世界だけでなく、日本にもたくさんの環境問題があります。
あなたも環境問題をもっと知りたくてこのサイトを訪れたのではないでしょうか?
この記事では、13種類の環境問題について取り上げています。
1つ1つの問題に対して詳しく解説する記事も用意しています。
この機会に環境問題に関する知識を身につけましょう。
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目次
環境問題とは

環境問題とは、人類の活動によって起こる地球環境の変化により発生した問題です。
具体的な定義は定まっておらず、森林破壊や海洋汚染、気候変動など様々な問題を指します。
≫日本の環境問題7選!47都道府県の取り組みや私たちにできること
バーチャルウォーター

バーチャルウォーター(virtual water/仮想水)とは、輸入食糧を生産するのに必要な水の量を推定したものであり、ロンドンのアンソニー・アラン教授によって示された概念です。
例えば、牛1頭分のバーチャルウォーターは約12,000トンです。
牛の飼料となるトウモロコシは、1kgあたり1,800リットルの水が必要で、牛はこれを大量に消費しているため、大きな数字になります。
他にも、私たちが普段食べている食品にどのくらいのバーチャルウォーターが含まれているかは、こちらの環境省のサイトから調べることができます。
≫バーチャルウォーターとは?日本の輸入量や問題点、解決策を解説!
フードマイレージ

フードマイレージとは、輸入食料の総重量と輸送距離を合わせて数値化したもの」を指します。
「食料の(food)」と「輸送距離(mileage)」 の造語で、1994年にイギリスの消費者運動家ティム・ラングが提唱した概念です。
例えば、 食品の輸送量(t)×輸送距離(km) 例5tのトマトを100km輸送するなら、「フードマイレージ=5×100=500t・km」と表します。
グリーンウォッシュ

グリーンウォッシュとは、企業等が、実態を伴わないのに、あたかも環境に配慮した取組をしているように見せかけることを言います。
whitewash(ごまかし)とgreen(環境配慮)を組み合わせた造語です。
環境意識が高まりつつあるなか、そのようなブームに乗って虚偽の広告をおこなう企業が出てきたのです。
欧州では、グリーンウォッシュを疑われた企業の株価が暴落したり、環境保護団体から訴訟を起こされたりするなど、非常に注目されています。
≫グリーンウォッシュとは?実際の事例や見分け方、対処方法をご紹介
ロスフラワー

ロスフラワーとは、まだ使えるのに廃棄される生花のことなのです。
「フードロス」の場合、食べられる物を廃棄するのは勿体ないと感じますね。
「ロスフラワー」に関しては、仕事、趣味等で花と関わったことのある方は勿体ないと感じるでしょう。
一方、花に関心のない方にとってはピンとこないと思います。
≫ロスフラワー(フラワーロス)とは?廃棄の条件や現状、4社の取り組みを解説
アニマルライツ

アニマルライツとは、「動物が動物らしく生きる権利」です。
動物は人間からの苦痛を被る事なく、その動物の性質に反することなく生きる権利があるということです。
アンゴラうさぎを例に挙げると、アンゴラうさぎは人間の都合によって毛をむしられるという虐待のような扱いを受けてはいけないということです。
≫アニマルライツとは?アニマルウェルフェアの違いや私たちにできること【事例付き】
≫絶滅危惧種2023年最新版!26種類の動物を一覧で解説
フードファディズム

フードファディズムとは、ある食べ物や栄養成分が健康に与える影響を過度に信じたり評価する現象です。
具体的には、「○○を食べるとやせる」「○○という成分は体に悪い」などの情報が過度に広まることです。
この概念は、1950年代にアメリカで生まれ、現代でも頻繁に起こっています。
≫フードファディズムとは?事例や3つの問題点、解決策について解説!
プラネタリー・バウンダリー

プラネタリー・バウンダリーとは、地球の限界又は、惑星限界とも呼ばれ、人類が生存できる領域と限界点を定義する概念です。
2009年、ストックホルム・レジリエンス・センター所長ロックストロームを代表とする29名の科学者グループによる論文によって注目を集めました。
プラネタリー・バウンダリーは、9つのプラネタリーシステムを取り上げ、安全領域から限界点までを定義しています。
≫プラネタリー・バウンダリーとは?9つ指標と私たちにできることを解説
食品ロス

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品を指します。
食品ロスは大きく2つに分けることができます。
1つが、事業活動を伴って発生する食品ロス(フードロス)。
もう1つが、各家庭から発生する食品ロス(フードウェイスト)です。
食品ロスとフードロスはイコールのように広まっていますが、厳密には異なるのです。
≫食品ロスとは?フードロスとの違いや日本の現状、取り組む企業を解説
≫フードロスとは?削減するために私たちができること
ウォーターフットプリント

ウォーターフットプリントとは、ある商品のライフサイクルで消費された水の量です。
ライフサイクルとは、商品の生産から廃棄・リサイクルまでを指します。
そのため、直接的な水の使用量と間接的な水の消費量の両方を把握することが必要です。
≫ウォーターフットプリントとは?バーチャルウォーターとの違いや原因、私たちにできることを解説
森林破壊

森林破壊とは「目的のある森林の伐採」と定義されます。
例えば、農地の拡大やインフラの建設による森林の消滅です。
また、少ないケースですが、山火事などのアクシデントによる森林の破壊も含まれます。
代替肉

代替肉は、タンパク質を多く含む植物性原材料を加工し、「肉」の食感に近づけた食品です。
もともとはベジタリアンのための食品でしたが、近年では一般的な消費者にも広まっています。
例えば、ユーロモニターの調査で動物性の肉の消費量を減らすと答えた回答者は全体の25%です。
参考:1 In 4 Global Consumers Cutting Down On Meat Consumption, Report Reveals
したがって、植物性のタンパク源となる食品の消費量は増加することが予想されます。
≫代替肉とは?代替肉のメリット・デメリットと取り組んでいる企業を紹介
典型7公害

典型7公害とは、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭の合計7つの公害の総称です。
環境基本法で定義されており、特に人の健康や生活に被害が生じます。
環境基本法は1950年代から1960年代にかけて、水俣病や四日市ぜんそくをはじめとする公害問題が全国各地で発生したことから、法整備されました。
海洋プラスチック問題

海洋プラスチック問題とは、地球規模で広がっているプラスチックによる海外汚染の問題です。
私たちが普段使っているビニール袋やペットボトルなどは、気軽にポイ捨てされたり、キチンと処理されないことで最終的には海のゴミとなっています。
今や世界中で問題となっている海洋プラスチックゴミの量は、合計1億5,000万トン以上で年間で約800万トンが新たに流出していると推定されています。
海に漂うプラスチックゴミは、海洋環境への影響も懸念されており、特に海洋中の「マイクロプラスチック」は、生態系に及ぼす影響が大きいと言われています。
≫海洋プラスチック問題とは?海洋汚染やごみ問題と私たちにできること
環境問題に対して、私たちができること
※プロモーションが含まれています

ボランティアに参加
まず思い浮かぶのはボランティアではないでしょうか?
国内最大級のボランティア紹介サイトactivoではたくさんの紹介があります。
1日だけの参加ができる募集もあるので、一度参加してみてください。
また、ソーシャルグッドな活動に取り組む人をソーシャルセクターと呼びます。
参考:環境ボランティアとは?7つの種類やメリット、注意点を解説
フェアトレード商品の購入
最近では、多くのお店でフェアトレード商品が見られるようになりました。
商品には公式のラベルがついており、オンラインでの購入も可能です。
例えば、フェアトレードオンラインショップのfair selectでは世界中からフェアトレード商品を取り寄せてオンラインで販売しています。
エシカル消費を心掛ける
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動です。
そもそも、エシカル(ethical)とは、直訳で「倫理的な」という意味があります。
一人一人が社会課題に気付き、日々の消費を通して、その課題の解決のために自分は何ができるのかを考えてみましょう。
≫エシカル消費とは?企業が取り組む重要性やメリット、事例を解説!
≫エシカル消費に取り組む企業10選!ベンチャー企業を中心にご紹介
環境負荷の低い食材の使用
窒素は農作物の成長において最も必要な栄養素の一つです。
現状では、合成窒素肥料が多く使われており、河川に流れて水質汚染の原因となっています。
そのため、合成窒素肥料が使われていない食材の購入も効果的です。
その他にも、バーチャルウォーターやフードマイレージなども意識しましょう。
再生可能エネルギーの使用
特に発電ではたくさんのCO2が排出されています。
そのため、家庭の電力を再生可能エネルギーを使用する電力会社に切り替えることでこの問題に取り組むことができます。
再生可能エネルギーを使用する電力会社には、さすてな電気や自然電力、ハチドリ電気、Looopでんきなどがあります。
≫気候変動に取り組む企業10選!~ベンチャー企業を中心にご紹介~
環境問題に取り組む企業で働く
環境問題に取り組む企業で働くことも選択肢の1つです。
次の章では環境問題に取り組む企業を紹介します。
環境問題に取り組む企業3選
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナは、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功しました。
ユーグレナなどを活用した機能性食品や化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究などを行っています。
また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大しました。
「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開しています。
株式会社大川印刷
株式会社大川印刷は、1881年に創業され、再生可能エネルギー100%での印刷を可能として、ゼロカーボンプリントに取り組むなど積極的な「環境印刷」に取り組んでいる会社です。
配送では、より環境負荷の少ない電気自動車やディーゼル車を、インクには環境負荷の少ないノンVOCインキを、用紙にはエコ用紙を使用しています。
また、様々な環境団体とともに、環境に配慮した取り組みを行っています 。
株式会社サティスファクトリー
株式会社サティスファクトリーは、環境をテーマとした社会問題解決を行う企業です。
事業としては、企業や店舗の廃棄物管理代行や環境コンサルティングとしてサステイナブル戦略の分析、実行支援、発信、モニタリングなどを行っています。
さらに、海外事業では、ベトナムを中心とした廃棄物・排水分野の開発支援事業開発も行っています。
≫環境問題に取り組む企業10選~ベンチャーから老舗企業まで~
≫気候変動に取り組む企業10選!~ベンチャー企業を中心にご紹介~
≫サステナブルに取り組む企業10選!~ベンチャーから大企業まで~
都道府県の環境問題に対する取り組み
こちらの章では、都道府県別の環境問題に対する取り組みを紹介します。
気になる都道府県の記事をご覧ください。
北海道・東北
北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
関東
東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬
北陸・甲信越
新潟 富山 石川 福井 山梨 長野
東海
愛知 岐阜 静岡 三重
近畿
大阪 兵庫 京都 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回取り上げきれなかった環境問題はまだまだ山積みです。
この記事も随時更新していくので、たまに訪れてみてください。
この記事を読んで満足するのではなく、できることからアクションをしてみましょう。
COCOCOLOREARTHでは、社会問題に対してアクションする方々のインタビュー記事をたくさん掲載しています。
ぜひこの機会に目を通してみてください。