2023年12月のCOCOCOLOREARTHには、

・アジアやパキスタンとの国際協力・若者支援
・ひとり親家庭や海外NGOを支える寄付・募金キャンペーン
・プラスチックや太陽光パネル、消防服まで含めたリサイクル・アップサイクル
・再エネ・EV・旅行×CO2削減など、暮らしと脱炭素をつなぐ取り組み

など、「年のしめくくり」にふさわしい幅広いソーシャルグッドニュースが集まりました。

本記事では、2023年12月にCOCOCOLOREARTHで紹介したすべてのプレスリリースを、テーマ別にダイジェストでご紹介します。

 

◆今月のトピックサマリー

・国際協力・若者・寄付
・環境・エネルギー・脱炭素
・モノづくり・リサイクル・アップサイクル
・暮らし・消費とソーシャルグッド

の4つの切り口から、12月のニュースを振り返っていきます。

◆国際協力・若者・寄付・貧困

・日本とパキスタンの友好のために(12/4)
特定非営利活動法人SDGsHelloWorkが、インターナショナルジョブフェア東京をきっかけにパキスタン大使館を訪問。日本企業で働きたいパキスタンの人々と、日本の人材不足をつなぎながら、人権を守る形での就労マッチングを目指す取り組みが紹介されました。

・アジアの若者チャレンジ100募金 クラウドファンディング開始(12/5)
アジア各地の若者たちと共に「100のチャレンジ」をつくることを目標にした募金プロジェクト。小さな一歩から社会を変えるアクションを後押しするためのクラウドファンディングがスタートしました。

・日本国際ボランティアセンター(JVC)不要品寄付キャンペーン(12/6)
ハガキ・切手・本など、家に眠っているモノを寄付に変えるキャンペーン。換金された資金は、アジアや中東・アフリカなどでの国際協力活動に活かされます。

・困窮するひとり親家庭の実態調査(12/23-2)
「冬は家の中でもコートを着て過ごす」「冬休み・年末年始の食費や光熱費が払えない」など、物価高騰がひとり親家庭を直撃している実態が明らかに。調査結果を通じて、支援の必要性が伝えられました。

・認定NPO法人「地球の友と歩む会/LIFE」助け合い募金キャンペーン開始(12/25-3)
クリスマスと春の時期に合わせて、貧困解決に取り組むための募金キャンペーンを実施。海外・国内のパートナー団体と連携しながら、長期的な自立支援を目指します。

・株式会社エンドレス 不用アクセサリー類回収・寄付の報告(12/25-4)
家庭で使われなくなったアクセサリーを回収し、換金して寄付につなげる取り組みの2023年11月分の報告。身近なファッション小物が、支援の資金源になる仕組みです。

・2023年12月25日付の別プレスリリース(/press-release-20231225/)については、現時点でページの内容を参照できない状態のため、本記事では詳細紹介を割愛しています。

◆環境・エネルギー・脱炭素・ツーリズム

・植物発電「botanical light」が環境部門優秀賞を受賞(12/5-4)
植物の力で発電するボタニカルライトが、第一回インターナショナルイルミネーションアワードの環境部門で優秀賞を受賞。エネルギーとデザインを両立した新しいイルミネーションの形が評価されました。

・北海道産広葉樹の利用量だけ森に還元する「ikumoriプロジェクト」年次報告書公開(12/12-5)
家具や内装材などで使用した広葉樹の量に応じて植林などを行い、「使った分だけ森に返す」仕組みづくりを進めるプロジェクトの1年をまとめた年次報告です。

・江戸川区×三井住友海上×バイウィル 中小企業の脱炭素化支援(12/13)
東京都江戸川区が保険会社・コンサル企業と連携し、区内中小企業の脱炭素を伴走支援する協定を締結。省エネや再エネ導入、リスクマネジメントなどをサポートします。

・日本遺産「びわ湖」でサステナブルなインバウンドガイドツアー研修を実施(12/20-3)
滋賀・びわ湖エリアで、海外からの観光客向けに「自然・文化・暮らし」を伝えるガイドの研修プログラムを実施。観光と環境保全・地域コミュニティの両立を目指す内容です。

・太陽光パネルガラスでの食器製造を実証(12/28)
大量廃棄時代が予測される太陽光パネルの一部を、食器などのガラス製品として再利用する実証実験。再エネとリサイクルを同時に考える取り組みです。

・「EV通勤×職場充電サービス」九州・熊本県で導入開始(12/28-2)
白鷺電気工業×しらさぎエナジー×Hakobuneによる、従業員のEV通勤を職場で支える充電サービスがスタート。日々の通勤を、脱炭素への一歩に変える仕組みです。

・旅行業登録:旅行者1人当たりのCO2削減量を最大に(12/29-2)
環境配慮型の移動手段や宿泊を組み合わせ、「一人あたりのCO2削減量」を最大化することを掲げた旅行サービスが本格始動。観光×カーボンニュートラルを両立する挑戦です。

・angleチームがスイスに展開、ESG・SDGs最先端に触れるサービスをリリース(12/30-2)
ヨーロッパ、とくにスイスの現場からESG・SDGsの最新動向に触れられるプログラムを提供。企業や個人が、海外の実例からサステナビリティ戦略を学ぶ機会をつくります。

◆モノづくり・リサイクル・アップサイクル・サーキュラー

・日本国内プラスチックリサイクル業界カオスマップを発表(12/23)
国内のプラスチックリサイクル関連企業・技術・サービスを一覧化した「カオスマップ」を公開。複雑になりがちな業界構造を可視化し、連携のきっかけづくりを目指します。

・消防服のリサイクルを開始(12/25-5)
制服メーカーのチクマが、春日部市消防本部の退役消防服をリサイクルするプロジェクトをスタート。高機能素材を廃棄せず、別の製品として再活用します。

・イー・ロジットがレンゴー開発の「SEW」梱包資材に切り替え(12/19-2)
物流企業イー・ロジットが、段ボールメーカーのレンゴーが開発した環境配慮型梱包資材へ順次切り替え。EC物流の現場から、包装の省資源化に取り組みます。

◆暮らし・消費・ファッション・フード

・原宿でインフルエンサー出店のサステナブル洋服フリーマーケット開催(12/12)
インフルエンサーたちが自ら出店する古着のフリマイベントを原宿で開催。服を「長く大切に着る」文化を広げながら、Z世代にも楽しくサステナブルな消費行動を提案します。

・サステナブルな米粉パンがリンネルクリスマスマーケット2023に出店(12/27)
グルテンフリーかつ、国産米を活かした米粉パンブランドが人気雑誌イベントに出店。健康・環境・地域の農業支援をまとめて応援できるプロダクトです。

・ひとり親家庭の冬の厳しい生活実態(再掲/12/23-2)
「家の中でコートを着て寒さをしのぐ」などの声から、エネルギー・食費の高騰が暮らしに直撃していることがわかります。寄付やフードバンク、行政支援へのつながりの重要性が改めて浮き彫りになりました。

◆編集部から:2023年12月を振り返って

12月のニュースを通して見えてきたのは、

・国境を越えて若者や労働者を支える国際協力の動き
・寄付・募金・不要品回収など、市民が今すぐ参加できる支援のかたち
・プラスチックや太陽光パネル、消防服、木材など、あらゆる資源を循環させようとする技術とビジネス
・EV通勤やサステナブルツーリズムなど、日常の移動や旅行そのものを「環境配慮のアクション」に変える工夫

といった、立場も分野も異なるプレーヤーたちの挑戦でした。

どの取り組みも、「特別な誰か」だけが関わるものではなく、

・フリーマーケットやマーケットに足を運ぶ
・不要品を送る・寄付する
・サステナブルな商品や旅行を選ぶ
・学びのプログラムに参加してみる

といった小さな一歩から、社会課題に関わることができるよう設計されているのが印象的です。

「社会にいいを仕事にしたい」「自分のキャリアを通じて、少しでも社会を良くしたい」と思う人にとって、2023年12月のニュース群は、

・どんなプレーヤーが
・どの課題に
・どんなビジネスモデルやパートナーシップで挑んでいるのか

を知る、良いカタログのような1ヶ月だったと言えそうです。

※本記事で紹介したニュースは、各プレスリリースおよび公式情報をもとに、COCOCOLOREARTH編集部が再構成しています。

参考記事
日本とパキスタンの友好のために【特定非営利活動法人SDGsHelloWork】
第1回インターナショナル イルミネーション アワードにて植物発電botanical light(ボタニカルライト)が環境部門優秀賞を受賞いたしました
アジアの若者たちと共に100のチャレンジをつくる【若者チャレンジ100募金】開始|GIVING100
ハガキ・切手・本などが世界を変える力に!NGO「日本国際ボランティアセンター」が不要品寄付キャンペーンスタート
【原宿開催】AbemaTV出演者や元二コラモデルなど豪華インフルエンサー出店のサステナブルなクリスマスフリーマーケットを開催!
北海道産広葉樹をいただいた量だけ森にお返しするikumoriプロジェクト「年次報告書2023」を公開
【プレスリリース】江戸川区、三井住友海上と、カーボン・マイナス都市実現に向けた3者連携協定を締結
イー・ロジット、クライアント企業のSDGsへの取り組みをサポートするためレンゴー開発のSEWの梱包資材に切り替え
日本遺産びわ湖でサステナブルなインバウンドガイドツアー研修を実施
日本国内プラスチックリサイクル業界カオスマップ2024年版リリースのお知らせ
【困窮するひとり親家庭】家の中でコートを着て寒さ凌ぐ ――冬休み・年末年始の生活に苦慮 物価高騰が追い打ちも
3つのアクションで、あるべき地球の未来をつくる「With Earth宣言」を表明
【2023年度:クリスマス・春の助け合い募金】貧困解決に取り組む認定NPO法人地球の友と歩む会/LIFEは募金キャンペーンを開始。
不用アクセサリー類回収・寄付のご報告
チクマ、消防服(春日部市消防本部様)のリサイクルを開始
サスティナブルな米粉パン!?リンネルクリスマスマーケット2023に出店!
太陽光パネルの大量廃棄時代に向け、パネルガラスでの食器製造を実証
Hakobune「EV通勤×職場充電サービス」を九州/熊本県で初導入
旅行業に登録:旅行者1人当たりのCO2削減量を最大に
angleチームがスイスに展開。現地からESGやSDGs分野の最先端に触れるサービスをリリース!