『社会課題に取り組むキャリアを築きたい』『ESG・サステナビリティ分野で働きたい』と感じるあなたへ。
サステナビリティ特化型の転職エージェント、サスキャリの評判や実際の活用方法を、求職者目線で解説します。
専門分野に特化しているゆえの強みと、押さえておきたい注意点も包み隠さず。
さらに、当サイト「ココカラアース/ココキャリア」も併用することで、社会企業やソーシャルビジネスへのキャリア選択肢も広がります。
転職の第一歩を安心して踏み出すために、まずはサスキャリの全貌を理解していきましょう。
目次
サスキャリとは?
まず、サスキャリがどのような転職支援サービスかを整理します。
サスキャリは、環境・社会・ガバナンス(ESG)やサステナビリティ領域に特化した転職エージェントで、希少かつ専門性の高い求人案件を扱う点が大きな特徴です。
運営会社は株式会社リバースネットで、サステナビリティ領域で転職・採用支援サービスを展開しています。
転職を検討しているあなたがサステナビリティに関わるキャリアを描きたいと感じているなら、サスキャリはその志向に沿う選択肢となるでしょう。
登録・利用は無料で、まず登録→面談→求人紹介という一般的な流れを踏みます。
また、サステナビリティ分野に強みを持つため、他の総合型転職エージェントでは出会いにくい案件、例えば企業のESG推進部門、サステナビリティ企画・管理、脱炭素関連など、専門寄りのポジションを紹介してもらいやすいという評判があります。
ただし、専門特化型であるゆえに誰にでもどんな職種でも紹介できるわけではない点も理解しておきましょう。
詳細は本記事後半で触れます。
取り扱い職種の例・対象領域
次に、サスキャリが扱う職種・対象領域について紹介します。
「サステナビリティ」「ESG」「脱炭素」「社会価値創造」といったキーワードに関連する求人が中心です。
具体的には、企業のCSR・環境部門、ESG推進担当、サステナビリティ企画・管理、非財務情報開示、IR(環境・社会・ガバナンス)担当、さらにはサステナビリティコンサルタントなども含まれています。
また、サスキャリの紹介求人ページには「リモート・フレックスを含むハイクラス求人を多数掲載」とあり、働き方の柔軟性を重視する案件も含まれていることがわかります。
対象となるのは、すでにサステナビリティ領域での実務経験や専門性を持っている人、あるいはこの分野でキャリアを明確に積んでいきたいという志向を持つ人が中心です。
社会課題・持続可能性に関心があり、そこをキャリアに結び付けたいと考えている求職者にとって、「専門特化型エージェント」という選択肢として知っておいて損はありません。
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運営会社情報
運営会社である株式会社リバースネットについて、表形式で整理しました。
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項目 |
内容 |
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運営会社名 |
株式会社リバースネット |
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設立 |
2020年9月 |
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資本金 |
500万円 |
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所在地 |
東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11F |
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事業内容 |
人材紹介事業 コンサルティング事業 |
サスキャリの評判・口コミをチェック
この章では、実際にサスキャリを利用した求職者の声をもとに、良い評判・気になる評判の両面を整理します。
口コミを通じて、「利用すべきかどうか」「自分に合っているかどうか」の判断材料にしてください。
良い評判
サスキャリを利用した方からは、次のようなポジティブな口コミが多数報告されています。
・面接対策が丁寧
総合的にとても満足しています。特に面接対策のところで、志望動機を考えるにあたって、自分の過去の体験の深掘りを一緒にしてくださりました。そのおかげで、面接において自分の思いを論理的かつパッションを含めて伝えることができました。このような面接対策はここでしかやってもらうことができないと思っています。また、ケース面接対策も日数が少ない中、連日ご対応してくださり、本番に間に合わせることができました。
引用元:サスキャリの評判・口コミ・体験談一覧|コエテコキャリア
・条件にあった求人が見つかりやすい
サスキャリに登録してみたが、条件に合った求人ばかりで良い意味で悩む
引用元:X
このように、「社会課題・環境・サステナビリティに関心のある人」「その分野で経験や専門性を持っている人」にとっては、かなり評価が高いサービスであると言えます。
悪い評判・注意すべき点
特に悪い口コミは見つかりませんでした。見つけ次第追記します。
サスキャリを実際に使ったらどうなるか?利用の流れとポイント
この章では、実際にサスキャリを利用した際の流れを段階ごとに解説します。
どのような手続きがあり、どのようなポイントを押さえておくべきかを理解することで、転職活動をスムーズに進めるための準備が整います。
登録・キャリア面談
まず、公式サイトから無料登録を行います。
登録は氏名・連絡先・転職希望時期・現在の職種・年齢などを入力するだけで完了します。
登録後、専門のキャリアコンサルタントとの面談が設定され、あなたの現職・これまでの職務内容・スキル・希望年収・勤務地・働き方(リモート/フレックス)などを詳しくヒアリングされます。
面談時のポイントとして、自分の「社会課題・サステナビリティ分野でどう貢献したいか」「どんな軸で次のキャリアを描きたいか」を整理しておくと、専門特化型のコンサルタントからより深い提案を受けやすくなります。
また、現職との併用や転職時期が未定の場合でも「長期的なキャリア相談」や「情報収集目的」での登録が可能です。
このステップをしっかり押さえておくことで、次の「求人紹介・選考対策」にスムーズに移れます。
求人紹介・選考対策
面談を終えると、サスキャリのコンサルタントがあなたの経歴・希望条件をもとに、ESG・サステナビリティ関連の求人を紹介してくれます。
求人紹介の特徴としては、ハイクラス・年収アップ案件が多く、専門性の高い領域の求人が中心です。例えば「年収1,000万円超」「マネジメントポジション」の求人が出ることもあります。
次に応募に向けた準備として、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策(模擬面接など)も実施されます。書類添削では、サステナビリティ領域ならではの「社会価値」「業務実績」「課題解決のストーリー」を明確に記載するようアドバイスを受けることが多いです。
面接対策では、ESG領域・サステナビリティ企業ならではの質問や期待される視点(環境・社会・ガバナンスに対する理解や具体的貢献)についても準備が必要です。
この段階では、紹介求人の中から「自分に合うものを選ぶ」「応募条件とギャップがないかを見極める」ことも大切です。
内定・条件交渉・入社まで
求人への応募~面接を通過すると、いよいよ内定・入社のステップです。サスキャリでは、提示された条件(年収・役職・勤務先・勤務地など)に関して、コンサルタントがあなたに代わって企業側と交渉をサポートしてくれます。
また、入社後のフォローアップ体制も整っており、入社後に感じる「ギャップ」や「転職初期の不安」について相談できるケースもあります。
このフェーズのポイントは、年収交渉や働き方の条件(リモート・フレックスなど)を納得のいくまで相談することです。特に専門特化型かつハイクラス転職を目指す場合、条件交渉がキャリアの満足度を左右します。
最後に、入社後も「次のキャリアステップ」「専門性強化」「社会課題への貢献」という観点で、自分でキャリアを描き続けることが、サスキャリを活用した転職を活かしきる鍵になります。
サスキャリはどんな人におすすめ?/どんな人には向かない?
この章では、前章までで整理した「評判・口コミ」や「利用の流れ・ポイント」を踏まえて、実際にサスキャリを「使うべき人」と「あまり向かないかもしれない人」に分けて整理します。あなた自身のキャリアや希望条件と照らし合わせて、“自分に合った選択かどうか”を判断する手助けにしてください。
おすすめできる人
サスキャリを特におすすめしたいのは、次のような条件・志向を持つ求職者です。
- ESG・サステナビリティ領域で既に実務経験がある、またはこの分野で次のキャリアを築きたいという意志を持っている方。
専門性が活きる場として評価されています。
- 年収アップ・ハイクラス転職を目指したい方。
公式サイトでは転職後の平均年収が「30代で年収860万円、40代で年収1,030万円」キャリアパスとしても、「新規事業開発コンサルタント、経営企画」などのデータも紹介されています。
- 社会課題・持続可能性(サステナビリティ)に関心があり、単に転職するのではなく、自分のキャリアを“社会に還元できる仕事”として捉えている方。
サスキャリはそのような価値観を重視する人の支援に強みがあります。
- 書類・面接対策を丁寧に受けたい、担当コンサルタントのサポートを重視したい方。
口コミでは「丁寧な対応・面接対策が良かった」といった声が多く見受けられます。
これらに該当する方にとって、サスキャリは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
おすすめできない・向きにくい人
一方で、次のような状況・志向をお持ちの方には、サスキャリがベストな選択とは言えない可能性があります。
- ESG・サステナビリティ分野とは異なる業界・職種を中心に幅広く探したい方。
サスキャリは分野特化型のエージェントであるため、専門外の職種・幅広い職種を希望する場合には紹介求人が限られる可能性があります。
- 未経験・転職回数が多い・他分野からのキャリアチェンジを希望する方。
専門性重視のため、経験がない方にはマッチングが難しい可能性があります。
- とにかく数多くの求人を比較・選びたい方、知名度が高く案件数の多い大手エージェントをまず使いたい方。
サスキャリは「専門性・質」を重視するため、「量」を重視する方には物足りない可能性があります。
求職者が知っておきたい、<サスキャリ>活用時のポイント
この章では、サスキャリを利用するにあたって「ただ登録して出すだけ」ではなく、より効果的に活用するための具体的なポイントを整理します。
専門特化型の転職エージェントならではの使いこなし方を押さえて、あなたの転職活動をより満足度の高いものにしましょう。
面談前にキャリア軸・志向を明確にしておく
まず重要なのは、面談を受ける前に「自分はESG・サステナビリティ領域でどんな価値を出せるか」「どんな働き方・条件を重視したいか」をある程度整理しておくことです。
たとえば、社会課題への関心があっても、「親の介護が必要」「子どもがいるため」リモートで働きたいなど、自身の状況やライフスタイルを考慮して、どういった働き方なら、自分も苦しくならず、社会に貢献していけるのかを考えておくなどです。
そのように、面談前に「自分の状況を考慮しつつ、自身の経験・スキルを、サステナビリティ領域でどう活かすか」というストーリーを言語化しておくことで、担当コンサルタントからより適切な求人提案・選考対策を受けやすくなります。
また、希望年収・勤務地・働き方(リモート可否・フレックス等)も明確にしておくと、条件交渉やミスマッチを防ぐうえで役立ちます。
求人紹介・選考対策を最大化するための工夫
サスキャリを通じて紹介される求人は、専門性・ハイクラス・希少性の高いものが多いです。
たとえば、ESG・サステナビリティ領域では「デジタル・IT・DXを活用した持続可能性推進」なども増えており、職種・領域の広がりを捉えることがポイントです。
このため、応募書類(職務経歴書・志望動機)および面接対策の際には、単に「環境に関心があります」ではなく、
- これまで自分が行った業務で「社会・環境・ガバナンス」をどのように意識し、
- その中でどのような成果(数値・事例)を出したか、
- その経験を次の職場でどう応用/拡大していきたいか
という観点で整理しておくと、選考を通過する確率が上がります。
入社後も見据えて、“条件”と“成長”のバランスを確認
最後に、転職して終わりではなく「入社後もどうキャリアを築いていくか」を意識することが大切です。
特にサステナビリティ領域では、仕事内容・意義は魅力的ですが、働き方・待遇・企業としての本気度を見極めることも必要です。
また、生活の基盤となる収入や福利厚生・有給取得状況・育児・介護との両立制度なども、無理なく働き続けるうえで考えておきましょう。
転職時には、以下のようなチェックも意識しましょう。
- その企業がサステナビリティ報告書・非財務情報開示を実際に行っているか
- その職務が“一時的なプロジェクト”ではなく中長期的に求められているか
- 自分が入社後どのように成長できるか(例えばマネジメント経験、デジタル化スキル、グローバル展開)
これらを踏まえて、サスキャリを「登録して終わり」ではなく、「自分のキャリアを設計するためのパートナー」として活用すれば、転職後の満足度も高まりやすくなります。
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まとめ
この章では、これまでご紹介してきた内容を振り返りながら、求職者として「どのようにサスキャリを活用すべきか」を整理し、さらに次に踏み出すべきアクションをお伝えします。
まず、サスキャリは「ESG・サステナビリティ分野に特化」し、ハイクラスの求人を多く扱っている点が大きな特徴です。実際に、利用者の平均年収として30代で約860万円、40代で1,030万円といった実績も報告されています。
多くの良い口コミでも「面接対策が丁寧」「求人の質が高い」と評価されています。
一方で、「職種・分野が限定的」「未経験には紹介案件が限られる」といった注意点もあり、誰にでも万能というわけではありません。
それらを踏まえて、転職活動を進めるあなたにとっての活用のポイントを改めて整理します。
- 登録前:自分のキャリア軸・志向(サステナビリティ分野での貢献・年収・働き方)を明確に。
- 面談~紹介時:専門性・実績・条件(年収・勤務地)を伝え、「紹介求人」と「自分の希望条件」が合致しているかを確認。
- 選考~内定時:書類・面接対策を徹底、「社会課題×自分の強み」のストーリーを用意。条件交渉も抜かりなく。
- 転職後以降:サステナビリティ領域での成長機会・企業の姿勢・働き方も視野に入れ、「貢献できるキャリア」を描く。
「社会課題に関心がある」「サステナビリティ領域でキャリアアップしたい」と感じているあなたにとって、サスキャリは強力な味方となり得ます。
ぜひ、上記のステップを踏みながら、自分らしいキャリアを描いていってください。
私たちも、あなたが“社会に還元するキャリア”を実現することを心から応援しています。

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
