ブラジルの社会問題は何がある？貧困問題や高い犯罪率、環境問題などを解説

ブラジルは、その鮮やかな文化、情熱的なサッカー、豊かな自然資源で世界的に知られていますが、同時に多くの深刻な社会的課題に直面しています。

貧困問題や教育格差、高い犯罪率、そして環境問題は、ブラジル社会の持続可能な発展を阻む主要な障壁です。

この記事では、これらの問題を掘り下げ解説します。

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ブラジルが抱える社会問題4選

ブラジルが抱える社会問題を4つ解説します。

ブラジルは世界でも特に経済格差が大きい国の一つです。

ブラジルの著名なシンクタンクであるゼツリオ・バルガス財団（FGV）の最近の調査によると、ブラジルの総人口中で、1人当たりの月収が210レアル（約5250円）以下の世帯が占める割合が2021年には10.8％に上昇したことが明らかになりました。

これは2020年と比較して3.2ポイントの増加であり、1年間で約720万人が新たに貧困層に加わったことを意味します。

また、貧富の差が大きく、貧困層がスラム街に集まるという問題があります。

ブラジルでは貧困問題と連動して、教育格差の課題も抱えています。

教育へのアセスが不均等で、特に低所得層の子どもたちは質の高い教育を受ける機会が限られています。

教育の質の低さは、長期的な経済発展と社会的な機会均等の障害となっています。

ブラジルは高い犯罪率で知られており、特に都市部では強盗、暴力、麻薬関連の犯罪が問題となっています。

警察の腐敗や暴力行為も問題視されており、複雑な課題を抱えています。

ブラジル政府によると、2020年1月から6月までのブラジルの殺人事件の犠牲者は2万5712人で前の年の同じ期間と比べて、7.1％増加しました。

さらに、殺人事件に遭遇する確率は日本の約100倍で、10分間に1人が殺されている状況です。

アマゾン熱帯雨林の大規模な破壊は、ブラジルだけでなく全世界に影響を及ぼす環境問題です。

森林伐採、違法な採掘、農地への転用などが進行しており、生物多様性の損失、気候変動の加速、先住民族の生活基盤の破壊など、多くの問題を引き起こしています。

ブラジル政府は2023年1月の新政権発足からの半年間で、アマゾンの森林伐採が前年同期比で33.6％減少したと発表しており、早急な対策が求められています。

世界にはさまざまな社会問題があり、日本では考えられないような貧困問題や人身売買、難民問題、紛争などがありますが、日本人である私たちにまったく関係のない問題ではありません。

世界が抱える社会問題については以下の記事で解説します。
≫世界が抱える社会問題一覧！私たちにできることを考えよう

また、日本の社会問題を知りたい方は以下の記事をご覧ください
≫日本の社会問題一覧！日本の現状や今後の対策を知ろう