就活中に感じた違和感  

 ーーー就活で大切にしていた軸はありますか?

2つの軸を持っていました。

1つ目は、地域に密着した企業であることです。

この軸は、学生時代の活動から大切にしたいと思っていました。

もう1つの軸は、小峰千波という一人の人間が、会社やその広がりを通じ、少しでも環境や社会に良い影響を与えられるかを大切にしていました。

ーーー2つ目の軸にはどんな背景がありますか?

就活中に感じた違和感が背景にあります。

就活がスタートするとともに、同じ髪型、同じ格好、同じバッグ。

会社説明会で同じように首を縦に振る、あの空間に畏怖を感じました。

また面接では、学生時代の活動や取り組みたい課題へ思いに対して、「ボランティアでいいのではないか」だったり、「それとビジネスは別だ」という言葉を受けてしまいがちな、あの感じは違和感を抱きます。

このままでは、枠に収まってしまうと思ってしまいましたね。

大勢の従業員のなかの一人ではなく、自身の興味・関心・課題感を展開させていけるような企業で働きたいと感じました。


工場見学に潜入してリアルな声を

ーーー大川印刷さんとはどのように出会いましたか?

最初は、リクナビやマイナビで見ていたのですが、就活に違和感を感じてからは自力で探しました。

具体的には、「地域密着企業 神奈川」「地方創生 環境デザイン」「モノづくり 地域密着」のように関心のあるキーワードで検索し続けました。

そこで、関心を抱いたのが大川印刷です。

ーーー関心を抱いてからどのようなアクションを起こしましたか?

「疑いをもちながら現場潜入すること」が必要だと思っていたため、すぐに工場見学の予約をしました。

従業員の方々から実直に、経験談も混ぜた自分自身の言葉で、自社の事業や社会課題解決に対する思いをおっしゃっており、「実のある活動なんだな」と感動しました。

他社の企業を受ける際も、何かしらの形で現場潜入することは意識していましたね。

(オープンファクトリーは新型コロナウイルス感染症の影響で現在は一時休止しております。)

ーーー受ける中で迷った企業やいい会社だと思った企業はありますか?

地域と関わりたかったので市役所なども考えていました。

しかし、年功序列的な風土や地域に関わる仕事ができるかわからなかったので受けませんでした。

また、JRグループの湘南ステーションビル株式会社は印象的ですね。

JRの駅ビルを運営している企業なのですが、学生時代に作品を飾っていただいていたこともあって、学生時代から交流がありました。

面接のために伺った時、通りかかる方やオフィスの方の挨拶はもちろん、表情や雰囲気が生き生きしていてよかったです。


内定ブルーの乗り越え方

ーーー内定後には何か課題に感じたことはありましたか?

実は、内定ブルーの期間がありました。

社内の年齢層が幅広く、「実際、若手である私の意見ややりたいことを理解していただけるか?」と悩んでいました。

今思えば全然悩む必要はなかったのですが。(笑)

この悩みを社長に相談すると、入社前にアルバイト期間を設けていただけることになりました。

この期間で何も問題なく、若手の意見ややりたいことに対し応援・協力してくれる企業だとわかり、安心してスタートできました。


社内全体に環境問題への意識が行きわたる