CSRに取り組む企業に就職・転職したい!
CSRを聞いたことがあるけど、どんな会社があるのかわからない。。。
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
CSRとはCorporate Social Responsibililtyの略で、環境、社会、法務に特に取り組んでいる企業を指します。
そして、「企業の社会的責任」とは、企業が社会や環境と共存し、持続可能な成長を図るため、その活動の影響について責任をとる企業行動であり、企業を取り巻く様々なステークホルダーからの信頼を得るための企業のあり方を指します。
今回の記事では、そんなCSRに取り組む企業を10社ご紹介します。
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目次
CSRとは

CSRとは、corporate social responsibility(企業の社会的責任)の略称で、企業が組織活動を行うにあたって担う社会的責任です。
そして、「企業の社会的責任」とは、企業が社会や環境と共存し、持続可能な成長を図るため、その活動の影響について責任をとる企業行動であり、企業を取り巻く様々なステークホルダーからの信頼を得るための企業のあり方を指します。
最近では、大企業だけではなく、中小企業も力を入れて取り組み始めました。
CSR活動の例としては、環境保全や労働環境の改善、地域への貢献などが挙げられます。
≫CSRとは?CSVとの違いや取り組むメリットデメリット、事例などを解説
株式会社ファンケル
FANCLは、無添加化粧品の製造販売をメインにする企業です。
CSR部門では、『地域とハンディキャップの方々との交流』を軸に老人ホームや特別支援学校などに、メイクや身だしなみを整えるセミナーをしています。
また、商品のプラスチック包装を工夫することでごみ問題にも対応しようとしています。
株式会社ファンケルで働く人のインタビュー記事を読む
≫FANCLならではの社会貢献とは!?主役は従業員!#1 ~株式会社 ファンケル 臼杵ひろみさん~
KDDI株式会社
KDDI株式会社は日本全国で、携帯電話事業を中心に行っている企業です。
KDDIは、2020年・2021年の信頼される「CSR企業」ランキングで1位となりました。
2022年の信頼される「CSR企業」ランキングは、惜しくも3位となっています。
取り組みの具体例としては、通信を重要なライフラインの一つと認識した災害支援や子ども・高齢者の情報リテラシーを高める「スマホ・ケータイ安全教室」を開催しています。
また、海外でも教育支援やインターネット環境の拡大を実施しています。
サントリーホールディングス株式会社
サントリーは、洋酒やビール、清涼飲料水の製造・販売等を行う企業です。
持続可能な豊かな地球環境を次世代に引き継ぐべく、環境ビジョン2050を定め、「再生・自然環境の保全」、「環境負荷低減」の2つの軸で、グループ全体での環境経営を推進しています。
また、社会面でも障がいのある方の雇用を進め、多様な個性を持つ社員がともに働くことが当たり前になることを目指しています。
オムロン株式会社
オムロン株式会社は、工場の自動化や太陽光発電などの社会システム、ヘルスケアなど多様な事業を行う企業です。
カーボンニュートラルやデジタル社会の実現、健康寿命の延伸、人権の尊重を基本的な方針としています。
例えば、ストレスチェックやヒアリング、E-ラーニングを通じたメンタルヘルスの増進にも取り組んでいます。
花王株式会社
花王株式会社は、衛生消耗品やヘルスケア商品の製造事業に取り組む企業です。
生活者の持続可能な生活に焦点を当て、カーボンゼロに取り組むだけでなく、気候の変動に対応した商品を開発しています。
また、サプライチェーンでも人権の保護や安全・衛生の確保が行わているのか第三者機関も交えて評価をしています。
JT(日本たばこ産業株式会社)
JT(日本たばこ産業株式会社)は、タバコだけでなく、医療、食品、文化スポーツ振興など多岐にわたる事業を行っています。
人材への投資を重点的に行い、多様化が進む職場で責任のある雇用を行い、人材の確保や育成、定着を行っています。
また環境においても、2015年からこれまでに水使用量を16%削減し、温室効果ガスも27%削減しました。
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
東日本電信電話株式会社は東日本地域における、地域電気通信業務を行っている企業です。
持続可能な社会に向けて、「地域社会への貢献」「脱炭素・循環型社会の実現」「高品質で安定した通信サービスの提供」「多様な社員が成長できる職場づくり」を軸に運営されています。
また、災害時に強い情報インフラを構築し、家族などの安否を確認できる「災害用伝言サービス」なども提供しています。
株式会社小松製作所
株式会社小松製作所は、建設や鉱山などで使われる重機を製造、販売する企業です。
「『品質と信頼性』を追求し、社会を含むすべてのステークホルダーからの信頼度の総和を最大化すること」に焦点を当て、ステークホルダーとの関係を重要視しています。
また、CO2削減のため、陸上輸送から海上輸送への切り替えである「モーダルシフト」を推進しています。
伊藤忠商事株式会社
伊藤忠商事株式会社は、多岐にわたる商材を扱う大手総合商社です。
自社だけでなく、取引先や取扱商品の持続可能性も配慮しており、持続可能なバリューチェーンの構築を目指しています。
例えば、ワシントン条約で取引が制限されている動植物の取引に加担しないのはもちろん、それらの保護も行っています。
大和ハウス工業株式会社
大和ハウス工業株式会社は住宅の提供や商業施設の建設などを行っている企業です。
再生可能、循環可能な社会と住宅提供を基本理念としてCSRに取り組んでいます。
例えば、次世代の育成のために環境教育や職場体験などを実施しています。
CSRに取り組むメリット3選

CSRに取り組むメリットを3つ解説します。
企業のイメージアップ
CSRへの取り組みは企業のイメージアップにつながるとされています。
少し古いデータですが、東京商工会議所が行ったアンケートによると、CSR活動に取り組む目的を中小企業のうち79.9%が、大企業のうち98.3%が企業のイメージアップと回答しています。
参考:「企業の社会的責任(CSR)」についてのアンケート調査(東京商工会議所)
市場開拓の機会に
CSR活動に取り組む中で、新たな市場を開拓できたり、新たな製品が生まれたりするかもしれません。
持続可能な社会を目指すための新しいアイディアや技術を追求することが求められます。
さらに、持続可能な未来を目指すために、短期的な利益追求よりも長期的な視点での経営を重視する必要があり、結果的に新しいイノベーションが生まれやすいです。
ステークホルダーとの関係の強化
株主や従業員との関係の強化も期待できます。
従業員は、仕事が社会貢献に繋がっているという実感を得られることで働くモチベーションが向上します。
さらに、世界のESG投資の割合が35%を超えており、この数字は年々上昇していくことが考えられています。
株主の視点に立ってもCSRに取り組むメリットは大きいです。
また、近年では、SDGsの取り組みや企業の社会貢献性を就活の軸に置く学生が増えており、採用への影響も避けられないでしょう。
CSRに取り組む際のデメリットや注意点

CSRに取り組む際のデメリットや注意点を解説します。
コストの増加
CSRに取り組む上で一番の課題はコストでしょう。
CSRの活動費だけではなく、人件費や広告費までかかります。
さらに、投資したリターンが見えず、経営状況によっては取り組むハードルが高いでしょう。
SDGsウォッシュのリスク
SDGsウォッシュとは、実態以上にSDGsに取り組んでいると見せかけることです。
SDGsウォッシュと批判を受けると、CSRを全く行っていない企業よりも企業の評価が下がってしまう可能性が高いです。
具体的には、不買運動や取引の打ち切りなどが起こりうります。
CSRに取り組んでいたとしても、SDGsウォッシュを疑われては元も子もありません。
まとめ
今回の記事では、就職や転職におすすめのCSRに取り組む企業を紹介しました。
この記事で取り上げられなかったCSRに取り組む企業はたくさんあります。
また、ココカラアースでは、社会課題に取り組む方々のインタビュー記事を掲載しています。
この機会にぜひご覧ください。
※企業の選定基準について
企業の選定基準については、「事業内容」「企業風土」「創業理由」の3つを軸に、COCOCOLOREARTH独自の基準によって企業を評価・掲載しています。
基準の中には、企業のミッション・ビジョンや第三社機関による認証、IR/サスティナビリティレポートの内容、直接のインタビューなどが含まれます。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。