フリーランスで社会課題解決~今を生きる国際協力師 原貫太さん~

目次:
1. フリーランスとしての国際協力
2.「今を生きる」~原さんの哲学とは~
3.「ひとりで働く」ということ
4. 関わる人を増やす発信

1.フリーランスとしての国際協力

 ―――現在はどんな活動をされていますか?

僕の働き方を一言で表すのは難しいという前提で、国際協力を大きなテーマにして面白いと思ったことはなんでもやる働き方をしています。

僕の働き方には大きく2つの柱があります。

1つはウガンダ共和国における現場支援、もう1つがインターネットを使った情報発信です。

ウガンダの現場支援では、地元の子供たちに対する手洗い指導やゴミ拾いの清掃活動といった公衆衛生の改善、また女子児童に対する生理用品の支援をしています。

布ナプキンの作り方を教えたり、生理に関する教育を行ったり、といった感じですね。

ウガンダで取り組む生理用品の支援活動

また、支援ではありませんが、日本からスタディツアーを受け入れる事業もやっています。

もう一つの柱である情報発信は、ブログやSNS、最近だとYouTubeを頑張り始めていて、大きく国際協力をテーマにしています。

こちらは、「国際協力の分野に進める若い人を増やしていく」ためや、グローバルな社会課題を発信することで消費者の意識や行動変容を促すことを目的に行っています。

現状、新卒で国際協力の仕事をする受け皿が少なく、またそのために必要なスキルやマインドに関する情報も少ないため、自分の生き様や働き方を発信していくことで、後ろに続く若い世代を増やしていきたいです。 

―――原さんが今一番やりたいことは何ですか?

今一番テーマにしているのは、「国際協力における新しい働き方を確立すること」です。

現場支援だけをやりたい場合は、フリーランスはコスパが悪いです。

僕は日本に住所を置いているので、年金や社会保険の手続きとかはNGOに入ってサラリーマンとして働けば、自分がやらなくても済みます。それを僕は今、自分一人でやっています。

フリーランスで働くことは、そういった関係のない作業もやるということなんですよ。

もちろんそういった事務作業を外注することは可能ですが、本当に現場だけに集中し、大きなインパクトを生み出したいのであれば、フリーランスで働くというのは最適解ではないです。

しかし、今それをやっているモチベーションは、新しい働き方をすることで、社会的にフリーランスとして国際協力に携わるという選択肢を確立するためです。

それができたら、僕の後の世代もそういった働き方があるんだと知って続いていけるのではと。

短期で考えると、社会に残せるインパクトはNGOや国連に入るほうが大きいけど、長期的に考えると今の働き方はそれが大きくなると考えています。

なので、国際協力における新しい働き方を作っていくことが今一番やりたいことです。

 ―――大学3、4年生はどんな活動をなさっていたのですか?

3年生の8月から4年生の5月はアメリカに留学をしていて、帰国したのち4年生の秋学期を休学しながらアフリカでインターンしていました。

4月になって復学して、大学生をしつつ起業したという感じです。

ウガンダで活動する認定NPO法人テラ・ルネッサンス(本部:京都)でインターンしていた時に、南スーダン難民の調査をしていました。

学生時代にインターン生として携わっていた、認定NPO法人テラ・ルネッサンスによる元子ども兵社会復帰支援の様子

当時2017年の2月は南スーダンの難民の問題がホットだった時期で、

支援対象の女性が亡くなった、

精神障害の男の子がみすぼらしい格好でいた、などその現状はかなり厳しいものでした。

この人たちはまさに今、緊急支援を必要としているのに、これから僕は、就職して働こうとか、2年間は大学院に行って勉強しようと考えていました。

そうやって自分が準備している間にも、問題に直面している人たちがいます。

自分はその現状を知っているにもかかわらず日本で準備していいのかと思い、最終的に南スーダンの難民を支援するためNGOを起業しました。

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