課題解決のために本当に必要な「深掘り」とは?#2~NPO法人FORECIA代表 佐藤高輝さん~

NPO・NGO
Pocket

今回インタビューさせて頂いたのはNPO法人フォレシア代表の佐藤高輝さん。

就職してからNPO法人設立までの経緯、仕事をする上で心がけていることについてお届けします。

不妊治療をサポートする上で心がけていることとは?

 

佐藤高輝(さとうこうき)
1985年生まれ。秋田県秋田市出身
高校卒業後、地元の建設系企業に就職
26歳で独立、エクステリア事業を個人事業から開始
2017年、NPO法人フォレシアを設立。不妊治療支援を開始
2020年、エクステリア事業の法人化を期に代表を交代し、自身はNPO法人フォレシアの不妊治療支援に注力する。

独立のきっかけ

ーーー高卒で就職し、そこから独立されたとのことですが、独立したきっかけは何ですか。

きっかけは、27歳の時に小学校の同級生が亡くなったことです。

高校卒業後、水道の配管や管理の仕事をしていましたが、30歳手前で本当にこのままで良いのか考えていました。

同級生の死はその矢先の出来事です。

その時に、この歳でも亡くなってしまうことを実感し、会社や自分の置かれている環境に文句ばかり言っているのは良くない、本当にやりたいことのために行動しようと思いました。

自分がやりたかったのは、庭を造る仕事です。

ビジネスに関する知識はゼロの状態でしたが、決意して独立しました。

ーーービジネスの知識がない中での独立を決意するまでに葛藤はありましたか。

ビジネスを教えてくれる仲間がいて、その人たちと一緒に仕事をしながら学べる環境があったので、ためらいなく独立を決めました。

一緒にやろうと声をかけてくれたので、自分の気持ちと環境が重なりました。

ーーー独立を決めた時から社会貢献に関心を持っていたのですか。

その当時、関心は全くなかったです。

お金を稼いで、夫婦でどこか行きたいとか35歳くらいで仕事を引退したいと思っていました。

なので、NPO法人を立ち上げることは全く考えていませんでした。

NPO法人設立

ーーーそこから不妊治療の経験を経て、NPO法人フォレシアを設立した訳ですね。NPO法人という形で不妊治療支援をしようと思った理由は何ですか。

自分の理念に合うのがNPO法人だったからです。

利益追求が目的ではないので、株式会社とは違うと思いました。

最終的にはNPO法人FORECIAがなくなることが理想です。

私たちが不要になれば、不妊治療の課題が全て無くなったことになります。

もちろん、そこまでには派生する課題も出てくるので、解決する課題が無くなるというのは現実的ではありませんが、あくまでもイメージですね。

営利を目的とした企業は、株主や投資が関わるので無くなることが目的にはなりにくいです。

ーーー特にNPO法人の形で取り組むメリットを意識した訳ではないのですね。

特にメリットは意識していませんでした。

メリットを挙げるとすれば、行政とコラボのしやすさや、社会的活動の伝わりやすさの点ではNPOの方が良いという感覚はあります。

一方でデメリットがあるとすれば、基本的には投資対象にはならないので、スタートアップ企業のような曲線を描くのは難しいですね。

ただ、投資対象として活動できる方法もありますし、資金が無ければ出来ないというのは言い訳にしかならないので、正直私自身はデメリットと感じていないです。

ーーー不妊治療をされている方々のサポートをする上で心がけていることはありますか。

自分が考えている不妊治療の課題が、本当にその人にとって課題であるのか深掘りすることはとても重要だと思います。

解決したい課題の当事者だった場合によく起きるのは、「自分がそうだった」という思い込みです。

自分がそうであっても他の人は違うかもしれないです。

だからこそ、私は当事者意識をあまり表に出さずに客観的に物事を考えるようにしています。

当初は不妊治療をしている当事者から、相談を受けていました。

しかし、私たちがその人の会社の様子や制度を知らなければ、解決は難しいです。

仮にそれが分かったとしても、会社が変わらなければ解決には繋がりません。

その時に、当事者から相談を受けても解決しない、企業が変わらなければならないと思いました。

今は当事者からの直接の相談は受けておらず、提携している会社の社員さんから相談を受けています。

私たちの活動が本当にその人の課題解決に繋がるのかを考えた結果、このような企業支援に形になりました。

ーーー次回予告

今回は佐藤さんのキャリアについてお話を伺いました。

次回はこれからの挑戦や社会貢献のキャリアに悩む人へのメッセージをお届けします。

 

Pocket