就活の軸は、世界の人々の健康を守る

ーーー民間企業に就職を決めた理由はなんですか?

民間企業に就職を決めた理由としては、4年間の学びを通して現地での持続可能な支援のあり方が重要であると学んだからです。

その中でも、ソーシャルビジネスであれば、収益を得ながら持続可能な支援を長期的に行えるという、将来への可能性を感じました。

ーーー就活で大切にしていた軸はありますか?

「持続可能な支援、ビジネスを通して世界の人々の健康、安心・安全を守りたい」という軸を大切にしていました。

様々な形の社会貢献がある中でも、特に先進国、途上国問わず人々の健康、命を守るという点に最も軸を置きました。

ーーーこのような軸だと受けたい企業がかなり限られてしまうと思うのですがいかがでしたか?

そうですね。

本当に見つけられなくて、大変でした。

CSRとして事業の一環で取り組んでいる企業はたくさんあるのですが、実際に売上の一部の寄付だけでなく、アフリカでは院内感染をなくすため手指消毒剤を現地生産、現地の人々への教育・普及活動を進めるなど、ソーシャルビジネスに取り組んでいるサラヤのような企業にはなかなか出会えなかったです。

ーーー受けたい会社があまりないとプレッシャーもあったかと思うのですがどうでしたか?

不眠症になるほど、ストレスやプレッシャーを感じていました。

一時期は軸を変えようと思いましたが、熱意がないと志望動機を考えても思いつかないんですよね。

大学時代の学びを経て、軸に対しての想いも強かった分、妥協せずにありのままの自分を表現しようと決意。

目指すゴールに向けて集中し、準備や練習は念入りに行いました。

ーーーサラヤとの出会いはなんでしたか?

大学1年生の時に受けていた授業で出会いました。

SDGsに貢献している企業を調べる機会があり、その時に見つけました。

環境に配慮した製品づくりや売上の一部を寄付していることを知り、社会貢献をしながらビジネスができることを知ったきっかけでもあります。


ありきたりな言葉にならないために気をつけたこと

ーーー就活をする上で工夫をしたことはありますか?

社会貢献活動を行いたいという強い思いはありましたが、そのありきたりなセリフでは就職活動は困難だろうと感じていました。

しかし、自分の言葉として想いを伝えることの重要性を感じ、なぜ自分がこれまでの道を選択し、歩んできたのかを振り返り、自己分析に力を入れました。

ーーーどんな自己分析をしましたか?

まずは、自分史を作成し、幼少期から現在に至るまで、どのような考えを持ち、どのように行動してきたのか振り返りました。

これにより就職活動の軸に対する納得感も高まり、自分自身の言葉として想いをしっかりと伝えることができたと思います。


「衛生・環境・健康」に対する思い