性関係なく一度でも性交渉があると感染する可能性があります。

ワクチンによって予防できるがんは数少なく、一定の効果も示されているため、接種を検討する価値はあると思います。

また、パートナーにHPVを感染させないというメリットもあります。

HPVは感染後、すぐに症状が出るものではありません。

パートナーから時期を経てまた別のパートナーへと、気づかぬうちに感染させてしまうリスクがあります。

相手だけでなく自分も接種することで感染のリスクを抑えることができるのです。

さいごに

ここまでワクチンを打つメリットを紹介してきましたが、

副反応と疑われる症状を訴えた人々がいることも事実で、リスクが全くないわけではないので、不安を抱えるのは当然だと思います。

しかし、ワクチンによって予防できるがんがあることを全く知らずに、その病気にかかってしまうことは防ぐべきだと思います。

ライタープロフィール

るりまる
津田塾大学 多文化・国際協力学科
ジェンダー、韓国、非婚意識に興味あり
Twitter @rrmaaaru39

-ジェンダー, 社会課題コラム