ファンケルのCSR推進室長(2020年1月31日現在)として活躍する臼杵(うすき)さんのインタビュー記事第2弾!

株式会社ファンケルは、「使う人の肌を美しくする化粧品を届けたい」という想いから、無添加化粧品の製造販売から始まった会社で、現在は、無添加化粧品と健康食品などを製造・販売している会社です。

今回は、前回の『#1. 多くの人を巻き込んで社会貢献をする』に引き続き、『#2.社会貢献は一歩踏み出す気持ちを持つこと』というテーマで、社会貢献を仕事にする臼杵さんの価値観や必要なスキルに迫っていきます。

 

・略歴: 東京外国語大学 外国語学部 モンゴル語学科卒業
筑波大学 大学院 経営システム科学学科卒業(経営学修士 MBA)
・職歴: 株式会社 髙島屋を経て、2001年に株式会社 ファンケルに入社
     経営企画、関連会社管理を経て、2008年よりCSR関連業務を担当
     現在、SDGs推進室 担当部長

社会貢献は一歩踏み出す気持ちを持つこと

これまでの困難

―――今までの活動で失敗や困難の経験はありますか?

NPOやNGOなどから協賛金を求められることが多いです。

しかし、年間の予算は決まっているため、協賛金は引き受けられないことが多いのです。

そういうところで意見が食い違うことはあります。

つまりファンケルは4月から事業年度ですが、来年度の予算は決まっているので、春夏に協賛金を求められても、難しい部分はあります。

 

活動する上で大切にしている考え

―――活動する中で大切にしている考えや価値観はありますか?

相手のニーズになるべく応えることを大切にしています。

私はマネジメントをすることが多く、組織のパフォーマンスをいかにあげるかを考えたときに、一人ひとりの良いところを伸ばすコンセプトで育てています。

また、外部のNPOや会社の方々と話す時も、相手のメリットになるようにします。

例えば、協賛金が提供できなくても、替わりに商品を提供したり、従業員がボランティアに参加したり、一方で、自社のデメリットにもならないように話を進めています。

みんなが働きやすくすることで、その人が生き生きします。

メンバーを支えることが上に立つ人の仕事です。
  

活動する上で必要な力

―――現在の活動をする上で必要だと感じたスキルなどはありますか?

社会活動はマインドだと思います。

相手を思う気持ちそのものだと思うので、勉強するのではなく経験を積むことが大切です。

例えば、街中で白いステッキを持った目の不自由な方が歩いていたら、自分から声をかけて道案内ができる。

そのような行動ができるマインドを成長させることが大事だと思います。

一方で、環境問題に関しては勉強が必要です。

例えば、温暖化効果ガスといってもCO2だけではないですよね。

温暖化効果ガスにはいろんなガスの種類があります。

その記号や単位を覚えたり、計算したりなどそういう知識が求められます。

環境省などで無料のセミナーが開かれているので、勤務中にそれに参加し、勉強する従業員もいます。

第1弾はこちら👇

https://cococolor-earth.com/interview-hiromi-usuki-1


第3弾はこちら👇

https://cococolor-earth.com/interview-hiromi-usuki-3