※本記事は、EcoFlow Technology Japan株式会社様からの情報提供で作成しております。
地震や台風、豪雪、火山災害など、常に災害のリスクと隣り合わせにある日本では、命を守るための防災対策が欠かせません。
ポータブル電源は、災害によって発生する大規模な停電時に大活躍する防災グッズです。
自由に持ち運び、どこでも電気を供給できます。
そこで本記事では、防災用に備えたいポータブル電源について解説します。
防災用ポータブル電源を選ぶポイントや、おすすめのポータブル電源も掲載しているので、停電に備えた防災グッズを揃えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
防災用に備えたいポータブル電源とは

防災に必要なポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を溜め込み、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器です。
モバイルバッテリーとの大きな違いとしては、自宅にある家電を複数台動かせるほどの大容量を備えている点が挙げられます。
また、AC出力に対応しているので、自宅のコンセントを使用する家電にも給電が可能です。
万が一、大規模な停電が発生しても、ポータブル電源があれば普段通りの生活を継続できます。
持ち運びができるので、在宅避難だけでなく避難所でも大活躍です。
ポータブル電源は防災に必要か?

ポータブル電源は、防災対策に必須のアイテムです。
普段から使用している家電を停電時にそのまま使えるだけでなく、家族との安否確認や災害情報の収集にも役立ちます。
防災用ポータブル電源の必要性を考える上で知っておくべき内容は、以下のとおりです。
- 災害による大規模停電のリスクとは
- 防災用ポータブル電源が活躍する場面
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
災害による大規模停電のリスクとは
災害による停電は、復旧するまでに3日以上を要する場合があります。
2011年に起きた東日本大震災では、最大約466万戸が停電し、約90%以上復旧するまでに8日間を要しました(※1)。
災害によって大規模停電が発生する主なリスクは、以下のとおりです。
- 冷暖房機器を稼働できず、熱中症や低体温症になりやすくなる
- 食料を温められず、食中毒や消化不良、免疫力低下を招く
- 冷蔵庫内の食品が常温に戻り、次第に傷んでくる
- 夜は真っ暗闇の中で生活することになり、安全性や防犯性が低下する
- スマートフォンの充電切れにより、情報収集や安否確認が行えない
※1参考:経済産業省「3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要」
防災用ポータブル電源が活躍する場面
防災用のポータブル電源は、在宅避難や避難している道中、避難所生活などで活躍します。
防災用ポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- エアコンや扇風機を稼働して、常に快適な気温で避難生活が送れる
- 電子レンジや電気ケトルを稼働して、温かい非常食が食べられる
- 冷蔵庫内を常時冷却し、生命維持に欠かせない食料を守れる
- LEDライトを点灯させて、夜の安全を確保できる
- 携帯ラジオを稼働して、最新の災害情報を素早く入手できる
- 家族との安否確認に必要なスマートフォンを、常にフル充電にしておける
ポータブル電源のおかげで健康的な生活が送れるだけでなく、迅速かつ安全な避難が実現するでしょう。
避難所についた後も家族と連絡を取り合い、精神的な安定につながります。
防災用ポータブル電源を選ぶポイント7選

ポータブル電源は数多くのメーカーから多種多様な製品が販売されているので、災害用にどれを選べばよいか迷われる方も多いでしょう。
防災用ポータブル電源を選ぶ際に着目したいポイントは、以下のとおりです。
- ポイント1|出力が家電に合っている
- ポイント2|容量が家族構成に合っている
- ポイント3|急速充電が実現する
- ポイント4|充電方法を柔軟に選べる
- ポイント5|携帯性に優れている
- ポイント6|多彩な出力ポートを備える
- ポイント7|高い安全性を誇る
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1|出力が家電に合っている
ポータブル電源の出力は、使いたい家電の消費電力を上回っている必要があります。
出力(W)とは、瞬間的に供給できる電力の量です。
ポータブル電源が安定して供給できる電力量を「定格出力」、供給できる最大の電力量を「最大出力」と呼びます。
災害時に複数台の家電を同時に使用する場合は、それぞれの消費電力を合計した値以上の最大出力を持つポータブル電源を選びましょう。
例えば、エアコン(1000W)、炊飯器(350W)、洗濯機(500W)を同時に動かすには、1850W以上の出力が必要です。
ポイント2|容量が家族構成に合っている
防災用ポータブル電源の容量は、家族構成に合っているかに着目しましょう。
容量とは、1時間あたりに供給できる電力の量を表す指標です。容量は「家電の消費電力(W)×使用時間(h)」で計算されます。
消費電力と使用時間は、家族の人数に比例するのが特徴です。
まずは、普段使用している家電の消費電力と使用時間から、家族全員で1日に消費している合計の電力量を計算してください。
防災用ポータブル電源には、最低でも3日分の消費電力量を超える容量が備わっていると安心です。
ポイント3|急速充電が実現する
災害時にポータブル電源が持つ最大限の性能を発揮するためには、停電発生時に電力100%の状態である必要があります。
急速充電に対応したタイプであれば、災害情報や気象予報を確認してから充電を始めても、停電するまでに充電を完了できる可能性が高まります。
また、避難所にコンセントが備わっていたとしても、長時間使用できるとは限りません。
充電中に二次災害が起きて避難を余儀なくされる恐れもあります。わずかな時間でもポータブル電源を満充電できるよう、急速充電に対応したタイプを選びましょう。
ポイント4|充電方法を柔軟に選べる
防災用のポータブル電源が複数の充電方法に対応していれば、状況に応じて最適な方法で充電できます。
災害時に役立つポータブル電源の主な充電方法は、以下のとおりです。
充電方法 |
内容 |
AC充電 |
家庭用コンセントから充電する方法 |
シガーソケット充電 |
車内に搭載されたシガーソケットから充電する方法 |
ソーラー充電 |
ソーラーパネルから太陽光発電で充電する方法 |
走行充電 |
走行充電器から車の走行中に充電する方法 |
ポイント5|携帯性に優れている
防災用のポータブル電源は、軽量・コンパクトなタイプを選びましょう。
迅速な避難が求められている状況では、サイズが大きく重量のあるポータブル電源が避難の妨げになります。
携帯性に優れたタイプであれば、迅速な避難が実現し、避難所でも幅を取りません。
在宅避難では、洗面所やリビング、キッチンなどあらゆる部屋へ頻繁に持ち運ぶ場面が想定されます。
体が不自由な高齢者の方でも、軽量・小型のポータブル電源であれば安心です。
ポイント6|多彩な出力ポートを備える
防災用のポータブル電源を選ぶ際には、出力ポートの種類にも着目しましょう。
出力ポートとは、ポータブル電源から家電に電力を送り出すための端子です。
出力ポートの種類が家電に適合していなければ、いくら本体の性能が優れていたとしても、家電は動かせません。
防災用のポータブル電源に搭載していると便利な出力ポートは、AC、DC、USB-A、USB-C、シガーソケットです。
ポータブル電源に備わっている出力ポートの種類が豊富であればあるほど、使える家電の幅は広がります。
ポイント7|高い安全性を誇る
防災用のポータブル電源を使用する場面では、災害の影響を受けた過酷な環境も想定されます。
災害時にポータブル電源を安定的に稼働し続けるには、高い安全性が重要です。
安全性の低いポータブル電源を災害時に使用した場合、発火や爆発を引き起こし、二次災害につながりかねません。防災用のポータブル電源は、以下のタイプを選びましょう。
- 安全制御システム「BMS」を搭載している
- 発火のリスクが低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用する
- IP65防水・防塵規格に準拠している
【世帯人数別】防災用ポータブル電源の容量比較

防災用のポータブル電源は、世帯の人数によって必要な容量が異なります。
世帯の人数が多くなればなるほど、家電の消費電力や使用時間が増えて、容量も大きくなるのです。
世帯人数別に最適な防災用ポータブル電源の容量を紹介します。
- 【一人暮らし】700Wh
- 【2人暮らし】1000Wh
- 【3人暮らし以上】2000Wh~
それぞれの容量クラスで使用できる家電について、詳しく見ていきましょう。
※家電を動かす際の変換ロスは約20%で計算しています。
【一人暮らし】700Wh
一人暮らしの防災対策には、700Whクラスのポータブル電源がおすすめです。
軽量・小型なタイプが多いので、携帯性にも優れています。容量700Whで使用できる家電と使用時間の一覧は、以下のとおりです。
家電 |
消費電力 |
使用時間 |
LEDライト |
10W |
60時間 |
扇風機 |
40W |
14時間 |
冷蔵庫 |
120W |
約6時間 |
【2人暮らし】1000Wh
2人暮らしの防災対策には、1000Whクラスのポータブル電源がおすすめです。
大容量ながら携帯性に優れたタイプもあり、避難所避難と在宅避難のどちらでも活躍します。
容量1000Whで使用できる家電と使用時間の一覧は、以下のとおりです。
家電 |
消費電力 |
使用時間 |
テレビ |
110W |
約8時間 |
電気毛布 |
120W |
約7時間 |
洗濯機 |
500W |
約2時間 |
【3人暮らし以上】2000Wh~
3人暮らし以上の防災対策には、2000Whを超える大容量のポータブル電源がおすすめです。
家族の人数が多いと、同時に動かす家電の数は変わらなかったとしても、家電自体の消費電力が高くなります。
2000Whで動かせる家電と使用時間の一覧は、以下のとおりです。
家電 |
消費電力 |
使用時間 |
冷蔵庫 |
120W |
約13時間 |
炊飯器 |
1000W |
1.6時間 |
ドライヤー |
1600W |
1時間 |
おすすめの防災用ポータブル電源

EcoFlow Technology Japan株式会社では、
防災対策におすすめのポータブル電源「EcoFlow DELTA 3 Plus」を販売しています。高出力・大容量・急速充電を兼ね備えており、災害時に活躍すること間違いありません。
「EcoFlow DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 定格出力1,500W、容量1,024Whを備える
- エクストラバッテリーを使用すると、容量を最大5kWhまで拡張できる
- 独自のX-Boost機能で2000Wの家電まで稼働できる
- ACコンセントを使うと、56分で100%充電できる
- 2つの500Wソーラー入力ポートにより、最短70分でフル充電できる
- LFPバッテリーによって、10年以上も停電対策として活躍する
- BMS管理システムにより、爆発や火災からの安全を確保する
- 600W以下では30db以内の雑音レベルに抑えられる
- 12時間先の災害情報通知を検知し、自動で優先的に充電される
電源自動切り替え機能により、停電から10ms以内に自動で電気供給源が切り替わるので、夜の停電でも辺りが真っ暗闇に包まれる心配はありません。
AC、DC、USB-A、USB-C、シガーソケットなど、計13個の出力ポートから電化製品を同時に動かせます。
停電に備えて防災対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
防災用ポータブル電源を使用する際の注意点3選

災害はいつやってくるか分からない場合もあり、停電が一度起きると復旧するまでに長時間を要します。
防災用ポータブル電源を使用する際の注意点は、以下のとおりです。
- 注意点1|定期的に充電しておく
- 注意点2|停電の長期化に備えた使い方をする
- 注意点3|ソーラーパネルと併用する
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|定期的に充電しておく
防災用のポータブル電源は、普段から定期的な充電が欠かせません。
ポータブル電源は、使用していなくても自然放電によって徐々に電力が消費されていきます。
充電してから長らく時間が経過している場合は、災害発生時にほとんど電力が残っていないケースもあるでしょう。ポータブル電源は、3か月ごとに充電するのがおすすめです。
注意点2|停電の長期化に備えた使い方をする
ポータブル電源に蓄電されている電力は有限です。停電生活が3日以上続いた場合を想定して、計画的に家電を使用しましょう。災害時における節電対策は、以下のとおりです。
- 消費電力の高い家電は、使用時間を最小限に留める
- 照明器具を最低限の明るさに調節する
- 使用していない家電は、こまめに出力ポートから外す
注意点3|ソーラーパネルと併用する
防災用ポータブル電源と相性抜群のアイテムが、ソーラーパネルです。ソーラーパネルとは、太陽光をシリコン半導体に当てて電気を生み出すための装置を指します。
ソーラーパネルで発電した電気をポータブル電源に溜めておけば、日照時間に限らず電気を使用できます。電力の自給自足が可能になるため、充電切れの心配がありません。
ポータブル電源の防災準備に関するよくある質問

最後に、ポータブル電源の防災準備に関するよくある質問を紹介します。
- 防災用ポータブル電源はいらない?
- 防災用ポータブル電源は何ワット必要か?
- 防災用ポータブル電源の使い方は?
- 後悔する防災用ポータブル電源の選び方は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
防災用ポータブル電源はいらない?
防災用ポータブル電源は、災害対策として欠かせないアイテムです。
しかし、家庭の生活スタイルに合っていない製品を選んでしまうと、災害時に使い物にならない恐れがあります。
まずは、普段使用している家電の消費電力と使用時間から、3日間生活するために必要な出力と容量を計算しましょう。
購入したポータブル電源は、こまめな充電が必要です。
防災用ポータブル電源は何ワット必要か?
防災用ポータブル電源の出力(W)は、日常生活で使用している家電の消費電力に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、エアコン(1000W)、冷蔵庫(250W)、炊飯器(350W)、テレビ(120W)を同時に動かす場合、最低でも1720Wの出力が必要です。
防災用ポータブル電源の使い方は?
防災用ポータブル電源は、突然やってくる災害に備えて、3カ月おきに充電しておきましょう。
災害が予想されている場合は、早急に充電を始める必要があります。
災害によって停電が発生したら、家電をコンセントからポータブル電源につなぎ変えます。
家電を使用する際は、高温多湿な場所を避けてください。
後悔する防災用ポータブル電源の選び方は?
家庭の生活スタイルに合わない出力・容量のポータブル電源を選んでしまうと、災害時に後悔する可能性があります。
出力が小さすぎるポータブル電源では、エアコンや電子レンジ、電気ケトルなど、比較的消費電力の高い生活家電が使用できません。
容量が小さすぎるポータブル電源では、停電生活の途中で充電は切れてしまうでしょう。ポータブル電源は決して安い金額ではないため、慎重に選んでください。
まとめ

本記事では、防災対策として活躍するポータブル電源について解説してきました。
災害による停電生活は、3日〜1週間以上にのぼる場合もあります。
冷暖房機器や調理家電、照明器具が使えなくなるので、健康的な生活は困難になるでしょう。停電中も電化製品を稼働し続けるには、防災用のポータブル電源が必要です。
防災用のポータブル電源は、家電の消費電力と使用時間に合った出力・容量を備えている必要があります。
災害発生時にポータブル電源の性能を最大限発揮するために、充電速度や出力ポートの種類も重視しましょう。

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。