大気中のCO2濃度は産業革命前比で約40%増加し(出典:IPCC第6次評価報告書)、海洋には毎年約800万トンのプラスチックが流出しています(出典:環境省)。
これらは私たちの日常生活と深く結びついており、次世代にも影響を及ぼします。
一方で、一人ひとりが意識的な選択をすることで、環境問題に取り組めます。
この記事では、環境問題の解決に貢献する15の具体的な方法を紹介します。
環境問題とは
環境問題とは、人間の活動が引き起こす地球の環境変化に伴う一連の問題です。
地球の生態系・生物多様性・気候・自然資源にマイナスの影響を及ぼし、地域的なものから地球規模のものまで様々あります。
気候変動・資源の枯渇・海洋汚染・森林破壊など、問題は複数の分野にまたがっており、日本でも深刻な影響が表れています。
環境問題に対して、私たちができること15選
個人でできる環境問題への取り組みを15個紹介します。
特別な知識や費用は必要ありません。
1つでも日常に取り入れることから始めましょう。
ボランティアに参加
国内最大級のボランティア紹介サイト「activo」では、海岸清掃・植樹・生物調査など環境系のボランティアを多数紹介しています。
1日だけの参加ができる募集もあるので、まず一度参加してみてください。
また、ソーシャルグッドな活動に取り組む人をソーシャルセクターと呼びます。
参考:環境ボランティアとは?7つの種類やメリット、注意点を解説
エシカル消費を心掛ける
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動です。
エシカル(ethical)とは、直訳で「倫理的な」という意味です。
一人一人が社会課題に気付き、日々の消費を通じて自分は何ができるのかを考えることが出発点になります。
フェアトレード商品の購入
フェアトレードとは、途上国の生産者が適正な報酬を得られるよう保証する貿易の仕組みです。
環境保護の基準を満たした農園で生産された商品を選ぶことで、森林破壊や農薬汚染の削減につながります。
最近では多くのお店でフェアトレード商品が見られるようになり、オンラインでの購入も可能です。
地産地消
地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費することです。
地元で採れた食材を選ぶことで、輸送距離が短くなり、CO2排出量を削減できます。
地元農業の振興を通じて地方創生にもつながり、食材も新鮮な状態でいただけます。
地産地消のメリット5選!デメリットやSDGs・6次産業との関係も解説
再生可能エネルギーの使用
日本の発電の約7割は火力発電が占めており、大量のCO2が排出されています。
家庭の電力を再生可能エネルギーを使用する電力会社に切り替えることで、この問題に直接取り組めます。
再生可能エネルギーを使用する電力会社には、さすてな電気や自然電力、ハチドリ電気、Looopでんきなどがあります。
省エネ家電の使用
省エネ家電とは、同じ機能をより少ない電力で実現できる家電製品です。
LED電球への交換や省エネ冷蔵庫・エアコンの導入により、電気消費量を大幅に削減できます。
温室効果ガスの排出削減だけでなく、電気料金の節約にもつながるため、家庭への直接的なメリットもあります。
フードロスの削減
フードロスとは、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のことです。
食品廃棄物は埋立地での分解時に温室効果ガスを発生させるため、環境への影響は大きくなります。
日本のフードロスは年間約472万トン(2022年度、農林水産省調査)にのぼります。
食品の購入量を計画し、使い切ることを意識するだけで貢献できます。
5Rを意識する
5Rとは、Refuse(断る)・Reduce(減らす)・Reuse(再利用)・Repair(修理)・Recycle(再資源化)の5つの行動指針です。
ごみを減らして環境を守るための取り組みであり、3Rをさらに拡張したものです。
すべてを一度に取り入れるのが難しい場合は、まず「Refuse(断る)=不要なものをもらわない」から始めるのがおすすめです。
ミートフリーマンデー
ミートフリーマンデーとは、「少なくとも週に1度、月曜日だけでも肉を食べることをやめる」という取り組みです。
元ビートルズのポール・マッカートニーとその娘によって提唱された地球環境保護活動の一環です。
畜産業はCO2だけでなく、メタン・亜酸化窒素といった強力な温室効果ガスの主要な発生源でもあります。
ファッションを見直してみる
ファッション産業は世界の炭素排出量の約10%を占めるとされており、環境負荷の高い産業の1つです。
古着を活用する・長く使える服を選ぶ・修理して使い続けるなど、日常の選択が積み重なります。
最近ではブドウやパイナップルなどの食品廃棄物を使ったバイオレザーも登場しており、エシカルファッションとして選択肢が広がっています。
- ヴィーガンレザーとは?素材やメリット・デメリット、おすすめのブランドをご紹介
- サステナブルファッションとは?環境問題との関係やランキング、おすすめ4選を紹介
- エシカルジュエリーとは?その背景やおすすめのブランドを紹介!
- サステナブルシャンプー10選!環境に優しいエシカルなシャンプーを紹介
節水を心がける
水をきれいにする浄水場や汚れた水を浄化する下水処理場では、稼働にCO2が発生します。
節水を心がけることで、水道インフラの消費エネルギー削減につながります。
具体的には、シャワー中はこまめに水を止める・歯磨き中は蛇口を閉める・食器洗いをまとめて行うなど、小さな習慣の積み重ねが効果的です。
車の移動を減らす
自動車1台が排出するCO2は、電車の約9倍にのぼります(国土交通省試算)。
電車やバスなどの公共交通機関を使うことで、一人当たりの温室効果ガス排出量を大幅に削減できます。
自転車や徒歩での移動に切り替えることで、CO2削減と健康増進を同時に実現できます。
寄付をする
寄付をすることで、自分が課題に感じている環境問題に取り組む団体を直接支援できます。
Give Oneでは独自の審査で選ばれた300以上の寄付先を紹介しており、安心して支援先を選べます。
月数百円からのクリック募金もあり、まずは負担なく始められます。
【12選】クリック募金とは?サイト一覧や仕組み、やり方、メリットを解説
環境問題に取り組む企業で働く
環境問題に取り組む企業で働くことも、個人ができる選択肢の1つです。
仕事を通じて環境課題に関わることで、日常の取り組みとは桁違いのインパクトを生み出せます。
ぜひ以下のページの記事をご参考ください。
- 環境問題に取り組む企業10選!
- エシカル消費に取り組む企業10選!
- サステナブルに取り組む企業10選!
- 気候変動に取り組む企業10選!
- フードロスに取り組む企業10選!
- フラワーロスに取り組む企業7選!
- 農業問題に取り組む企業10選!
環境問題に関連する仕事がしたい!就活・転職に役立つ業界・業種を解説
記事の拡散
現状を知ってもらい、考える輪が広がることで、支援のきっかけが生まれます。
SNSでのシェアは、コストゼロで始められる最も手軽な取り組みの1つです。
もしよろしければ、ぜひ拡散をお願いします。
都道府県の環境問題に対する取り組み
日本各地で、都道府県・市区町村レベルの環境問題への取り組みが進んでいます。
気になる地域の記事をご覧ください。
北海道・東北
北海道(札幌市) 青森県 岩手県 宮城県(仙台市) 秋田県 山形県 福島県
関東
東京都 神奈川県(横浜市・川崎市・相模原市) 埼玉県(さいたま市) 千葉県(千葉市) 茨城県 栃木県 群馬県
北陸・甲信越
新潟県(新潟市) 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県
東海
愛知県(名古屋市) 岐阜県 静岡県(静岡市・浜松市) 三重県
近畿
大阪府(大阪市・堺市) 兵庫県(神戸市) 京都府(京都市) 滋賀県 奈良県 和歌山県
中国・四国
鳥取県 島根県 岡山県(岡山市) 広島県(広島市) 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州・沖縄
福岡県(福岡市・北九州市) 佐賀県 長崎県 熊本県(熊本市) 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
よくある質問
環境問題に関してよく寄せられる質問に答えます。
Q. 環境問題のために今日から個人でできることは何ですか?
A. ごみの分別・節水・節電・マイバッグ持参・地産地消など、日常の小さな行動から今日すぐに始められます。国連の「個人でできる10の行動」では、家庭での節電・公共交通機関の利用・植物性食品を増やすの3つを特に効果的な行動として挙げています。また、エシカル消費を意識して環境に配慮した製品を選ぶことも、製造業全体の方針に影響を与える力があります。この記事で紹介した15の取り組みはどれも今日から実践できるものです。特別な知識やお金は不要です。まず1つから始めてみましょう。
Q. 環境問題対策として最も効果的な個人の行動は何ですか?
A. 国連の調査によると、最も効果的なのは「家庭のエネルギー源を再生可能エネルギーに切り替える」「飛行機の利用を減らす」「植物性食品の摂取を増やす」の3つです。日本の一人当たりCO2排出量は世界平均の2倍近いとされており(WWF調査)、食生活・移動手段・エネルギー選択の見直しが大きな効果をもたらします。ただし、意識を高めすぎて「SDGs疲れ」にならないよう、自分のペースで取り組むことも大切です。できることから無理なく続けましょう。
Q. 子どもと一緒にできる環境問題への取り組みはありますか?
A. 地域のごみ拾いボランティアへの参加は、子どもが環境問題を体感できる最も始めやすい取り組みです。スーパーで「地元産の野菜を選ぶ」「マイバッグを使う」といった買い物での習慣づけも有効です。5R(リフューズ・リデュース・リユース・リペア・リサイクル)を一緒に学ぶことで、もったいない精神と環境保護の意識を自然に身につけられます。食品ロスを減らすための「残さず食べる」ルールや、節水・節電の「ゲーム」として取り組む方法もおすすめです。
Q. 環境問題に関わる仕事・キャリアはありますか?
A. 環境問題に関わるキャリアは、再生可能エネルギー・サステナブル素材・フードロス削減・環境コンサルティングなど多岐にわたります。近年は企業のESG推進担当やサステナビリティ部門への需要が高まっており、理系・文系を問わず関われる職種が広がっています。COCOCOLOR EARTHでは自然電力やLooopでんきなど環境問題に取り組む企業のインタビューを多数掲載しており、具体的なキャリアイメージをつかめます。

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。

