カンボジアで見つけた循環型社会への道〜Grubin 川本亮さん〜


2.大切にしているマインド

―――今の活動をする上で大切にしているマインドがあれば教えてください。

大切にしている考えは現地の人との向き合い方です。

現地に行くときに無意識の中で、自分たちのほうがよく知っているだとか、最初から教える立場のマインドになってしまいます。そのマインドでは、現地の素直な意見を聞くバリアになり、「おいおいまた来たぞ」と思われます。そうなると私たちの活動の意義を分かってもらえず、ただお金がもらえるから手伝うだけになるでしょう。

だから、「自分はカンボジア人や!」と思い込むくらいで、教える立場ではなく教わる立場というのをもとに人間関係を築くとお互いに尊敬できます。そうなると自分がいなくてもプロジェクトが回り、活動の意義もわかってもらえるのではないかと思います。

―――現地で対等なコミュニケーションをとるために気を付けていたことはなんですか?

できるだけ現地の言葉をしゃべることです。

完璧には話せないですが、「ありがとう」などの日常会話は現地の言葉を使用することを心がけています。実際に現地の人に英語で話しかけずに、現地の言葉で話しかけることで一気にハードルが下がります。

あとは、できるだけ彼らのフィールドに立つことで、勝手に自分の姿勢も下がります。できるだけ彼らの暮らしに寄せた格好・言葉で飛び込んでいくと関係を築きやすいと思います。

―――今の活動をしていて必要だと感じた知識やスキルとその事例を教えてください。

常に謙虚であるということだと思います。

メディアに載せて頂いたり、賞を取ったりすると、私のような若い人は自分すごいなと思ってしまいがちです。すると、大人から煙たがられるようになり、一番聞きたい現地の方の声も聞けなくなってしまいます。
だから、どれだけほめてられても謙虚でいようと思います。

―――国際協力において、過去最大の失敗を教えてください。

カンボジアの人々のニーズの認識を間違えてしまったことです。

初めてカンボジアに行ったときに生ごみが町にあふれていて、それが問題であると勝手に自分のマインドにセットしていました。
しかし、次にカンボジアに訪れてみると、街はきれいでした。実際、生ごみは問題ではないのかを現地の人に聞いてみました。

その中でわかったことが、私たちが訪れた3月は、カンボジアのお正月のような時期で完全に公共のサービスがストップしていたため生ごみがあふれていたということでした。

生ゴミが堆積している原因の認識の違いが何から来たかというと、自分たちが「カンボジアは汚いところでしょ」、「生ごみが落ちてる所でしょ」みたいなマインドで最初の3月に行き、勝手に既成事実化していたことが大きいと思います。それが過去最大の失敗です。

―――その失敗はどのように乗り越えましたか?

乗り越え方としては、現状を現状のまま自分でバイアスをかけずに受け入れて、その中でより深刻なところの問題を見つけに行くことだと思います。

私たちは、都心部にはあまりごみが落ちていないという事実を受け入れ、改めてフラットなイメージで調べました。すると、きれいなのは本当に都市部だけで少し郊外に出るとある意味昔の私が想像していたカンボジア像がありました。

 

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