環境問題が問題視されている現代において、私たちの身近ではリサイクルや3Rという言葉をよく耳にするという方も多いのではないでしょうか。

リサイクル・リユース・リデュースの総称である「3R」は私たちが環境を守るためにすぐに実践できることですので、詳しく知っておくことが大切なのです。

そこで本記事では、リサイクルについて詳しく解説していきます。

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リサイクルとは?意味をわかりやすく解説!

リサイクルとは、製品を作るときに欠かせない天然資源から出た廃棄物などを原材料やエネルギー源として再利用して有効活用することです。

天然資源は有限であることから使い続けてしまうといずれは枯渇してしまいますが、リサイクルによって天然資源を再利用することで枯渇を抑制する効果があります。

リサイクルの代表的な具体例としては、雑誌や新聞、段ボールを再生紙としてトイレットペーパーに再利用することが挙げられます。


3Rとは?

3Rとは、廃棄物の削減を実現するための考え方で、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)3つの総称です。

それでは、リユースとリデュースの意味を簡単にご紹介していきます。

リユース

リユースとは、不要になった製品や製品の部品などを繰り返し利用することを指します。

リユースしやすい製品づくりをすることや、フリマアプリやリサイクルショップなどで不用品を必要のある人に譲るということがリユースの具体的な例です。

リデュース

リデュースとは、製品を作るときに使用される資源の量を少なくすることで廃棄物の量を減らすことを指します。

耐久性の優れた製品の開発やレジ袋を貰わないなどの行動がリデュースの具体的な例です。


リサイクルの具体例

リサイクルと聞くと、ペットボトルや紙のリサイクルを思い浮かべる方も多いと思います。

しかし他にも、CO2を資源として考えてCO2をセメント・エンジニアリング・機械・化石燃料などに再利用する「カーボンリサイクル」や、缶コーヒーなどに使用されているスチール缶を鉄スクラップに再加工することで建物や車の部品、缶製品などに再利用する「スチール缶リサイクル」などの方法もあります。

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日本と世界のリサイクル率

一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度)によると、令和元年度の日本におけるリサイクル率は19.6%となっており、リサイクル率の高い韓国(64%)・スロベニア(54%)・ドイツ(49%)に比べるとかなり少ない数値となっています。

リサイクル率が低いことは環境問題の悪化にもつながるだけではなく、最終処分場の確保が難しくなっていくことや、ゴミ処理にかかる電力増加の問題などもあるのです。

リサイクルをするメリット

リサイクルするメリットをご紹介していきます。

資源を節約できる

リサイクルをすることで、天然資源から製品を作るときのエネルギーを大幅に削減できることや、天然資源そのものを大切にできるというメリットがあります。

例えば、天然素材であるボーキサイトからアルミ缶を作るときに比べて、アルミ缶をリサイクルで作るときのエネルギー消費量は3%にまで抑えることができるのです。

ごみを減らすことができる

ごみを捨ててしまうと処理に多くの電力を使用したり、埋め立てて処理したりしますが、製品を再利用することでごみを減らすことができます。

ごみを減らすことで処理にかかる負担が軽減されて環境にも優しくなるのです。


私たちにできること

本記事では、リサイクルについて詳しく解説していきました。

世界にはさまざまな環境問題がありますが、その中のリサイクル(3R)は私たちがすぐに実践できることですので、意識的に取り組んでいく必要があります。

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よくある質問[一問一答]

リサイクルとは?

リサイクルとは、製品を作るときに欠かせない天然資源から出た廃棄物などを原材料やエネルギー源として再利用して有効活用することです。

3Rとは?

3Rとは、廃棄物の削減を実現するための考え方で、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の3つの総称です。