SDGsの広まりとともにエシカル消費という言葉をよく耳にするようになりましたが、具体的にエシカル消費がどのようなものなのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、エシカル消費に取り組む重要性や行動例、メリット・デメリット、企業の事例について詳しく解説します。

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エシカル消費とは?

エシカル消費とは、地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動のことを指し、日本語では倫理的消費といいます。

持続可能な開発目標(SDGs)の12番目「つくる責任 つかう責任」においてもエシカル消費は取り組むべき課題として挙げられ、利便性や自己都合だけで消費するのではなく、地球や社会に優しい消費活動をすることが求められているのです。

また、日本においては2015年5月から消費庁にて「倫理的消費」調査研究会が2年間にわたり開催され、普及や啓発の取り組みを行っています。

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エシカル消費に取り組む重要性

消費者のニーズに応えることができる

企業がエシカル消費に取り組むことで、消費者のニーズに応えることができます。

というのも、消費者庁「エシカル消費(倫理的消費)に関する消費者意識調査報告書の概要についてによると、エシカル消費に興味があると回答した人は59.1%、日常的に実施している人は36.1%という数値が出ているからです。

また、エシカル消費はインターネット・SNSを中心に認知度を高めており、2016年には6%だった認知度が2020年には12.2%と高まっています。

このように、エシカル消費に興味を持つ消費者は増加し続けているため、企業が取り組むことはニーズに応えるためにも重要なのです。

社会的責任を果たすことができる

企業は自社の利益だけでなく社会に考慮することが求められますが、その一環としてSDGsにも挙げられるエシカル消費に取り組むことは重要です。

エシカル消費に取り組むことで企業のイメージも向上し、結果として利益拡大に繋がることも覚えておくといいでしょう。


エシカル消費の身近な行動例

エシカル消費が身近でないという方もいらっしゃると思いますが、少し意識してみるだけで、身の回りにも取り組み事例があるかもしれません。

ここでは、エシカル消費の具体例をご紹介いたします。

  • 極端に安価に生産されている商品を購入しない
  • 再生可能エネルギーを使用する
  • 地産地消をする

人・社会への配慮

人件費が極端に安価な発展途上国で生産されている商品を購入しないことがエシカル消費につながります。

適切な賃金が支払われていない生産者から商品を購入しないことで、労働者に適切な賃金が支払われるようになるのです。

環境への配慮

太陽光・風力・バイオマスなどの再生可能なエネルギーを利用することで、温室効果ガスを発生させずに資源を利用することができるため、エシカル消費になります。

地域への配慮

地産地消をすることで、運送におけるCO2の排出削減や運送コスト、地域の活性化などをすることができるため、エシカル消費になります。

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企業がエシカル消費に取り組むメリット

企業イメージが向上する

SDGsの認知度が高まっていることもあり、エシカル消費に取り組んでいる企業とそうでない企業を比べると、取り組んでいる企業のほうがイメージが良くなります。

その結果、企業の利益拡大に繋がったり、人材の確保がしやすくなる効果も期待できます。

新規顧客を獲得できる

先ほどもお伝えした通り、エシカル消費に興味があると回答した人は6割近くもいるため、このような顧客を獲得できる可能性があります。

エシカル消費に対応した商品を展開することで、今まではいなかった層の顧客を獲得できるのです。

企業がエシカル消費に取り組むデメリット

導入コストが発生する

エシカル消費に取り組んでいることを証明するためには第三者機関からの認定が必要になるため、導入にコストがかかります。

安く販売することが難しい

エシカル消費に対応した商品を販売する場合、こちらも第三者機関から認証を受けて認証マークをつける必要があるため、同じ商品を販売する場合でもエシカル消費の認定を受けている商品のほうが価格が高くなる傾向にあります。


エシカル消費に取り組む企業の事例

ラッシュジャパン合同会社

ハンドメイド化粧品やバス用品などを主に取り扱うラッシュジャパン合同会社は、動物実験をしていない企業のみから仕入れするなどのエシカル消費に取り組んでいます。

株式会社大川印刷

株式会社大川印刷では、再生可能エネルギーだけで印刷する技術を採用していたり、ゼロカーボンで印刷するなど、環境に優しい印刷をするエシカル消費に取り組んでいます。

さらに詳しく企業の事例を知りたいという方は、下記のリンクからチェックできます。

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エシカル消費で私たちができること

エシカル消費で私たちができることは、まずはエシカル消費を理解して行動に移すことです。

エシカル消費は言葉こそ難しいですが、具体的な行動はさまざまなので、以下の行動例のようにすぐにできることも多くあります。

  • 労働者に適切な賃金が発生していない可能性のある商品を購入しない
  • 太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーを使用する
  • 地元の食材を積極的に消費する

環境問題の解決向けて、私たちができること15選

行動する人が増えれば、インターネットやSNSなどでさらに広まるため、エシカル消費に少しでも取り組むことで大きな貢献になるといえるでしょう。

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