内定が目的になってしまった1度目の就活
ーーー就職活動はいつ頃から始めましたか?
3年生の11月頃から始めました。
再生可能エネルギーを通じて、地方創生をするという軸で再生可能エネルギーの発電機を販売する総合電機メーカーを中心に就活をして、いくつかのメーカーから内定を頂きました。
しかし、心の底から喜べずにいる自分がいて、内定が目的で就活をしていたことに気づきました。
ーーーいつの間にか内定をもらうことが目的になってしまいますよね。
そうなんですよ。
内定を頂きつつも、就活を続けていました。
そして、4年生の後期に働きたいなぁと思える会社と出会いました。
その会社は、新卒採用を行っていなかったのですが、特別に長期インターン後に検討していただけることになりました。
長期インターンに挑戦するため、内定を辞退して休学する選択をしました。
ーーーその会社がユーグレナですか?
実はユーグレナではないんです。
長期インターン中に、インターン先の社長から「本当にうちの会社でいいのか? もう一度就活をして、それでもうちがよかったらおいで。」と言っていただき、もう一度就活をすることになりました。
2度目で見えた就活の軸
ーーー2回目はどのような軸をもって就活をしていましたか?
自分の理想の社会を軸にしていました。
理想の社会は、「人が成長し続けられる社会」です。
町を守りたいという思いや大学での研究など過去を深ぼりする中で、持続可能な社会とは、人間が成長し続けられる社会ではないかと仮説が生まれたことが背景です。
ただ、この軸に至るまでには、OB訪問を100回以上行い壁打ちをさせていただきました。
ーーーその軸に当てはまったのがユーグレナだったということですか?
そうですね。
入社当時の理念である「人と地球を健康にする」に合致していました。
環境問題や健康に関わる事業を行っているため、人が成長し続けられる社会に近づくことができると考えています。
また、働く仲間の入社動機も理念への共感度が高いと感じ、入社したい気持ちが強くなりました。
その他にもベンチャー企業であること、従業員の数、理念を達成しうる事業かどうかが条件でした。
100人以上のOB訪問で意識していたこと
ーーーOB訪問で意識をしていたことはありますか?
業界を絞る時は、その業界の方3人以上にOB訪問していました。
3人以上いると平均が取れるので、3人を基準にしていましたね。
また、良い部分だけでなく、嫌な部分も探すように意識していました。
良い部分はどの業界にもあるため、嫌な部分にも目を向けていました。
なので、良い部分と嫌な部分に分けて考えて、嫌なところがない業界を探していました。
個人的には、嫌なことややりたくないことが少ないほうが幸せなのではないかと思います。
SDGsを軸にした企業探しとは?
ーーー2回目の就活で受けた企業はどのように絞り込みましたか?
まず、SDGsの枠組みに当てはめて企業を探しました。
SDGs17項目の中で、自分自身が解決にアプローチしたいと強く思う項目とそうでないものを分けます。
私は、健康・環境・教育・格差(経済・情報)の項目に興味があるとわかったので、その項目に当てはまる企業を探しました。
ーーーSDGsの項目を軸にするのは珍しいですね。
国連が多くの研究者と作ったこのゴールを使わない手はないなと考えました。
研究に力をいれてきたので、先行研究を使うのが習慣になっていたのかもしれません。
ーーーSDGsの項目に当てはまる企業はどうやって探しましたか?
Wantedlyなどの求人メディアを中心に絞り込みをして、軸に合う企業を全て確認しました。
1つ1つしらみつぶしに探していく中でユーグレナと出会いました。
求人メディア以外では、エージェントやOB訪問での紹介を活用しました。
しかし、エージェントを活用する際は注意が必要です。
エージェントに細かく伝えられる軸が決まってからの利用をおすすめします。
軸を正確に伝えられないと、自分が希望する企業の紹介をもらいにくくなってしまいます。
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。