人身売買の被害にあった女の子たちの輝ける瞬間を創る#1~TSUBAKI project 久安瑞貴さん~

NPO・NGO
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今回インタビューさせていただいたのは、TSUBAKI projectの久安瑞貴さんです。

第1弾では、「ネパールの人身売買」をテーマに現在の活動について伺います。

久安 瑞貴
大学生の時に学校の友人から誘われ国際協力に興味を持つ。
アメリカでの留学をきっかけに、社会問題を学んでから自分に何ができるかまで考えることが大切だと気付く。
その後、NPO Dream-HackのプロジェクトのひとつであるTSUBAKI projectで活動を開始する。
現在はTSUBAKI projectでクラウドファンディングを成功させるためにリーダーとして活動中。

現在の活動

ーーーTSUBAKI projectが行っている活動を教えてください。

TSUBAKI projectは、ネパールの性的搾取被害にあった女性に年に1回サリーを届ける活動をしています。

ネパールにはTEEJというお祭りがあり、そこにサリーを届けることで「彼女たちが輝く瞬間」を作っています。

2019年にプロジェクトを始動し、クラウドファンディングをしました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で小規模なものだったのですが、今年もクラファンを計画しており、今はその準備をしています。

2019年のクラファンでは、80人以上の女性にサリーを届け、TEEJにも一緒に参加することができました。

今年のクラファンは、新型コロナウイルスの影響もあり特別な思いを持って計画しています。

コロナ禍でネパールは観光業が落ち込んだ影響もあり、貧困の状況に陥っている人たちが増えました。

そしてこの状況は、人身売買の被害者・加害者が増えていることに繋がっています。

そんな状況だからこそ、シェルターにいる女性にTEEJを楽しんで欲しいという気持ちがより一層強くなりました。

ネパールの状況や抱える課題

ーーーネパールでは毎年1万人以上の女性が人身売買の被害にあっているとお伺いしたのですが、具体的な状況や課題を教えてください。

1万人というのは顕在化されている数字でしかなく、この数字は氷山の一角に過ぎません。

ネパールで人身売買が起きる原因の一つは教育です。

特に農村部では都市部と比べ大きな差があります。

ネパールではカースト制度があるため、高いカーストだと良い教育が受けられ、低いカーストだと教育水準が低くなってしまうのです。

低いカーストになると、学校に通えない状況の子どもたちも出てきます。

学校に通えず文字が読めず、それによって人身売買の危険性を知ることができず、そういう人をターゲットに、ブローカー(加害者)が騙しやすい環境ができてしまう現状があります。

ーーー人身売買の被害に遭われた女性が助かった後に、どういった後遺症が現れるのですか?

人身売買の被害にあって助かった方々は保護されてシェルターという施設で生活します。

現地のカウンセラーに話を伺ったところ、数ある症状の中で典型的な例はPTSDだそうです。

PTSDとは、自分の中で大きな出来事(日本だと地震や災害など)、自分の身に危険なことを体験した後に、日常生活を送る中でふっとその時の状況を思い出してパニックになる症状を指します。

また、シェルターは2種類があり、救出されてすぐの子たちがいる緊急シェルターと、保護されてからしばらく経って長期的に収容するロングタームシェルターがあります。

活動で大切にしていること

ーーー現在の活動で特に大切にしていることを教えてください。

人身売買の被害にあった女性たちに向けて活動していますが、私たちの活動だけでは人身売買をなくすことはできません。

私は、日本でTSUBAKI projectをやっています。

一方、現地の警察やNPOは、実際に人身売買に直面して取り組んでいます。

人身売買を無くそうと取り組んでいる人たちを間近で見て、話して、「日本人である私たちができることってなんだろう」と考えた時に、頑張っている女性たちを応援することだと思っているので、その思いを大事にしています。

現在は、シャクティーシャムハというシェルターを運営している方々とパートナーを組んで活動しています。

定期的にオンラインで現地とコミュニケーションを取っていき、女性や職員さんたちと話していう上で、女性が輝くために手伝えることはなんだろうと一緒に考えています。

お知らせ

TSUBAKI projectは、ネパールの性的被害に遭った女性たち(サバイバー)に伝統衣装であるサリーを提供することを通して、

【自分自身を自由に表現して人生を楽しむ喜びを共有すること】と、

【互いに応援したいという「愛」や「勇気」の輪を広げていく】プロジェクトです。

ネパールの性的被害に遭った女性たちが、ネパールで毎年行われる女性のお祭り「TEEJ」の日に伝統衣装のサリーを纏って、彼女たちが人生で一番輝く舞台を作ります。

クラファンについてはこちら

ーーー次回予告

いかがでしたでしょうか?

次回は活動のきっかけややりがい、活動する理由について伺いました。

次回もお楽しみに!

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