今回インタビューさせて頂いたのは小売業に従事する傍ら、NPO法人への寄付やボランティア活動に積極的に取り組む伊藤翔平さん。
伊藤さんは年間100冊以上本を読む読書家でもあります。

第2弾では伊藤さんが日頃行っている寄付活動、小売業としてどんな社会貢献ができるかについて迫ります!

プロフィール

伊藤翔平(いとう しょうへい)
32歳。秋田県出身。
大学時代に参加した学生団体で町内会や小学校と連携し、地域行事の支援や新規イベントの立ち上げを経験。
2011年には同団体の代表を務める。
その活動の影響から、「社会課題の解決に取り組む人たちを支援したい」という気持ちを抱くようになり、准認定ファンドレイザーの資格を取得。
現在の会社に入社後も様々な活動にボランティアとして参加している。

寄付活動について

ーーーよくNPO法人のような団体に寄付されているとのことですが、寄付を始めようと思ったきっかけは何ですか。

当時、就職してからなかなかボランティア活動に参加できる機会がありませんでした。

なぜなら、ボランティア活動は土日に行われることが多いのですが、当時私の休みは平日だったからです。

平日にボランティアができるところを探しましたが、なかなか見つかりませんでした。

最終的には、学生時代からの知り合いをたどって平日にできるボランティアを見つけましたが、私のように時間があるときにボランティアをしたい人はいるのではないかと思いました。

それらをマッチングさせるような仕組みを創りたいと考えましたが、結局仕事が忙しく、仕組みを創る目途が立たなかったので、寄付して活動を応援しようと考えたのがきっかけです

ーーー寄付したことで印象的な経験はありますか。

銀行でNPO法人に寄付した時です。

寄付した後に銀行の方から寄付したNPO法人の方が私と連絡を取りたいと言っていると電話があり、それがきっかけで話をして、会報誌や活動報告を送ってもらいました。

寄付したことで1つの繋がりができ、感謝してもらえたことで良いお金の使い方をしたなと実感しました。

ーーー具体的にはどのような団体に寄付していますか。

分野としては、若者の活動支援や教育関係です。

継続して寄付しているのは、北海道の若者支援をしている江別港さん、子どもたち向けのキャリア教育をしているNPO法人キーパーソン21さんです。

単発で寄付しているところだと認定NPO法人カタリバさんですね。

ーーー準認定ファンドレイザーの資格をお持ちだとのことですが、資格を取ろうと思ったきっかけはなんですか。

社会に良い活動が全然広まっていないことを知ったことがきっかけです。

そのような団体に出会った時に、何かお手伝いできるのではないかと思い、資格を取りました。

ファンドレイザーとして働いた経験はまだないですが、NPO法人のお手伝いはしています。

主に、広報や情報発信に関する提案をさせて頂いています。


エシカル消費の課題

ーーー普段の買い物でエシカル消費を意識していますか。

そこまで強く意識している訳ではありません。

でも、フェアトレードやレインフォレスト認証の商品を手に取ってみたり、バイヤーとして参考にしたりしています。

また、寄付付き商品かどうかは意識しています。

例えば、※森永製菓のダースや※チキンラーメンは寄付付き商品です。

あまり知られていませんが、売り上げの一部が寄付されるようになっています。

いつもは難しいですが、できるだけ寄付付き商品を買うようにはしています。

※森永製菓のダース(1年に一定のキャンペーン期間に森永チョコレート商品1つにつき1円カカオ原産国支援)

※チキンラーメン(いつでも1商品につき0.2円WFPへ寄付)

ーーーQエシカル消費の課題についてはどのようにお考えですか。

エシカル消費の認知度が低いことだと思います。

フェアトレードやレインフォレスト ・アライアンス認証の商品は、通常の商品よりも値段が高いのですが、その理由がお客さんには伝わっていないと感じます。

小売業に勤めている側からすると、売れない商品を店頭に並べることは難しいです。

しかし、売れない商品を売れるようにすることはできるので、お客さんにエシカル商品の魅力を伝えるような活動は小売業ができる社会貢献だと思っています。

シアトルのスーパーに研修に行った時、数が減ってきている魚やまだ数に余裕がある魚の情報を発信している活動を見ました。

それを見て、お客さんがどの魚を買うか選べるようになっています。

そのような取り組みはとても参考になるなと思います。

ーーー次回予告

年間100冊以上もの本を読む読書家でもある伊藤さん。

次回は、読書にはまったきっかけや伊藤さんが考える読書の魅力、おすすめの本についてお伝えします!

読書量は年間100冊以上! 伊藤さんが考える読書の魅力とは?~伊藤翔平さん#3~