今回は、株式会社リンクアンドモチベーションに勤める竹田和花さんにインタビューしました。

『「これでいい」ではなく、「これがいい」を歩む人を増やす』というビジョンを掲げ、社外でも活動を行う竹田さん。

教員志望から人材系コンサルタントに就職した理由や、就活で大切にすべきことなどを伺いました。

プロフィール

竹田和花
琉球大学教育学部卒業後、広島大学大学院国際協力研究科修了。
大学院在学中には青年海外協力隊としてフィジーへ。
2021年4月、株式会社リンクアンドモチベーションに新卒入社。
エンジニアとして、プロダクト開発・改善を行っている。

竹田さんについて

ーーー自己紹介をお願いします。

竹田和花と申します。

2021年に新卒で株式会社リンクアンドモチベーション(以下LM)に入社しました。

弊社は、モチベーションエンジニアリングというリンクアンドモチベーション独自の技術を駆使し、組織と個人に変革の機会を提供している会社です。

現在は、従業員エンゲージメント向上ツール「モチベーションクラウド」のエンジニアとして、プロダクト開発や改善を行っております。

ーーー社会課題に関心を持った原体験を教えてください。

幼少期、インドネシアに住んでいたことです。

自分は比較的裕福な暮らしをしていながらも、同い年のインドネシアの子どもたちが働いている姿を見ました。

当時、幼いながらも「どうしてこんなに“差”があるのだろう」と疑問を感じたのを覚えています。

ーーー大学生の頃、どのように過ごされていましたか?

沖縄県委託の母子家庭支援塾の学習員をしていました。

発展途上国だけではく、まずは日本の問題に取り組みたいという思いがあったからです。

あとは、「良い教員になりたい」と強く思っていたので、可能な限り大学の授業を受けていましたね。

最終的には、266単位取得し卒業しました。

ーーー大学院在学中に青年海外協力隊に参加したのはなぜですか?

学んだことを発展途上国の現場で実践してみたかったからです。

私が在学していた広島大学大学院の国際協力研究科では、研究と実践の両立を重視しており、教授に協力隊への参加を勧められました。

また、当時は教員志望で、いろんな経験を伝えられる教師になりたいと考えたのも理由の一つでしたね。

ーーー教員になりたいという強い思いがあったにも関わらず、民間企業に就職しようと思われたのですか?

青年海外協力隊に参加する中で、資金調達力を身につけたいと考えたからです。

協力隊で、ある活動を持続的に継続していくためには、活動の妥当性を判断してもらい、活動費の申請が受諾される必要があります。

民間企業での職務経験がある同期の申請は受諾されることが多く自分との差を感じました。

この経験から、自分の届けたい価値や草の根レベルで相手が求めているものを創り上げるためには、資金調達力が必要だと痛感しました。

そして、その能力はどこで身につくのか?と考えたのが、私の就職活動のはじまりでした。


対話を通して自分と向き合ってほしい

ーーー竹田さんの考える、就活で大切だったことは何ですか?

Will, Can, Mustの3つのバランスです。

就活をしていると、「これをやりたい!」というWillだけが強くなり、「これができる」のCanと「自分はこれをすべき」のMustを忘れがちになります。

自分にはどんなCanがあるのか学生時代をしっかり振り返ることと、Willを達成するためにどんなMustがあるのか把握してほしいです。

あとは、徹底的な自己分析も大切です。

これまでの人生で、大学選びなど、様々な選択をしてきたと思います。

その中で、自分が大切にしてきたことがあるはずです。

自己分析をあまりせず企業探しから始めてしまうと、他人や企業の価値観に影響されてしまいます。

まずは自分に向き合って、自分が何に楽しいと感じて、何に熱くなれるのか考えてほしいです。

そのためにも、一人で考え込むだけではなく、尊敬する人と話すなど、対話から自己分析してみると良いと思います。


会社の雰囲気を知るためには

ーーー自分にとって魅力的な会社か、どのように判断していましたか?

会社の経営者が書いている本を読んでいましたね。

本を通して経営者が掲げる理念を理解するようにしました。

その後に、社員の方とお話して、理念に沿った働き方や生き方を体現しているかを判断していました。

ーーー社員の方が理念に沿った働き方を体現しているかはどう判断していましたか?

OBOG訪問や面接の逆質問で判断していました。

具体的には、「〇〇さんは何を大事にして働いていますか?」「プライベートと仕事をどのように境界線を引いていますか?」などです。

ーーー最終的にLMに入社を決めた理由はなんでしたか?

教育との共通項や、独自性があることなどです。

人材系のコンサルタントという分野は学んできた教育に通ずるものがあると考えました。

また、モチベーションエンジニアリングで組織変革をするという独自性と、その技術を通じて理念を常に追求していることに魅力を感じました。


リンクアンドモチベーションに入社して良かったと感じる瞬間

ーーーLMではどんなスキルが身につきますか?

まとめると「人間力」ですが、この5カ月で自分の気持ちと向き合う力は向上したと思います。(まだまだですが・・・)

LMで提供するモチベーションエンジニアリングは、誰かに何かをやらせるためのものではなく、自分の気持ちと素直に向き合うためのものだと感じた瞬間がありました。

入社して5カ月でより自分と向き合うようになり、自分の夢と日々の行動の意義づけをしながら仕事を遂行する力が身についたと感じます。

ーーーLMは採用に力を入れていると思いますが、実際どのような人が多いですか?

私は助け合いの精神を持った人が多いと感じます。

例えば、チームごとに企画を出してと言われた時は、ノウハウや能力を共有する気持ちになりにくいと思います。

そんな中でも、LMの人たちはお互いの優れているところを認め合って、情報をシェアし合います。

そのように情報をシェアしながら成長する意欲をみんな持っているので、自己成長も早いと思います。

ーーーお互い支え合える環境って素敵ですね。

そうですね。

あとは、LMでは一人一人働く意味づけが異なります。

LMの理念に共感しつつ、「本気で生きられる人を増やしたい」という思いを持っていたり、「子ども達の貧困をなくしたい」「日本の教育を変えたい」と考えている人もいます。

会社の成長を通じて、個々のビジョンを実現しようとする人が多いですね。

だからこそ、堂々としている人が多く、その点も魅力的だと思っています。

プロダクト改善・開発部署に配属されて思うこと

ーーーエンジニアを志望してLMに入社したわけではないと思うのですが、エンジニアに配属されて戸惑いはありませんでしたか?

本当に自分に素質があるのだろうか、という不安はありました。

しかし、LMの理念が好きだったので、エンジニアに配属されたことへの戸惑いはなかったです。

プログラミングのスキルは、今後さらに必要になると思いますし、学びたい人は多いはずです。

そんな中、会社から研修を受けさせてもらうなど、自分に投資していただいています。

20代の間は、視野を広げて幅をきかせたい時期でもあるので、とても感謝しています。

ーーーこれからやりたいことなどありますか?

しばらくはプログラミングを極めて、自分に投資してくれている会社に還元したいと考えています。

プログラミングの勉強は本当に楽しくて、休日にも趣味としてプログラミングをするほどです。

まさに、「働学遊が融合」している状態かもしれないです。

今後はYouTuberのように、遊びながら働くというキャリアが増えると考えていて、私もそんなキャリアを体現したいと考えています。

また、持続可能な発展・貢献に必要なスキルを身につけ、ソーシャルセクターに還元したいという野望もあります。

持続可能な発展・貢献をしていくためには、持続的にお金が入ってくるシステムが必要です。

そして持続的にお金を得るにはお客様に必要とされるものを提供し続けなければなりません。

さらにはビジネスの世界に身を置いて得たものを、国際協力などの分野で活かしたいとも考えています。


社会課題解決に取り組みたい学生へのメッセージ

ーーー最後に社会貢献を軸に就活をする学生へ応援メッセージをお願いします。

あらゆる仕事は社会貢献に繋がることを知ってほしいです。

社会貢献性があるのか疑問に思う会社に入ったとしても、社会貢献に強い関心がある人が入ることで周りを変えられるはずです。

受け身にならず、自分がやることは何かしらの社会に役立っていると信じて、楽しんで就職活動してください!

 

ーーー編集後記

教員志望であったにも関わらず、持続可能な発展・貢献に必要なスキルを身につけたいという思いから民間企業に就職した竹田さん。

プログラミングを学ぶことが楽しい、学んだことを会社や社会に還元したい、と語っていた姿が印象的でした。