今回インタビューさせていただいたのは、TSUBAKI projectの久安瑞貴さんです。
第2弾では、久安さんが国際協力に興味を持ち、その後TSUBAKI projectに出会うまでの背景について伺います。
久安 瑞貴
大学生の時に学校の友人から誘われ国際協力に興味を持つ。
アメリカでの留学をきっかけに、社会問題を学んでから自分に何ができるかまで考えることが大切だと気付く。
その後、NPO Dream-HackのプロジェクトのひとつであるTSUBAKI projectで活動を開始する。
現在はTSUBAKI projectでクラウドファンディングを成功させるためにリーダーとして活動中。
行動力の原点
ーーー大学1、2年の時はどのような活動をしていましたか?
大学1年の頃は、ボランティアや国際協力には関わってなく、ただ英語が好きだから留学するために勉強していました。
その時に大学の「グローバル人材育成プロジェクト」という授業があり、そこで出会った友人から国際協力やってみないかと誘われました。
その時に入ったのがネパールの教育支援をやっている学生団体だったんです。
2年生から入って、前期は学生団体で街頭募金をして後期から留学しました。
前期はザ・学生団体みたいな活動やってました。
TSUBAKI projectの活動を始めたのは3年からで、1、2年の時はTSUBAKI projectに入るとは思っていなかったです。
ーーー友達から誘われた時になぜ興味持って活動するに至ったのですか?
なんで興味持ったのですかね(笑)
人が純粋に好きっていうのがあって、あとは新しいことをなんでもやってみたいという性格で。
その時の私からしたら「楽しそう」「やってみたい」って気持ちが大きかったんだと思います。
あとは、途上国に行ったことがなかったので、「行ってみたい」という気持ちもありました。
TSUBAKI projectで活動する理由
ーーー現在TSUBAKI projectで活動を続けているのはなぜですか?
人身売買のことを本格的に知ったのが留学先でした。
留学先の授業でたまたま、ネパールの一番深刻な社会問題について学びました。
なんでそんなことも知らなかったんだろうと恥ずかしく思い、衝撃を受けた瞬間でした。
私はその時までネパールに行ったことなかったので、どんな人たちに対して学校建てたり、教材届けたりしているか知らないまま、顔を見ないまま活動していたので、その人達の顔がイメージできていませんでした。
この授業を通して、純粋に最初は知りたいという思いが強く、「シェルターに行きたい」と思いました。
そんな時に、偶然知り合いを通じてシェルターに行けることになり、初めて3年の夏に行くことができたんです。
そこで本当にシェルターってあるんだ、嘘みたいな話が本当だったんだという感覚になりました。
自分も何かしたい、知ったからには何かしたい、知っただけじゃ何も解決に繋がってない。
人身売買はあってはいけないし、日本に生きてたら考えられないようなことが頻繁に起きているところで何かしたいって思ったのが、TSUBAKI projectでの活動に繋がっています。
TSUBAKI projectの活動を通じて
ーーー実際にTSUBAKI projectの活動を通してやりがいだったり、困難に感じることを教えてください。
私はTEEJに参加したことがなく、お祭りの様子は写真やメンバーからの話を聞いたりでしか知りません。
自分がTEEJのことを語れないこと、自分は語れないけどクラファンでお金が集まるのか正直不安でいっぱいです。
でも、周りの人からTSUBAKI projectって良いプロジェクトだと褒められることが多くて、それを通してこのプロジェクトの価値を感じられます。
コロナ禍の中でも、活動を続けてきた意味があるのだと実感しているので、今回のクラファンを成功させたいです。
やりがいは国内のイベントを通して感じることが多いです。
人身売買って普段考えないじゃないですか。
イベントを通して参加してくれた皆さんが、今自分がいる当たり前の世界を問い直してくれる、そんな人たちがいることがやりがいです。
お知らせ
TSUBAKI projectは、ネパールの性的被害に遭った女性たち(サバイバー)に伝統衣装であるサリーを提供することを通して、
【自分自身を自由に表現して人生を楽しむ喜びを共有すること】と、
【互いに応援したいという「愛」や「勇気」の輪を広げていく】プロジェクトです。
ネパールの性的被害に遭った女性たちが、ネパールで毎年行われる女性のお祭り「TEEJ」の日に伝統衣装のサリーを纏って、彼女たちが人生で一番輝く舞台を作ります。
ーーー次回予告
いかがでしたでしょうか?
次回は、久安さんのこれからや学生に伝えたいことをお聞きしました。
次回記事もお楽しみに!
自分の周りと世界の問題を繋げられる存在をめざして#3~TSUBAKI project 久安瑞貴さん~
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。