挑み続ける41歳は若く眩しい大人だった。 〜NPO法人HERO代表 橋本博司さん〜

本日は、NPO法人HEROの代表として活躍中の橋本博司(はしもとひろし)さんにお話を伺いました。
大学時代の“ある出来事”をきっかけに、目標ができた橋本さん。
着実にキャリアを積みながら挑戦し続ける、彼のまなざしに迫ります!

目次:
1.きっかけは20年前のバックパック
2.「自分が楽しんでやる」
3. これからの自分と、これからの社会。

1. きっかけは20年前のバックパック

―――本日はよろしくお願いします。最初に、現在の活動について教えてください。

現在は、カンボジアで小学校や図書館の建設を中心に、ツアー事業・医療事業・貧困対策支援など幅広く活動しています。

メインの小学校建設では「カンボジアの子ども1万人を学校に通わせる」という目標を立てており、2010年設立当初から現在までに、約7000人の子どもたちを就学させることができています。

統計によってばらつきはありますが、「1万人」という数字はカンボジアで初等教育を受けられていない子どもの4分の1にあたります。

―――そもそも、国際協力に興味を持ったきっかけを教えてください。

約20年前、バックパッカーとして渡航したカンボジアの子どもたちとの出会いがきっかけです。

大学生だった僕は、アルバイトでお金を貯めては一人で海外へ行っていました。

カンボジアは、ちょうど内戦後の国境が解放された時期でした。

アンコールワットに行ったら子どもたちが寄ってきて、

「学校に通っていないから勉強を教えてほしい」

と言われたんです。

内戦の影響で先生が殺され、学校も壊されてしまったと。

そこで、子どもたちを集めて青空教室のような形で、簡単な日本語や算数を教えました。

そしたら今度は子どもたちが夢を語るようになりました。

「僕は将来医者になりたい」

「学校の先生になりたい」

理由を聞くと、

「戦争でいろんな人が怪我しているから医者になって治してあげたい」

「学校の先生がみんな殺されちゃったから先生になって教えたい」

って言ってきたんです。

でも、その子たちは学校に通っていません。

そのまま大人になっても、読み書きも計算もできないので、医者や教師になれることはないだろうなと思ってしまいました。

同時に20歳の僕自身、夢とかやりたいことが全くなかったんです。

なので、すごくショックを受けてしまって。日本で恵まれた環境にいるのに何の努力もしていない自分に悩みました。

その帰りの飛行機の中で、

あいつら学校行ってないって言ってたな、だったら俺が作ってやろう

と手帳に"40歳までにカンボジアに学校をつくる"と書き殴ったのが僕のスタートでした。

―――カンボジアに学校を建てようと思ってから、HEROさんを立ち上げるまではどのような道のりだったんですか?

就職→5カ月で退職→起業→世界一周→人事の仕事

これらを経てHEROを立ち上げ、目標より早い33歳でカンボジアに学校を建設することができました。

就活の時期に、「学校をつくるために自分には何が足りないんだろう?」って紙に書き出してみました。

単純にお金や人脈がないとか英語を喋れないとか、20~30個出てきたので、このリストを一個一個つぶしていこうと思ったんです。

40歳までに全部手に入れられていたら、俺学校作れてるじゃん、と。

最初のステップとして最も良いのは何かと考えたときに、起業をしようと思ったんですね。

経営者になればお金も人も集められるし経営能力もつくので、3つか4つリストをクリアできそうだと。

なので、「起業の勉強もできそうなところ」という軸で就活をしていました。

そして、「起業家輩出機関」と呼ばれていた企業に運よく内定をもらえて入社をしました。

しかし働いているうちに「経営者になりたいんだったら会社員やってる場合じゃない、自分で経営しなきゃだめだ」とそんな単純なことに気付いて、5カ月目で辞めました。

その1年後、地元の八王子に飲食店を立ち上げました。

借金まみれでしたが、2年くらいで返し終わったのでまたリストを見直したんですね。

次は何が優先順位にあたるかなと考えたときに、世界中を見て回り、もっと世界のいろんな現状を見たいなと。

ちょうど付き合っていた彼女と結婚したのを機に、新婚旅行で1年間かけて世界一周旅行に行ってきました。

帰国して、どうしようかなと思っていたら、お世話になっている方から

「ちょうど教育と採用の担当のポジションが空いているよ。カンボジアでの就業支援と教育支援に繋がるからいいんじゃないか?」

と人事の仕事の誘いを受けました。

自分もそこを学びたかったので引き受けました。

そこで採用の責任者を4年半ほど経て、33歳の時にようやくHEROを立ち上げ、学校ができました。 

カンボジアの子供と

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