日本の教育は最先端!?〜UNESCO 斎藤珠里さん〜

今回は、コロンビア大学院卒業後、朝日新聞社に十数年勤め、その後にジャーナリストとしての経験を生かし、UNESCOで勤務されている斎藤珠里さんにお話を伺いました。

そして、現在の仕事にたどり着くまでに様々な経験の一部始終に迫ってみました!


目次
:
1.国際機関で働くこと
2.日本は教育後退国ではない
3.Youth saves the planet



1.国際機関で働くこと 

国際協力を始めたきっかけやユネスコで働くまでの流れを教えてください。

今までの知識や経験を国際という畑で試してみたい」と思ったことがきっかけです。

私は、幼少の頃から、父の仕事の関係で海外を転々としていたため、海外に興味がありました。

20歳からの10年間はニューヨークに住んでいました。
その期間に、バレエやピアノなど自分の好きなことに打ち込んだり、興味の赴くままに様々な仕事に挑戦したりしました。

たまたま後半の4年間に日米のテレビ局でアルバイトをした関係で、皆が知らない情報を伝えていくジャーナリズムに興味を持ちました。

さらにもっと高いレベルでジャーナリズムを学びたいと思い、コロンビア大学大学院のジャーナリズムスクールに入学しました。

卒業してからの就職活動時に、朝日新聞社の中途採用の話を聞き、4年間のメディアでの実務経験+アメリカでの修士号という経歴がうまくプラス作用に働いて、就職できました。

そこから16年間は記者として働きました。

しかし、40代に入ったころから今までのジャーナリストとして培った経験や知識、恩恵を日本の読者だけでなく、世界の人のために活かしたいと思い、影響を与えられる範囲の大きい国際機関で働きたいと考えるようになりました。

その中でも、教育や文化の交流を通じて、国際平和実現のために活動しているユネスコに魅力を感じていました。

少しでも距離を縮めようと思い、46歳で選択定年制度を使ってユネスコの本部があるパリに渡りました。
最初は大学院に通っていましたが、運よくユネスコにポストが空いて入ることが出来ました。

国際機関で働くメリットデメリットは何ですか?

 メリットは、活躍の場が世界であることです。

ユネスコの場合、200カ国近い加盟国があるため、様々な国の教育のトップの人と仕事ができます。

教育大臣や文部科学大臣とやりとりしながら、どのようにその国にとって必要な手助けやノウハウ、スキルを提供できるかを考えます。

「世界中のみんなで協力しましょう」という地球市民的なポリシーに基づいて、国のトップの人とスケールの大きい仕事ができるので、そこが1番のメリットです。


デメリットは、作業やプロジェクトのスピードが遅いことです。

民間企業だと、利益を出さなければならないので、そういったスピードが速いです。

国際機関になると、国同士の調整が必要で、何をするにも「これで良いでしょうか?」など各国の承認が必要なことが多いため、基本的に長期スパンになリます。

また、本部に長くいると、書類作成や各国への合意形成などが多くなり、1番向き合うべき現場と接点が少なくなります。

国連職員として働くために必要なスキルを教えてください 

やはり語学力です。
それも、自分が思っていることを、
100%伝えられるレベルでないとダメですね。

人の話を聞き、自分の中の価値観や考え方といったフィルターを通し、その意見や考えををまとめ、自分の考えとして発信できる力です。

元々、ある考えに、「NO」といっていた人が「YES」と考え方を変えるような、説得力のあるコミュニケーション能力。
この能力は、国際機関で働く上で一番大事な能力だと思います。

200カ国近い国がいる中で、活動していると、それぞれの国で考え方や文化が違うという当たり前の事実に直面します。

その多様な考え方や文化を認めたうえで、「世の中のためには、このほうが良いのでは?」と、話の筋道を変えて、相手にきちんと論理立てて、伝える。
そういったコミュニケーションをとることを意識しています。

2019年7月、約200か国から教育関係者を招いてベトナム・ハノイで開催されたUNESCO Forumにて

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