ごみ問題は日本でも深刻な問題のひとつですが、具体的な現状や問題点などについて知らないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ごみ問題の現状や問題点、企業の取り組みなどについて詳しく解説します。

ごみ問題とは?

ごみ問題とは、ごみに関わる問題の総称です。

具体的には、以下のようなごみの問題を指すことが多いです。

  • 一般ごみ
  • 産業廃棄物
  • 災害ごみ
  • 不法投棄
  • 焼却
  • 埋め立て
  • ごみ処理場
  • 海洋プラスチックごみ

このように、ごみを処理する工程における問題についてもごみ問題として扱われることが一般的です。

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このままだとどうなる?ごみ問題の現状

ここでは日本と海外のごみ問題の現状について詳しく解説します。

日本のごみ問題の現状

2023年に発表された令和3年度における日本のごみの総排出量は4,095万トンとなっており、これは東京ドーム110杯分に相当します。

また、一人当たりのごみ排出量は890グラムです。

参照:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」

日本のごみの排出量は年々減少傾向にあり、ひとり当たりのごみ排出量についても減少傾向にあります。

しかし、一般廃棄物最終処分場の残余容量についても減少傾向にあるため、ごみ問題が解決しているわけではありません。

参照:一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター「一般廃棄物・産業廃棄物の統計データ」

海外のごみ問題の現状

海外のごみ問題は、日本国内のごみ問題とは異なる問題が挙げられます。

たとえば、日本では当たり前のように回収されるごみが、ケニアやモザンビーク、スーダン、ナイジェリアなどの低所得国では、回収率は46%と非常に低く、街中への投棄や川や海などに捨てられることが問題となっているのです。

このように、海外のごみ問題は日本以上に深刻となっている国も少なくありません。

参照:独立行政法人 国際協力機構「世界のごみの現状を知る」


ごみ問題が起こる原因

ここでは、ごみ問題が起こる原因について詳しく解説します。

消費文化の増加

消費文化の増加はごみ問題の大きな原因のひとつです。

技術が発展したことによって大量生産・大量消費が簡単に行えるようになったことから、頻繁に買い替えを行うことや使い捨てをすることが一般的となり、その結果ごみが増加します。

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政策や法規制の不備

政策や法規制によってごみ問題について規制されることも多いです。

しかし、その内容に不備や不足があるとごみ問題を引き起こす原因になることもあります。

環境意識の欠如

ごみ問題を解決するために国は法律の制定や情報発信など、さまざまな行動をしていますが、最終的には私たち一人ひとりの意識が重要となります。

そのため、国民の環境意識が欠如していることがごみ問題の大きな原因となっているのです。

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ごみ問題とSDGsの関係

ごみ問題は、SDGsのなかでも「目標12 持続可能な消費と生産」と、「目標14 海洋資源」と関係があるのです。

もっとも深い関わりを持っているのが「目標12 持続可能な消費と生産」で、廃棄物を少なくするための消費と生産が目標となっています。

「目標14 [海洋資源]」では、プラスチックごみを減らすことで海洋資源を守ることが木曜の中の大きな指針となっています。

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ごみ問題に対する日本の対策

ここでは、日本におけるごみ問題の具体的な対策事例について詳しく解説します。

循環型社会形成推進基本法

循環型社会形成推進基本法では、ごみ問題による環境への負担を可能な限り低減するため、処理のごみの処理の優先順位を発生抑制→再使用→再生利用→熱回収→適正処分の順番に定めた法律です。

参照:環境省「循環型社会形成推進基本法の概要」

個別リサイクル法

個別リサイクル法とは、最終処理場の残量が少なくなったことを深刻に捉え、家電・容器包装・食品・自動車・建設などの廃棄物について、個別にリサイクル法を制定した法律です。

参照;環境省「既存個別リサイクル法、海外リサイクル制度のレビュー」

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グリーン購入

グリーン購入とは、買うときに”必要かどうか”を考えて、購入する場合は環境負担の少ないものを購入するように考えることを指します。

グリーン購入は環境省が推奨しており、消費者および生産者の意識改革をするための対策です。

参照:環境省「グリーン購入」

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ごみ問題に取り組む企業事例3選

ごみ問題に取り組む企業の事例を3社紹介します。

株式会社サティスファクトリー

https://www.sfinter.com/

株式会社サティスファクトリーは、環境をテーマとした社会問題解決を行う企業です。

事業としては、企業や店舗の廃棄物管理代行や環境コンサルティングとしてサステイナブル戦略の分析、実行支援、発信、モニタリングなどを行っています。

さらに、海外事業では、ベトナムを中心とした廃棄物・排水分野の開発支援事業開発も行っています。

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株式会社ピリカ

https://corp.pirika.org/

株式会社ピリカは、ごみ拾い促進プラットフォームの運営やごみ分布調査サービスなどを提供する企業です。

2011年に京都大学の研究室から生まれ、「科学技術の力であらゆる環境問題を克服する」というビジョンを掲げています。

ごみ拾い促進プラットフォームでは、ポイ捨てごみ問題の解決に向けてサービスを運営し、これまで2億以上のごみが拾われています。

株式会社トレジャー・ファクトリー

https://www.treasure-f.com/

株式会社トレジャー・ファクトリーは、首都圏を中心に総合リサイクルショップ「トレジャーファクトリー」、ユーズドセレクトショップ「トレジャーファクトリースタイル」を展開する企業です。

リユース事業を通じて、年間約3万トンのCO2削減に相当するモノの循環を生み出しています。

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ごみ問題に対して私たちができること

ここでは、ごみ問題に対して私たちができることについて詳しく解説します。

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5Rを心掛ける

5Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Repair(リペア)・Return(リターン)・Recycle(リサイクル)の5つの単語の頭文字を組み合わせた言葉です。

5Rを実行することで、ゴミの発生抑制を抑え、環境への負担が少ない環境型社会の実現に繋げることができます。

参照:国立市「くにたちECOプロジェクト(5R)の推進」

分別収集に協力する

各自治体が行なって分別回収に協力することで、資源については再利用されるため、結果としてごみ排出量を減らすことができます。

参照:斑鳩町「なぜ、ごみを分別するのでしょう?」

リジェネレーションを意識する

「再生」という意味を持つリジェネレーションを日頃から意識することで、使えるものは再利用するという意識づけをすることができるため、結果としてごみ排出量を減らすことができます。

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まとめ

本記事では、ごみ問題の現状や問題点、企業の取り組みなどについて詳しく解説しました。

ごみ問題は私たち一人ひとりの意識が非常に重要となるため、まずは身近なごみ問題から初めてみましょう。