この記事のまとめ
エコビレッジとは、環境負荷の少ない持続的な暮らしを追求してデザインされた小規模な地域・コミュニティのこと。世界に15,000箇所以上あるとされ、「自給自足」「再生可能エネルギー」「独立した経済圏」「独自のコミュニティ」の4つの特徴を持つ。60年代のデンマークで生まれ、SDGsの広がりとともに再注目されている。
「エコビレッジ」という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどんな暮らしをしている場所なのか、イメージが湧きにくいのではないでしょうか。
この記事では、エコビレッジの定義や生まれた背景、4つの特徴、世界と日本の事例を解説します。
あわせて、エコビレッジのような持続可能な地域づくりに関わる仕事についても紹介します。
エコビレッジとは
エコビレッジとは、環境に負担の少ない持続的な暮らしを追求し、デザインされた小規模な地域・コミュニティのことです。
住人は互いに支え合いながら可能な限りの自給自足を目指し、独立した経済圏を築いています。
こうしたコミュニティは世界中に広まり、15,000箇所以上あると言われています。
エコビレッジが生まれた背景
エコビレッジがどのように広まってきたのか、歴史的な背景を解説します。
エコビレッジは、1960年代にデンマークで生まれた「Cohousing(コウハウジング)」と呼ばれる集合住宅型のコミュニティが発祥だとされています。
その後、1980年代の環境・エコブームとともに、同様の理念を持つコミュニティが世界各地に広がりました。
近年は、SDGsの認知拡大にともない、持続可能な暮らし方の一つとしてエコビレッジへの注目が再び高まっています。
エコビレッジ4つの特徴
エコビレッジには、大きく4つの特徴があります。ただし、コミュニティによって内容が異なる場合もあります。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 自給自足 | 有機無農薬栽培などで環境負荷を抑えつつ、可能な限り自給自足で生活する |
| 再生可能エネルギー | 太陽光発電・水力発電、コンポストトイレ、雨水や排水の再利用を行う |
| 独立した経済圏 | 物々交換や地域通貨を活用し、資本主義に依存しすぎない経済圏を築く |
| 独自のコミュニティ | 独自の合意形成の仕組みを持ち、地域の伝統や文化を尊重する |
自給自足
エコビレッジでは、環境負荷の少ない有機無農薬栽培などを行い、可能な限り自給自足で生活しています。
また、地産地消で農作物を販売していることも多いです。
≫地産地消のメリット5選!デメリットやSDGs・6次産業との関係も解説
再生可能なエネルギー
太陽光発電や水力発電など、再生可能エネルギーを利用しています。
また、コンポストトイレや雨水・排水の再利用なども行っています。
≫コンポストとは?堆肥になる仕組みや種類、メリット・デメリットを解説
独立した経済圏
エコビレッジの住人同士で、独立した経済圏を築いている場合も多いです。
資本主義にとらわれず、物々交換などで生活をする人も少なくありません。
自給自足プラスアルファの生産で必要最低限のお金を稼ぎ、地域通貨やコミュニティ通貨を活用しているエコビレッジもあります。
独自のコミュニティ
持続可能なコミュニティを目指し、独自の合意形成の仕組みが設けられています。
また、その地域の伝統や文化を尊重することが多いです。
世界と日本のエコビレッジ事例
世界と日本、それぞれのエコビレッジの事例を紹介します。
オーロヴィル(世界最大のエコビレッジ・インド)
世界最大のエコビレッジと呼ばれている、南インドのオーロヴィルを紹介します。
オーロヴィルは、フランス人のミラ・アルファッサの提唱で創られました。
現在は約2,000人が暮らし、インド政府やUNESCOから環境実験都市として支援を受けています。
ムンクスゴー(エコビレッジ発祥の地・デンマーク)
ムンクスゴーは、エコビレッジ発祥の地と呼ばれるデンマークにあるエコビレッジです。
コペンハーゲンから25キロのロスキレ市にあり、約250人が暮らしています。
≫ヒュッゲとは?デンマークで日常から行われている幸せを感じる空間
木の花ファミリー(日本・富士山麓)
木の花ファミリーは、赤ちゃんからお年寄りまで約100人が血縁を超えたひとつの家族として暮らす、富士のふもとのコミュニティです。
宿泊することもできます。
https://konohana-family.org/visit/
日大エコキャンパス(日本)
日大エコキャンパスは、学生と研究・教育する教員たちからなる一つのまちです。
自然建築や持続可能な農業の開発が行われています。
エコビレッジに関わる仕事
エコビレッジそのもので暮らす以外にも、同じ理念に関わる仕事があります。
地方創生や農業分野の企業には、地域の自給自足やコミュニティづくりを支援する事業を行っているところもあります。
こうした企業の取り組みを調べてみると、エコビレッジ的な暮らし方への関わり方が見えてきます。
≫地方創生に取り組む企業10選!就職・転職におすすめのベンチャーから大手企業
≫農業問題に取り組む企業10選!就職・転職におすすめの大企業からベンチャー
まとめ
エコビレッジとは、環境に負担の少ない持続的な暮らしを追求し、デザインされた小規模な地域・コミュニティです。
住人同士が支え合いながら、独自の経済圏やコミュニティを築いています。
実際に滞在・体験できるエコビレッジもあるので、興味を持った方はぜひ足を運んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. エコビレッジとはどんな場所ですか?
A. エコビレッジとは、環境に負担の少ない持続的な暮らしを追求してデザインされた小規模な地域・コミュニティです。住人は互いに支え合いながら自給自足を目指し、独立した経済圏を築いています。世界中に広まり、15,000箇所以上あると言われています。
Q. エコビレッジはいつどこで生まれましたか?
A. 1960年代にデンマークで生まれた「Cohousing(コウハウジング)」と呼ばれる集合住宅型コミュニティが発祥とされています。1980年代の環境・エコブームとともに世界各地に広がり、近年はSDGsの認知拡大にともなって再び注目されています。
Q. 日本にもエコビレッジはありますか?
A. はい、日本にもエコビレッジは存在します。富士山麓にある「木の花ファミリー」は約100人が血縁を超えて暮らすコミュニティで、宿泊も可能です。また、学生と教員が自然建築や持続可能な農業を研究・実践する「日大エコキャンパス」もあります。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
