インパクトを可視化する森林保護アプリ#1〜weMORI清水イアンさん〜

NPO・NGO
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今回はNPO「weMORI」の清水イアンさんにインタビューしました。

清水さんは寄付することで森林保護に取り組めるアプリ「weMORI」の開発を行っています。

第1章では現在の活動やアプリに込められている想いについて伺いました。

 

清水イアン
東京を拠点に活動する環境アクティビスト・コンサルタント。大学在学中、米国生まれの世界的な気候変動非営利団体「350.org」の日本支部の設立を支援。2018年に同団体を退社以来、日本全国各地にて、持続可能性と気候変動についての教育・講演活動に従事。J-WAVEラジオ出演他、環境について共に考えていく社会を目指すコミュニティ「Spiral Club」を創設。2019年11月より、アレキサンダー・ヤーレ・シガーズ氏とweMORIを共同設立。

現在の活動

ーーー現在はどのような活動をされていますか

アプリ「weMORI」の5/22ローンチに向けた準備をしています。

これは「アクションを簡単に」「インパクト可視化」を実現するアプリです。

ユーザーは、世界中の森林プロジェクト(保護・再生)に寄付という形でアクションを起こせます。

世界中の人が気候変動や絶滅危機などに同時に取り組みたいと思ったときに、森の保護と再生が最も効果的だと考えています。

なぜなら、森はCO2の貯蓄量も吸収量も多く、陸上の生物の80%が住んでいるからです。

そこで私たちができることは、残された森は保護し、切り倒されてしまった森は再生していくことです。

そのアクションを簡単にし、かつ個人がもたらしたインパクトがちゃんと見えるというのを実現したいと思っています。

また、これまで保全に取り組んできた団体は、私たちよりも上の世代に向けてのもので、若者たちが参加していないハードルがありました。

しかし、アプリという形を取れば、より多くの人を巻き込めると思います。

 

ーーー「インパクトの可視化」とは具体的にどのようなことですか

2つカテゴリーがあって、まずデータで伝えられるインパクト、次に現地の実際の様子を知ってもらうインパクトです。

データで伝えられるインパクトの例を挙げると、あなたのアクションが何本の植樹につながったか、その植樹によってどれだけのCO2が吸収されたのか、などです。

また、森林保護したことで排出されなかったCO2がどれくらいなのかも可視化します。

2つ目は撮影された現地の様子が届くということです。

まずはデータから始めて、もっと現地の人とつながっている感覚を得られるコンテンツを提供していきたいです。

 

ーーー他にはどのような活動をされていますか

私たちの活動には4つの柱があります。

まず、資金面でのサスティナビリティ。 

私たちはまだ若い団体なので、資金面でのサスティナビリティというのは課題です。

その課題へアクションを起こすために、「100trees」というマンスリーサポーター100人を獲得するキャンペーンを展開しました。

他にも日本と海外の基金や財団にアプリケーションを送って、ファンドレイジングを行ったり、大型寄付者の方を探したりしています。

次がムーブメントの拡大。

これはアースデイのローンチに向けて動画を作ったり、weMORIにつながる人を増やしたり、アプリのユーザーを増やしたりすることです。

そうすることで、実際に保護される森林を増やしていきます。

その他にもイベントチーム、ソーシャルメディアチーム、執筆のチーム、ボランティアのチームがあります。

アプリリリースから1ヶ月が私たちにとって非常な大事な時期になるので、その間にどうやってより多くの人に私たちの情報を届けられるかというのを、具体的な企画に落とし込んで考えています。

3つ目がアプリとプロジェクト。

これは、アプリ「weMORI」をもっと良いものにしていく活動です。

例えば、アプリに掲載されるテキストを書き直したり、アプリのデザインをメンバーやボランティア、アドバイザーの方々からフィードバックを得ながらブラッシュアップさせることです。

また、イギリスの「World Land Trust」というチャリティ団体とコラボし、森林の保護と再生を展開している世界中のプロジェクトとつながっています。

そして、プロジェクトを選定してアプリに掲載しています。

4つ目が団体として成功を収められるかどうか。

これは組織としてのインフラを整えることです。

チームが円滑に進められて、必要な情報にはすぐアクセスできるという体制を整えています。

アプリに込められた想い

ーーーこのアプリ開発にはどのような想いが込められていますか

私たちは自然環境から「取る」ばかりです。

環境問題は、そういった環境との関係性の延長にあります。

「返す」ことを当たり前にし、「再生社会」を実現したいと考えています。

 

ーーーそのような意識が芽生えたきっかけを教えてください

大学生の頃に環境問題を学問的に学びました。

そのときに当たり前に大好きで残していきたい自然が、破壊されていることを知り、目の前にある世の中と自分の中で大切に思っていることが完全に乖離しているという発見をしました。

漠然と世の中は、ずっと良い方向に進んでいると思っていましたが、環境問題の歴史について学ぶ中で、どれだけの種が人の手によって絶滅させられ、どれだけの森が破壊されているのかを知りました。

それが改善されるどころか、さらに悪化していることも知るわけです。

幼い頃から海も山も森も大好きで、自然ってなんて素晴らしいんだろうと生きてきました。

しかし、環境が破壊されている現実と自分のアイデンティティが全く合わないわけです。

昔、ダイビングショップで働いていた宮古島などの海が、世界中で破壊されていることをイメージして、そんな馬鹿なと、エモーショナルに許されるはずがないと思っていました。

その一方、人間は自然に依存している生き物です。

酸素から身に付ける洋服から、今使っているパソコンまで元を辿れば自然に戻っていきます。

そう考えたときに、自然が回復する速度よりも速く自然を破壊している状況は、私たちを脅かしています。

このサスティナブルでない状況が続いていいわけがないと思いました。

次回予告

第2章ではアプリ発案のきっかけや学生時代についてお伝えします。

 

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プロフィール
るりまる
津田塾大学 多文化・国際協力学科3年
韓国、非婚意識、ジェンダーに興味あり
Twitter:@rrmaaru39
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