※本記事は国際協力NGOチャイルド・ファンド様からの情報提供で作成しております。
途上国の貧困下で生きる子どもたちへの支援に取り組む国際協力NGOチャイルド・ファンドは、深刻な状況が続くパレスチナ・ガザ地区において、安全な水や物資の配布を開始しました。さらに、100万人の子どもや家族に対する7.5億円規模の支援計画も策定し、水、衛生キット、食糧などの支援を行っていきます。
155万人が国内で避難。水、衛生、医療サービスがストップし、命の危機にさらされる子どもたち
10月7日から続く、パレスチナとイスラエルの武力衝突によって、両国の人々は極めて厳しい環境に置かれています。特に、「天井のない監獄」とも呼ばれるパレスチナ・ガザ地区では、155万人が国内で避難を余儀なくされており、230万人が水を必要としているなど、まさに人々は命の危機に瀕しています。
ロバも活用して安全な水を6,000人の子どもや女性に支援。100万人を対象とした支援計画も策定
チャイルド・ファンドは、イタリアのメンバー団体が、30年以上にわたってパレスチナで支援活動を行ってきたことを生かし、ガザ地区での緊急支援を開始しました。11月4日、8日には、安全な水や物資を6,000人の子どもたちや女性に配布しました。ガソリンなどの燃料がないため、ロバや馬がカートを引いて水や物資の運搬を行っています。
しかし、支援はまだまだ足りません。チャイルド・ファンドは、100万人の子どもたちや家族を対象とした支援計画を策定。紛争の状況に応じて、以下の支援を行います。
【第1段階】停戦に至らず攻撃が続く現在のような状況においては、子どもたちや家族の命を守るための水の配布を行います。ペットボトルに入った飲料水の配布、給水車による水の配布などを行います。
【第2段階】部分的、一時的な停戦に至った段階では、各家族に対して、衛生キットや水、食糧の配布を行います。約1ヵ月の家族のニーズを満たすもので、特に女性や子どもたちに必要な衛生用品を配布します。
【第3段階】さらなる政治的な安定が見られる段階に至った場合、より広範な支援活動を行います。水道施設などへの燃料の配布、地域の給水所の設置、食糧・物資・現金支給、不安やトラウマを抱える子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりなどを実施します。
パレスチナ・ガザ緊急支援への寄付を受付中!皆さま一人ひとりの力が必要です
こうした支援活動には、約7億5000万円の資金が必要な見込みです。チャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもたちや家族へいち早く支援を届けるため、10月18日より緊急支援への寄付募集を開始しています。現在、チャイルド・ファンド・ジャパン公式サイトおよびYahoo!ネット募金、READYFORで寄付を受け付けています。ガザ地区の子どもたちと家族を守るため、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
寄付受付
団体HP https://www.childfund.or.jp/blog/231017gaza
Yahoo!ネット募金 https://donation.yahoo.co.jp/detail/781005/
READYFOR https://readyfor.jp/projects/childfund-gaza
~チャイルド・ファンドとは~
チャイルド・ファンドは、途上国の貧困下で生きる子どもたちへの支援に取り組む国際協力NGOの世界ネットワークです。現在、チャイルド・ファンド・ジャパンを含め、世界の11の団体が加盟しています。子どもたちが本来備え持つ可能性を実現できるよう、貧困やその原因となっている環境を改善するために、70ヵ国以上で2,300万人以上の子どもたち、家族を支援しています。また、紛争や災害時には、加盟団体で連携し、緊急・復興支援も実施しており、直近ではウクライナ緊急支援、トルコ・シリア大地震緊急支援を実施しています。
ウクライナでの越冬支援の様子
~チャイルド・ファンド・ジャパンとは~
1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行う国際協力NGO。フィリピン、ネパール、スリランカを中心に、スポンサーシップ・プログラム(現地の子どもとの手紙のやりとりなどで成長を見守りながら支援するプログラム)などを通して、子どもたちを支援し続けている。世界のチャイルド・ファンドのメンバー団体と連携して、ウクライナ緊急支援、トルコ・シリア大地震緊急支援などの、緊急・復興支援にも取り組んでいる。
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。