プルデンシャル生命保険で働きながら、Cambodian Children’s TrustというカンボジアのNPO団体でも、ご活躍されている後藤寛幸さんにお話を伺いました。

プロフィール
後藤寛幸

キャリアサマリー
1995年1月16日生まれ。長野県出身。
大学生時代にカンボジアへボランティアとして二度渡航。そこで孤児院ビジネスの問題を知る。看護系の大学卒業後、都内の病院で看護師として働く。
その後、プルデンシャル生命保険へ転職。
同社でライフプランナーとして務める傍ら、Cambodian Children’s TrustというカンボジアのNPO団体に寄付をしながら情報発信の立場としても活躍中。

 

今後のキャリア

ーーー個人としてのキャリア(今後のステップや他にやってみたい仕事)があれば教えてください。

最初はビジネス経験を積もうと思い、現在の会社に入りました。

そういう気持ちで入社したのですが、働いていくにつれて、自分の家族も周りの方もカンボジアの人も守れる仕事だと気づきました。

なので、現在は今後もこの会社で働き続けたいと思っています。

自分のやりたいと思っていたことは、この仕事で全部できるのでやめるつもりはありません。

また、最短距離でマネジメント側に行きたいと考えています。

こんな国際協力の関わり方があるんだよというのを情報発信して、チームを大きくしていきたいです。

今の活動を続け、多くの人が社会貢献に参加できる社会の実現に貢献したいです。


社会課題の潮流

ーーー今後の社会課題解決における潮流や新しい動きがどのようになって行くか何かお考えがあれば教えてください。

このまま社会がいい方向に進んでも、社会問題は無くならないと思います。

ひとつ根絶したら、また新しい問題が見えてくるはずです。

例えば日本では、超高齢社会や外国人労働者に関する議論などを目の当たりにします。

そこで数多くの社会問題が今後も生まれると思います。

ただ、そのような時に解決するためには、社会を整えておく必要があると思っています。

可能な限り、社会問題を解決し、また新しい問題が生じる時に備えるのです。

そのためには、一人ひとりが社会貢献に積極的に参加することです。

例えば、最近SDGsやESG投資が広まり、セブンイレブンやスターバックスでは、環境に配慮したり、食品ロスを意識して売り出していますよね。

そのような取り組みを他人事ではなく自分事として捉えることが大切です。

SDGsやエシカル消費などがトレンドになった今、国際協力が注目を浴びています。

これまで「発信」する立場だった私たちの役割は終わりつつあります。

今後は、みんなが実践していることに対して「その消費は本当に正しいエシカルなのか」を問い続け、間違ったことには修正を訴えていくことを重要視するべきだと思います。

私たちの役割の変化をしっかりと受け止めることで初めて、世界を良い方向に導くことができるのです。

ーーー行動することに対して壁を作ってしまって、行動できない人はどういう心持ちがあれば行動できるようになると思いますか?

行動できない自分に気付けているなら、もう一歩だと思います。

どういう仕組みとか手段だったら、やり続けられるかを見つけられていないだけだと思います。

やりたいことはあるけど、行動できない人は、自分は向いていないとか、これでは上手くやっていけないと直感的に気付けているのです。

なので、きっと違う抜け道があると信じていろんな角度から社会問題を見ていくことが解決策になるかもしれません。

その上で、日々自分が考えていることを行動に移してみることが大切です。

自分が行動力ある人間だと思えるようになったのは、2回目にカンボジアに行った時でした。

実際に自分が現地に行って、自分が何を感じるのかを確かめるためにカンボジアに行きました。

そのとき、自分のやりたいことはこれだと確信した瞬間を実際に体感したのです。

今まで自分が頭だけで考えていたことを行動に落とし込むことで、やっぱりこれだなと思えました。

自分の考えていることを信じるのは自分しかいないと思います。


応援メッセージ

ーーー最後に社会課題解決の道を志す人たちに応援メッセージをお願いします。

人が誰かを想い、手を差し伸べるのは、いつの時代も変わらぬ原理だと信じています。

日本人で生まれた以上、日本がもっと温かく明るい場所になるように、誰かを想う気持ちが形になる仕組みがこれからも増え続けることを祈っています。

どの歴史を振り返っても、時代を変えて歴史をつくってきたのは、ほんの一握りのインフルエンサーです。

一緒に頑張りましょう。