今回は、株式会社ボーダーレス・ジャパンでハチドリ電力の事業統括をされている小野悠希さんにインタビューさせていただきました!

人間と自然が共生できる社会とは?!環境に対する小野さんの取り組みに迫ります!

プロフィール

小野 悠希
1995年兵庫県生まれ。
大学2年生の夏休みに東南アジアを訪れたことがきっかけで、ソーシャルビジネスという世界を知る。
その後複数の社会的企業でインターンを経験し、2018年に株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒で入社。
BORDERLESS LINK、iloitooの2社で2年の修行期間を経て、地球温暖化のために絶滅する動植物をなくしたいという思いからハチドリ電力の事業を立ち上げ。


現在の活動

ーーー現在の活動を教えてください。

現在はハチドリ電力という事業を通して、地球温暖化がこれ以上進まない持続可能な社会の実現を目指しています。

地球温暖化は、人間が排出しているCO2が原因と言われています。

日本全体で排出しているCO2を分野別で見たときに、一番大きな割合を占めているのがエネルギー転換部門です。

これは日本が火力発電に頼っている結果です。

また、日本の各家庭でのCO2排出の一番の原因が「電気」で、家庭全体排出量の約46%を占めている状況になっています。(2位のガソリンは24.3%)

このような状況に対して、ハチドリ電力は火力発電に頼らない自然エネルギーを普及することによって脱炭素社会を目指しています。


作りたい世界観

ーーー活動をされている中で、作りたい世界(社会)を教えてください。

このハチドリ電力を通じて絶滅する動植物を無くし、人間と自然が共生できる社会を作っていきたいと思っています。

私自身、動物がすごく好きで、きっかけは地球温暖化によって動植物が絶滅していく現状を目の当たりにして何かを変えたいと思ったことでした。

ーーー小野さんが理想とする社会とハチドリ電力の取り組みはどのように繋がっていますか。

ハチドリ電力を通して日本のCO2排出量を削減することで、地球温暖化によって絶滅する動植物をなくすという、私が理想とする社会に近づくと思っています。

ハチドリ電力は、自然エネルギー100%にこだわる電力会社です。

CO2排出量を削減するには、まず地球温暖化の原因であるCO2を一番大きな割合で排出しているエネルギー転換部門の課題に取り組みます。

しかし、CO2排出の原因はエネルギー転換部門だけでなく家庭の消費などがあります。

ゆくゆくはハチドリ電力を通じて繋がったお客さまに対して様々な環境問題やその解決策を伝えていきたいです。

そうして多くの人の意識を変え、CO2排出の削減を目指します。


3つの価値観

ーーー小野さんが大切にされている価値観を教えてください。

3つ大切にしていることがあります。

1つは「微力だけど無力ではない」ことです。

現在、社会課題を解決したいと思っている人たちとそれを応援したい人たちがいます。

1人ひとりで見れば力としてはすごく「微力」なのですが、その微力が集まれば「無力ではない」ので、世界を変えていけると思っています。

2つ目は、「無関心ではなく未認知」であるという考え方です。

世の中の社会課題に対して、多くの人は「無関心」ではなく社会課題そのものを知らない「未認知」だと思っています。

現状として、環境問題に興味がある人でも家庭の電力がCO2排出に影響を与えていることを知らなかったり、考えずに火力発電を選んでいることがあります。

これは問題に対して無関心なのではなく、未認知であるのです。

だから、まずは知ることが重要で、それができれば人の行動は変わると信じています。

3つ目は最近知ったのですが、「regenerative」という考え方も大切にしていきたいなと思っています。

人間が自然に対して与えるマイナスをどのように払拭できるかを考えるのが「sustainable 」です。

例えば、どうしても生ごみは出てしまうから、どうしたら生ごみの量を減らすことができるか、という考え方です。

一方、「regenerative」は人間の活動で自然にとってもプラスになるようにしていく考え方です。

例えば、生ごみに関する問題だったらコンポストを使用することによって、生ごみが堆肥に変化します。

これが自然界にプラスを与える「regenerative」です。

私自身のテーマとして自然と人間の共生というものがあるので、その答えの1つが「regenerative」の考え方だと思っています。

ハチドリ電力としても「regenerative」に少しでも近づけるような会社を作りたいです。