今回は株式会社Universal Trade Japanの上野由季代さんにインタビューしました。
上野さんは「環境保全=経済発展できるビジネス」をテーマに、主にアフリカのベナン共和国での植林活動やオーガニック商品の販売準備を行っています。
第3章では海外でビジネスをやるために必要なスキル、開発されているオーガニック商品、読者へのメッセージについてお伝えします。
また、最後には上野さんが挑戦されているクラウドファンディングについても伺いましたので、ぜひお読みください!!
上野由季代(うえのゆきよ)
株式会社Universal Trade Japan 代表取締役。中学生の頃に世界を飛び回る事業をしたいという夢を持ち、大学生の時に先輩が学生向けの事業で起業し、役員になる。そのキッカケで今後はサラリーマンとしてではなく、自分で商売がしたいと思う。オシャレな物が好きだったため、アパレルで起業したいと思い、まずは3年間アパレルの企業で就職しその後独立する。そして中国を拠点に生産をする中で、環境問題に興味を持つようになる。
必要なスキル
ーーー海外でビジネスをやるときに必要なスキルはありますか
一般的にスキルというと語学が大事だと思うけど、私は信頼関係作ることが1番重要だと思います。
日本でも大事になりますが、海外の方がトラブルが多いのでより大事になってきます。
ベナンの人はノリがよいので、何かを気をつけるというよりは楽しく会話するという感じですね。
ベナンはフランス語圏なので言語の壁などはありますが、通訳の方がいます。
語学は大学で勉強していましたが、使わない期間が長く、力は落ちてしまいました。
聞き取りに関しては、現地の人と時間を共有するなかで出来るようになりましたが、あまり語学は重要ではないかと思います。
実は日本人のパートナーも英語は話せるのですが、フランス語は話せないんです。
専門職とかコンサルをやる人は必須条件だと思いますけど、語学はできる人に話してもらうので、私にとってはそこまで重要ではありません。
できる人に任せるということもできるので、喋れるようになるまで現地に行かないのはもったいないと思います。
オーガニックコスメのよって社会に与えたい影響
ーーー植林した木から採れる種や実でオーガニック商品を開発されていますが、それによって社会にどのような影響を与えていきたいですか?
環境保全、女性の健康と美、アフリカの所得向上・雇用創出の3つの柱を掲げています。
植林だけでは経済発展ができないので、オーガニックコスメを作って販売することで売り上げを出し、それを植林に再投資しています。
売れるから植林ができるということです。
また身体を壊してしまったときに、食生活や美容を見直したことがきっかけでオーガニックに注目しました。
人間に優しいものは環境にも優しい。そんな社会をつくっていきたいです。
所得向上・雇用創出に関しては、アフリカには自営業が多いです。
彼らは自営業として仕事を1つ2つ持っていることと、タイミングによっては自営業は所得がままならないことがあるので、厳密にいうと所得の向上の方があっていると思います。
読者へのメッセージ
ーーー最後に、読者へのメッセージをお願いします
環境保全をビジネスでやることではないという思想はまだあります。
でも持続可能な世の中にしていくためには、ビジネスでやるのが一番いいと思っています。
今の常識が正解とは限りません。可能性を信じて一緒にがんばりましょう。
クラウドファンディングについて
「みんなで地球にグリーンベルトを」という合言葉で事業をやっているので、自分たちだけではなく多くの人に植林に参加して欲しいという想いではじめました。
また、リターンはサンクスレターや植林したときの看板に名前を載せるというものですが、あえて物品のリターンにしていません。
理念に共感してくださる方に支援していただきたいということです。
支援金は植林や今後の商品開発の一部、人件費などに充てさせていただきます。
詳細はこちら!
https://camp-fire.jp/projects/view/392548
るりまる
ジェンダー、非婚、韓国に興味あり
Twitter: @rrmaaru39
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。