2025年3月のCOCOCOLOREARTHには、

・発酵アップサイクルで食品ロスに挑むスタートアップ「株式会社オリゼ」のB Corp認証取得
・駅ナカ・駅チカの一時託児と地域のお店をつなぐ『TAKUJI STATION タクステ』の事業化決定
・防犯・見守り・防災を一体で担う『Secual Smart Pole』の福井県若狭町スマートエリアへの導入
・ジュエリー購入が足尾銅山跡地の植樹につながる「YURI SATO」のPOP UPプロジェクト

といった、“まち・子育て・安全・環境”をテーマにしたニュースが集まりました。

本記事では、2025年3月にCOCOCOLOREARTHで紹介したプレスリリースをダイジェストでご紹介します。

 

◆今月のトピックサマリー

・伝統発酵技術で食品ロス削減と地域共生に挑む、株式会社オリゼのB Corp認証
・駅ナカ・駅チカの一時託児「タクステ」が事業化し、子育てと地域経済をつなぐ新モデルへ
・福井県若狭町スマートエリア構想における、Secual Smart Poleの防犯・見守り・防災インフラとしての役割
・エシカルジュエリー「YURI SATO」による、足尾銅山跡地への植樹プロジェクト付きPOP UPイベント

◆「発酵アップサイクル」でB Corp認証を取得

株式会社オリゼが目指す「FIVE WIN」の循環型ビジネス

※本記事は、株式会社オリゼ様からの情報提供で作成しております。

日本の伝統発酵技術で社会課題解決を目指す株式会社オリゼ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小泉泰英)は、国際的な企業認証制度「B Corporation(B Corp)」を取得しました。B Corpは、環境・地域社会・従業員・顧客など、ステークホルダーへのポジティブなインパクトを評価する認証で、環境負荷の低減や透明性の高い経営を行う企業に与えられるものです。

オリゼは、使われずに廃棄されてしまう原料を発酵技術で“発酵アップサイクル”し、食品ロスを価値あるプロダクトへ変えるビジネスモデルを展開。花王・象印・坂ノ途中などとの協業を進めながら、「FIVE WIN(つくる人・売る人・買う人・地球・未来の世代がともに良くなる)」という経営理念を掲げています。

また、栃木や静岡などの農家・伝統産業・障がい者支援施設との協働を通じて、地域資源の活用や雇用創出にも取り組み、地方との共生を重視したビジネスモデルが高く評価されました。

社内では、財務情報への全社員アクセスや、四半期ごとの全社会議「オリゼワールド」での経営方針共有など、経営の透明性にも力を入れています。今回のB Corp取得をゴールではなく「新たなスタート」と位置づけ、今後も発酵技術を軸にした循環型社会の実現を目指していくとしています。

◆駅ナカ・駅チカの一時託児と地域店舗をつなぐ

『TAKUJI STATION タクステ』が新規事業として事業化へ

※本記事は、株式会社Mine.様からの情報提供で作成しております。

横浜で託児所カフェ「min tid mom」を運営する株式会社Mine.(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:上村あかね)が支援してきた、株式会社ジェイアール東日本都市開発の新規事業『TAKUJI STATION タクステ』が、2025年2月4日の事業化審査会を経て事業化することが決定しました。

タクステは、JR東日本の鉄道高架下を活用し、駅ナカ・駅チカに一時託児所を設置することで、

・子育て中の保護者が、移動のついでやスキマ時間に子どもを安心して預けられる
・子どもを預けた時間に、駅周辺の美容室・飲食店・買い物などで「自分時間」を過ごせる
・提携する地域店舗にとっては、これまで来店が難しかった子育て世帯への新たな接点になる

といった「子育て支援×地域経済活性」のプラットフォームを目指すサービスです。

託児サービスは、Mine.が託児所カフェで培ってきた「一時預かりに特化した保育ノウハウ」を元に提供。駅周辺店舗は提携パートナーとなり、クーポンなどを通じてタクステユーザーを歓迎する仕組みを整えます。

今後は、モデルケースの構築と検証を進めながら、他エリアへの展開や、日本の育児文化そのものをアップデートしていくことを目指しています。「一人で抱え込まなくていい子育て」を、まちぐるみで支える取り組みと言えます。

◆防犯・見守り・防災を一手に担うスマートポール

福井県若狭町スマートエリア構想に『Secual Smart Pole』導入

※本記事は、株式会社Secual様からの情報提供で作成しております。

スマートセキュリティおよびスマートタウン事業を手がける株式会社Secualの『Secual Smart Pole(セキュアルスマートポール)』が、福井県三方上中郡若狭町の「若狭町スマートエリア構想」に採用され、2025年3月より稼働を開始しました。

若狭町は少子高齢化や過疎化が進む中で、住民の安全確保や地域コミュニティの維持が課題となっていました。特に子どもの登下校の見守りについては、これまで地域ボランティアによるパトロールに依存していましたが、共働き世帯や就労する祖父母の増加により、体制の維持が難しくなりつつあります。

Secual Smart Poleは、街路灯型のスマートインフラとして、

・内蔵カメラによる防犯対策と犯罪抑止
・子どもの通過情報を把握し、保護者や地域が見守れる機能
・災害情報と連動したライトの色・点滅による避難誘導
・将来的には、災害時の情報提供や、まちの各種センサーとの連携

などを一体的に担うことを想定しています。

若狭町スマートエリア構想では、JR上中駅周辺の空き家・空き地の再整備、再生可能エネルギーやIoTを活用した安全・安心なまちづくりを推進しており、スマートポールの導入はその中核的な取り組みのひとつです。

「そこに住み続けたいと思えるまち」をテクノロジーで支える試みとして、今後の展開が注目されます。

◆ジュエリーが「足尾の森を育てる」一歩に

YURI SATO × 髙島屋『足尾銅山跡地 植樹プロジェクト』

※本記事は、株式会社ON様からの情報提供で作成しております。

エシカルジュエリーブランド「YURI SATO」は、髙島屋でのPOP UPイベントにあわせて、『足尾銅山跡地 植樹プロジェクト』を実施します。美しい環境を次世代に残すため、「ジュエリーの輝きと共に、未来へ木を植える」ことをコンセプトに掲げた企画です。

POP UP期間中は、一商品税込16,500円以上の購入ごとに、栃木県の足尾銅山跡地に1本の木が植樹されます。植樹は2025年5月に実施予定で、その様子はブランドの公式Instagramアカウントで報告される予定です。

イベント概要は以下の通りです。

・新宿髙島屋
 期間:2025年4月9日(水)〜4月15日(火)
 場所:新宿店2階 アクセサリー特設会場

・横浜髙島屋
 期間:2025年4月23日(水)〜4月29日(火・祝)
 場所:横浜店1階 アクセサリー

足尾銅山は、かつての無秩序な鉱山開発により山々が荒廃し、「足尾銅山公害事件」として知られる深刻な環境破壊の舞台となった場所です。閉山から100年以上経った今も、失われた緑を取り戻すための植樹活動が続けられています。

ジュエリーに使われる金属資源と足尾の歴史は無関係ではないという視点から、「YURI SATO」では再生金属や再利用ダイヤモンドの使用を重視しつつ、今回の植樹プロジェクトを通じて「過去の負債を、未来への森づくりにつなぐ」試みに挑戦しています。

あなたが選んだ一つのジュエリーが、足尾の山に一本の木となって根づき、未来の森を育てていく。そんな物語をまとったエシカルジュエリーです。

◆編集部から:2025年3月を振り返って

2025年3月のニュースを振り返ると、

・発酵技術やエシカルなものづくりを通じて、資源や地域を「循環」させようとする動き
・駅ナカ・駅チカ、スマートポールなど、日常のインフラに子育て支援や安全・防災を組み込む取り組み
・ジュエリーや買い物といった個人の選択が、植樹や公害被害地の再生につながっていく仕組み

といった、「暮らしのすぐそばから社会課題にアプローチする」流れが見えてきます。

読者一人ひとりにとっても、

・発酵由来・アップサイクルな食品や製品を選んでみる
・駅周辺や地域で行われている子育て支援・見守りの取り組みに目を向けてみる
・エシカルジュエリーや植樹付きの商品など、「買うことが未来への投資になる」選択肢を検討してみる

といった小さな一歩から、今月のニュースとつながっていけるはずです。

※本記事で紹介したニュースは、各プレスリリースおよび公式情報をもとに、COCOCOLOREARTH編集部が再構成しています。

参考記事
株式会社オリゼがB Corp™︎認証取得!
地域でおこなう新しい子育て支援・一時託児サービスを提案する『TAKUJI STATION タクステ』が事業化へ!
防犯・見守り・防災を一手に!福井県若狭町スマートエリアに『Secual Smart Pole』導入
エシカルジュエリー「YURI SATO」が、髙島屋POP UPにて『足尾銅山跡地 植樹プロジェクト』を開催。