今、日本ではエシカルという言葉が少しずつ浸透しつつあります。私もエシカルについて勉強をはじめ、先日ゼロウェイスト運動について学びました。

ゼロウェイスト=ZERO WASTE とは、ゴミ自体を出さない社会を目指すことです。これ自体は未だ解決されていないゴミ問題に対する取り組みです。

今回、花に関わる者としてゼロウェイストの考えに基づいて「フラワーロス」について考えてみたいと思います。

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ロスフラワーとは?

そもそもロスフラワーという言葉をご存知でしょうか?

「フードロス」はご存知の方も多いかと思います。

ロスフラワーとは、まだ使えるのに廃棄される生花のことなのです。

「フードロス」の場合、食べられる物を廃棄するのはもったいないと感じますね。

同じように「ロスフラワー」に関しては、仕事、趣味等で花と関わったことのある方はもったいないと感じるでしょう。

一方、花に関心のない方にとってはピンとこないと思います。

しかし、ゼロウェイストの観点からすると、花に関心のない方にとっても社会問題の一つであると認識していただけるのではないでしょうか?


廃棄される花とはどういう条件

廃棄される花とはどういう条件なのでしょうか?

基本的には、規格外の生花になります。

花は出荷の際に等級と品質別に分けられます。

サイズはSS~4L、品質では秀、優、良といった具合です。

サイズに関しては品種によるので細かく分けられないものもあります。

この品質、サイズに当てはまらなかったものが規格外となるのです。

かつて日本の規格外野菜について話題になりましたが、花業界にも規格外生花があることを知っていただきたいのです。

そしてコロナ禍による結婚式、イベント減により需要と供給のバランスが崩れ規格内の花までもが行き場を失うことになりました。

これにより「ロスフラワー」問題が顕在化したのです。

参考:農林水産省「花きの現状について」令和元年12月


ロスフラワーの取り組み事例3選

「ロスフラワー」に対するアクションも始まっています。

  • ブックオフコーポレーション株式会社
  • 株式会社LIFULL
  • 株式会社BOTANIC
  • 株式会社RIN

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ブックオフコーポレーション株式会社

中古本のチェーン店「ブックオフ」を展開するブックオフコーポレーション株式会社は、廃棄される花を低価格で販売し、少しでも廃棄される花を失くすための試みとして生花販売やイベント企画を営む株式会社hananeと共にブックオフ店頭で規格外生花「チャンスフラワー」の販売を始めました。

出荷数を調整することのできる花のサブスクリプションも始まっています。

株式会社BOTANIC

また、都内にフラワーショップを3店舗を構える株式会社BOTANICでは、D2C※サービス「Lifft」をスタートさせました。

オーダーに応じて採花し、廃棄ロスを削減し適正価格で商品を提供しています。

※D2C:自ら企画、生産した商品を小売店などを挟まず、ダイレクトに消費者と取引する比較的新しい販売方法。

株式会社RIN

そしてロスフラワーを専門に扱う企業も出てきました。

株式会社RINでは、買い取ったロスフラワーをアクセサリーや装飾に二次使用する新たな職業「フラワーサイクリスト」を提案し、育成しています。

さらに農林水産省では「花いっぱいプロジェクト」を通じて、ロスフラワーを提供する側とロスフラワー削減に取り組む側のマッチングの場を提供しています。


止まらないロスフラワー

出荷調整や流通経路の見直し、規格外の花の削減だけでは廃棄される花はなくなりません。

フラワーショップを例に考えてみましょう。

ブーケ(花束)やフラワーアレンジメント(吸水性スポンジを器に入れ、花を挿したもの)は、商品として美しく仕上げるために、切り落とす花材が出てきます。

切り落として丈が短くなった花材はミニブーケなどとして店頭に出回る場合もあります。

ただし、繁忙期(母の日や結婚式の多い時期)となると丈の短くなった花材は大量に出ますが、そのまま廃棄されることが多いのです。

フラワーショップは少人数であることが多いので、制作だけで余裕がなくなり、こうした部分にまで手が回らないのが実状ではないでしょうか?

フラワーショップ以外もみてみよう

今から20年以上も前のことですが、私が勉強したイギリスのフラワースクールでは、短くなった花はワイヤリングワーク(花首や葉にワイヤーとテープを巻いた小さな作品。結婚式のヘッドドレスやコサージュ用)のレッスンに使っていました。

今考えると、ロスフラワーをなくす小さな取り組みだったのかも知れません。

華展はどうでしょう。

日本の文化、華道では前述したブーケ、アレンジメントの比にならないほど作品のために植物の枝ぶり、形にこだわります。

そうして一瓶の中に世界観が表され芸術作品として価値が出ます。

しかしこの一輪、一枝を探すために予備も含めて同じ花材を何本も用意します。

華展が終わればこれらの花材は全て不要となります。

花は美しく見せるまでに切り落とす茎や枝が多い上に最後は全てゴミとなります。

コンポストで堆肥にすることもできません。

花業界の廃棄量を削減するためにはロスフラワーの対策だけでなく、作業そのものから出るゴミに対する対策が必要です。

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まとめ

これからの社会でも引き続きゴミ問題は重要な課題の一つであり、ゼロウェイストは大きな目標になるでしょう。

花は生活に彩りを与えてくれる欠かせない身近なものです。

コロナ禍で増加するロスフラワー。

私たちができることをいま一歩踏み込んで考えてみてはどうでしょうか?

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