「寄付」という形で社会課題に貢献する#1〜コモンズ投信 馬越裕子さん〜

民間企業

今回は、「コモンズ投信株式会社」にインタビューしました。お客様の将来のための投資信託運用、販売業務を行いながら、収入の一部を社会貢献活動のサポート費用にするなど、通常の投資信託会社とは違う面も持つコモンズさんに迫っていきます!

また、「社会課題への取り組み方は一つじゃない」自分なりの関わり方を見つけた、社会貢献を仕事にする馬越さんのお話を見ていきましょう。ぜひ最後までご覧になってください。
 
馬越裕子さん
高校時代にブラジルに留学し、貧富の差を目の当たりにする
上智大学外国語学部を卒業
TV番組製作会社でドキュメンタリー番組を担当し、途上国を取材
現在は、コモンズ投信株式会社で寄付を担当する

なぜ投資信託会社で社会課題に取り組むのか

コモンズ投信での仕事

ーーーコモンズ投信株式会社ではどのような働き方をされているんですか?

コモンズ投信は、創業以来11年間、「コモンズ30ファンド」の寄付の仕組み、コモンズSEEDCap(シードキャップ)で、社会課題の解決に取り組む社会起業家を応援しています。

わたしは、このSEEDCapの担当になって、8年になります。

同ファンドの直販などから生じる弊社の収入である信託報酬の1%相当を、毎年選出される応援先に寄付する仕組みです。

このSEEDCapの応援先は、毎年秋に開催しているコモンズ社会起業家フォーラムとうイベントの過去の登壇者から選ばれています。

このイベントも創業以来行っている弊社が大切にしてきたイベントのひとつで、社会起業家11名がマイク一本と想いだけを手にしておこなう7分間のスピーチリレーですが、これまでに登壇してくださった社会起業家の数は、述べ100名を越えました。

わたしの仕事は、年間を通して、このフォーラムの登壇者を見つけること、ファンドを通じて社会課題の認識を広めること、そして選ばれた応援先を寄付だけでなく、対話を続けることで広報などの面で1年間様々な形でサポートしています。

また同様に、「ザ・2020ビジョン」というファンドのPOINT(ポイント)という寄付の仕組みも担当しています。そちらでは、障がい者スポーツのチャレンジャーを応援しています。

今までに、日本視覚障害者柔道連盟、日本知的障害者水泳連盟を応援してきました。

 

ーーー寄付は創業以来ずっと続けていらっしゃるということなんですか?

はい、そうです。

創業メンバーには、「今までなかった金融会社を立ち上げたい」という思いがありました。

近代日本の資本主義の父と言われる、渋沢栄一の孫の孫にあたる渋澤健という会長と、山一證券で活躍していた伊井哲朗社長は、金融は本来「お金を循環させていくこと」が役割と考えていました。

その時に、投資だけではなく、寄付も一つお金を循環させる機能として注目していたので、創業以来寄付の仕組みをもっています。

社会課題解決に関心を持ったきっかけ

ーーーそもそも、馬越さんはいつ頃から社会課題解決に興味を持ったのですか?

最初のきっかけは、高校時代のブラジル留学です。そこで貧富の差を目の当たりにしました。

ブラジルの留学生活で身をもって感じたのは、「伝える」ことの面白さ、重要性です。

転勤族の家庭で育ったこともあってか、自分の人生において、何か新しいことを「伝える」「届ける」役目は、いままでも多くありました。

前に住んでいたところのことを、次の場所の人たちに伝える、という経験は子供の頃から多く経験したんですね。

留学中も、日本というユニークな祖国の存在をブラジルに、そして帰国すれば、ブラジルの生活、文化、社会のことを日本へ持ち帰ってきてきて「伝える」ことに。

 

留学中の馬越さん

「知る」ことは、人々の日々の生活に新しい風を吹き込むようなものだとわたしは考えてきました。

それが時に何かを改善したり、何かが始まるきっかけになったりする。

ーーーそのような理由で、就職先としてメディアを選んだんですね。

入社当初からドキュメンタリー製作志望でしたが、最初からドキュメンタリー担当でないといやだ!とは思っていませんでした。

なぜなら、自分の中に引き出しをいくつも持ちたかったからです。

自分がここぞと思う時に、いろいろな要素や経験があった方がいいと思っていました。

なので、情報番組でもバラエティー番組でもなんでも、やる気満々でした笑。

ただ、語学ができたり、ブラジルでの留学生活という「看板」をもっていたせいでしょうか、すぐに発展途上国と言われる国々での取材が多くなるようになりました。

タイで山岳民族のこどもたちのこと、ウガンダ、ケニアに根付いたドラム文化など、割と早い段階で自分が希望していたドキュメンタリー番組に関われるようになりました。

タイ孤児院の子供達と

日本からタクシー発祥地のロンドンまでタクシーをひた走らせる、なんていう企画番組にも関わりました。

「環境問題」というテーマに出会ったのは、実はたまたまでした。

当時はリオサミットの直後だったので、企業も環境問題にお金を多く出す時代だったんですね。

企業のアピールとして、テレビを通じて環境問題について貢献していることを伝えるためです。

ガラパゴスやブラジルなど、また国内でも環境問題をテーマにした番組製作に関わりました。

私の場合、取材という仕事を通して、社会課題に出逢い、課題解決に取り組む人々のことを知りました

どのようにしたらその出来事を、そこにいない人たちに伝えられるのか、ということに挑戦するようになったわけです。

面白いもので、形式は違えど、今やっていることは、当時の取材と、そう違わないように感じています。

コモンズ投信との出会い

ーーーどのようなきっかけでコモンズ投信株式会社に出会ったのですか?

長男が小学校に入学するタイミングでテレビ業界を辞めました。そして、その3年後にコモンズ投信に出会います。その頃はリーマンショックが起きて世界規模の金融危機が起きていて、「いったい何が起きてなぜ多くの人がこんなに損したのか」投資に対して懐疑的になっている、そんな時代でした。

そんな最中に誕生したコモンズ投信、これまた、たまたまご縁があって、わたし自身も「いったい何が起きているのか」理解できるようになったらいいなと、応募してみたんです。

コモンズ投信は、初心者の方々にも投資というものがどうしたら分かりやすくなるかを考えている会社でした。

わたしは、金融出身者ではないというバックグランドをむしろ強みに思いました。

なぜなら、「はじめて投資」と向き合う不安や、疑問が身近にわかるし、そういった人たちに「伝わる」言葉を探せます。

それは、環境問題をテレビを通して伝えることに類似すると思っていました。

それまで関心がなかった、まったく知らなかったという人たちに、どうしたら興味をもってもらえるのか、どうしたら身近に感じることができるのか、そういったポジションから「伝える」ことができれば、少しはお役にたてるかもしれないと考えていました。

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COCOCOLOR EARTH(ココカラアース)
ライタープロフィール
大学で環境問題を専攻。
環境や食に基づいた、身体の健康だけでなく精神の健康に関心が大きい。
メディア: cococolar earth運営
facebook:Hana Hamatani
Twitter : @h_blueearth