今回インタビューしたのは、方南町駅でベビーカーを10年間おろし続けるベビーカーおろすんジャーさん。
「楽しむ」をモットーに地域の方と助け合い続けるベビーカーおろすんジャーさんが、活動を始められたきっかけや10年にもわたる長い間続けられた秘策などを伺ってきました。
この記事を読めばきっとあなたも明日から街のヒーローに。
1.1人で下向いて掃除をしていた日々
ベビーカーおろすんジャーさんは、緑の戦隊服を身にまとい普段、方南町駅でベビーカーや荷物をおろすことや掃除をする他、月に一回イベントの開催をするなど、方南町を良い街にするために日々活動を行っている。
10年近く方南町で活動する、おろすんジャーさんが最初に始めた活動は「掃除」だった。
街の人と触れ合おうと掃除を始めた彼は最初から壁に当たった。
それを解決する手段が緑のヒーロースーツ。
掃除をするようになったおろすんジャーさんは、ある日気づいていなかった街の問題に気づかされた。
「ある日、八百屋さんで働いていたところにベビーカーを押した常連さんが来たんです。
彼女は『これから新宿まで出かけるために隣の駅までベビーカーを押して歩く。』とおっしゃっていたので理由を尋ねました。
『方南町にはエレベーターもエスカレーターもないから。』と答えました。それなら自分が駅に立って手伝おうと思ったのがきっかけです。」
翌日から看板をもって駅に立つようになったおろすんジャーさん。しかし、最初は苦労をしたという。

3日目にあるお母さんが持たせてくれたベビーカー。最初の大仕事にも苦労はあった。
「僕は子どももいないし、ベビーカーも運んだことがなかったんです。
だからその時、子どもを乗せたまま運んでしまって…。
それが悪いことという意識は全くなく。
それを見ていた方から『駄目だよ。人の命預かっているのだから、お子さんはちゃんとお母さんに預けて。』とご指摘をいただきました。」
苦労が重なるおろすんジャーさんを支えてくれたのは、町のお母さんたちの声だという。
「最初にベビーカーを持たせてくれた方がすごく喜んでくれて、そういうのが積み重なっていったんです。
行ったら喜んでくれる人がいて、自分にはいる意味があるのだと感じました。」
第2章はこちら
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