いま私は国際協力に興味がありません。

「ココカラアースの人が国際協力に興味なくなったってやばくない?」

と思う人もいるでしょう。

このコラムでは「社会貢献を仕事に」がコンセプトの団体のメンバーが国際協力に興味がなくなり「自己中に生きる!」と決意した体験談をお話しします。

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好きなことが必要なんだ!

私は中学生の時から国際協力に興味を持っていました。

青年海外協力隊や国連に憧れを抱いていた私は、大学では国際開発学を専攻。

大学1年の夏休みにアフリカ行ったり、大学2年の時には国際協力の分野でインターンするために休学しようと考えたり、本当に国際協力一筋でした。

それがなぜか大学2年の終わりあたりにぷつっと国際協力に興味がなくなってしまいました。

就職活動が迫ってきた時、もちろん私は国際協力の道に進むことを考えました。

そして初めて「働く」という意味で国際協力を見るようになりました。

しかし、この業界は厳しく、強い覚悟が必要です。

私は国際協力に人生をかける覚悟を持てませんでした。

なぜなら、国際協力にずっと向き合う自信が私にはなかったから。

じゃあなぜ向き合う自信がないのか。

国際協力に「ワクワク感」がなかったからです。

私の場合は国際協力に強い使命感はあったけど、そこに「楽しい、ワクワクする!」という感情はありませんでした。

次第に使命感は義務感へと変わり、自分自身が疲れるようになりました。

そして、国際協力に向き合い続けるには使命感だけでなく、自分がワクワクするような好きなことが必要だと気づきました。


他人の幸せから自分の幸せへ

私はずっと「自分が途上国の人にどんな価値を与えられるか」=「他人の幸せ」を考えてきました。

でも、就職活動がきっかけに自分の人生を考えた時に、「あれもしたい、これもしたい」と自分の幸せを重要視するようになりました。

最初は、利己的な自分に罪悪感を感じました。

でも、他人の幸せだけを考えるのではなく、自分がどう生きれば幸せかを考えることも必要だと思ったんです。

なぜなら、自分が幸せじゃないと他人の幸せは作れないから。

そして、私は自分にとっての幸せな生き方を考えました。

その結果、私の幸せな生き方は「好きなこと」をして生きていくことだという結論に至りました。

これまでの話をまとめると、いまの私は「好きなこと」を見つける必要があります。

だから、国際協力どころではなくなってしまってるという状態なわけですね。

これが私が国際協力に興味がなくなった話の真相です。


自己中でいい

この経験から気づいたことがあります。

それは、自分勝手でいいということです。

社会貢献をする際、相手のこと「だけ」を考えるべきだと思ってしまうかもしれません。

でも相手のこと「だけ」を想って、自分のことを想わないのは必ずしも正解ではありません。

自分のやりたいことを自己中にやるのも大切なことです。

悪いことではありません。

自分が自己中にやりたいことをやった先に社会貢献ができれば十分すばらしいと思います。

いま私は自分の好きなことを探している途中です。

いつ好きなことが見つかるかわからないし、いつになれば好きなことを形にできるかもわかりません。

でも、私は好きなことを見つけて、形にできるまでたくさんのことにトライし続けようと思っています。 

みなさん、私のやり方はなかなか自己中だと思いませんか?

私は自己中だと思うけど、それでいいと思っています。

好きなことを形にできるようになったその先に、そのことを生かして社会貢献ができれば私は一番幸せです。

そんな理想の幸せを実現できるように私はこれからも自分の好きなことを探し続けます。

 >>自己犠牲で社会貢献すると続かない3つの理由

ライタープロフィール
池本悠香(いけもとはるか)

以前は国際協力に興味があったが、今は好きなことを探している途中。
現在はデザインにトライ中。
アフリカが好き。
twitter @haruka_africa