最近、「エコ」「エシカル」「サステナブルなどと謳われた商品をよく見かけませんか?

なんとなく「環境にいい商品なんだろう」と思ってしまいますが、それは危険かもしれません。


グリーンウォッシュとは?

グリーンウォッシュとは、企業等が、実態を伴わないのに、あたかも環境に配慮した取組をしているように見せかけることを言います。

whitewash(ごまかし)とgreen(環境配慮)を組み合わせた造語です。

環境意識が高まりつつあるなか、そのようなブームに乗って虚偽の広告をおこなう企業が出てきたのです。

欧州では、グリーンウォッシュを疑われた企業の株価が暴落したり、環境保護団体から訴訟を起こされたりするなど、非常に注目されています。

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グリーンウォッシュの事例

H&M

H&Mは2019年、「コンシャスコレクション」とのキャッチフレーズで、リサイクル素材を使用した商品を売り出しました。

しかし、リサイクル素材の使用量など十分な根拠が示されていないことから、ノルウェー消費者庁は「違法なマーケティングの疑いがある」と非難しました。

マクドナルド

マクドナルドは2018年、イギリス等の店舗でプラスチック製ストローの使用をやめ、「100%リサイクル可能」と謳った紙製ストローに切り替えました。

しかし実際には、ストローの強度を高めたために厚すぎてリサイクルできず、廃棄されていたとして大きな批判を受けました。

参考:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/08/post-12701_2.php

三井住友銀行

三井住友銀行は、パリ協定に関する政府方針に準じて脱炭素社会を実現すると表明しました。

しかし実際には、大規模石炭火力発電所への融資を継続しており、NGOからグリーンウォッシュだと指摘を受けました。

参考:https://www.greenpeace.org/japan/nature/press-release/2020/04/16/13337/


グリーンウォッシュを見分けるには

消費者として、グリーンウォッシュを見分ける8つのチェックポイントを紹介します。

①キャッチフレーズに注意
(例:エコ、環境にやさしい、エシカル)
②誇大主張に注意
(例:メイン事業ではなく、小さな環境活動を大々的に宣伝する)
③イメージ図に注意
(例:無関係な緑の画像を使う)
④根拠のない主張に注意
(例:外部からの根拠や評価を得られていない)
⑤独自の表現に注意
(例:独自で作成したエコラベル)
⑥専門用語での表現に注意
(例:専門家にしか分からない用語で解説)
⑦矛盾したグリーン商品に注意
(例:エコなタバコ)
⑧捏造や偽造に注意
(例:完全なでっち上げ)

グリーンウォッシュをしないためには

悪意はなくても、グリーンウォッシュになってしまうことも少なくありません。

自社の商品やサービスを環境にやさしいと謳うときには、以下の7つの罪に該当していないか注意し、客観的に見て正確な表現をしましょう。

1.隠れたトレードオフの罪
一部の属性のみ抽出し、その製品がグリーンであると主張すること。
2.証明しないことの罪
環境主張を実証できにくいこと。
3.あいまいさの罪
定義・意味の幅があり、消費者に誤解を与えかねない表現のこと。
4.偽りのラベル崇拝の罪
あたかも第三者認証があるように思わせる表現のこと。
5.的外れの罪
嘘を言ってはいないが、消費者に重要度が低い部分だけアピールすること。
6.「かろうじて良い」罪
商品カテゴリー内ではいいとされるが、誤解を招きかねない表現のこと。
7.嘘をつく罪
そもそも、“嘘”をつくこと。

まとめ

近年では、環境問題は他人事ではなく、できるだけ環境に優しい行動をしようと考える人も増えてきました。

これを逆手に取って虚偽のアピールをすることは許されないことです。

私たち消費者も、企業の見せかけの活動に騙されず、「具体的に何をしているのか?」「それは本当に環境に良いことなのか?」をしっかりと考えるようにしたいですね。

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