2024年9月のCOCOCOLOREARTHには、
・東証上場の不動産デベロッパー「明豊エンタープライズグループ」によるSDGs宣言の策定
という、「住まいづくり」と「働き方」「パートナーシップ」を軸にしたサステナビリティのニュースが届きました。
本記事では、2024年9月にCOCOCOLOREARTHで紹介したプレスリリースをダイジェストでご紹介します。
目次
◆明豊エンタープライズグループ SDGs宣言を策定
「一生涯のお付き合い」を掲げ、3つのテーマで取り組みを整理
※本記事は、株式会社明豊エンタープライズ様からの情報提供で作成しております。
東京23区を中心に、200棟を超える“新築1棟投資用賃貸住宅”を供給してきた東証上場デベロッパー、株式会社明豊エンタープライズ(東京都目黒区:代表取締役 矢吹 満、以下「明豊エンタープライズ」)は、2024年9月25日、国連の提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に賛同し、グループとしての「SDGs宣言」を策定しました。
経営理念は「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」。
これまでも、住まいと暮らしの価値をつくることを通じて住環境インフラに貢献してきましたが、今後さらに、
・「一生涯のお付き合い」という企業精神のもと
・ステークホルダーとの信頼と協力を大切にし
・事業活動そのものを通じて持続可能な社会の実現に貢献する
という姿勢を、SDGs宣言として明文化しました。
明豊エンタープライズグループは、SDGs達成に向けて次の3つのテーマを掲げています。
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社員の人生を豊かにする職場環境づくり
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物造りにこだわった、住まいの開発
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パートナーシップの構築と社会・環境課題の解決
◆テーマ1:社員の人生を豊かにする職場環境づくり
若手の人材育成から管理職教育までをカバーする研修制度を整え、「人への投資」を強化しています。
●若手向け研修
・入社後1か月間の受入研修
・100日間の専門スキル研修(先輩社員によるOJT併用)
・プロジェクトチームで主体的に動く力を養う「PJリーダー研修」
・新入社員・若手社員を育成する側の「OJT指導者研修」
●全社員向け研修
・管理職研修(経営シミュレーションやDiSC研修を通じたリーダーシップ・チームビルディング・後進育成)
・リーダー研修(各部門の専門性を全社に波及させるセッション)
・階層別研修(ビジネスマインドや共通スキルを底上げし、高度な組織と生産性向上を目指す)
こうした取り組みを通じて、「社員一人ひとりのキャリアを長期目線で支えつつ、組織全体の生産性や専門性を高める」ことを重視しています。
◆テーマ2:物造りにこだわった、住まいの開発
「土地をどう活かし、どんな暮らしの価値を生み出すか」という視点から、住まいづくりに取り組んでいます。
●新築1棟投資用賃貸マンションシリーズ「EL FARO(エルファーロ)」
一般的に間口2.8m未満のマンション住戸では、水回りや廊下の面積ロスが課題になります。明豊エンタープライズは独自プランにより、同じ条件でも洋室が約0.5畳広くなる間取りを実現し、限られた空間を有効活用しています。
●新築1棟投資用賃貸アパートシリーズ「MIJAS(ミハス)」
不整形地や旗竿地など、活用が難しい土地に鉄骨造3階建ての長屋を企画・建設し、土地の価値を引き出すプロジェクトを展開。都市部の土地有効活用と、魅力ある賃貸住宅の供給を両立させています。
●フルリノベーションによる既存建築物の資源活用
既存の柱・梁・サッシをできる限り活かしながら、約40畳のリビング・ダイニング空間をつくるなど、建て替えではなく「活かす」選択を重視。
廃棄物を減らしつつ、資産価値を高めるリノベーションに取り組んでいます。
◆テーマ3:パートナーシップの構築と社会・環境課題の解決
明豊エンタープライズグループは、大学・企業・自治体などとの連携を通じて、社会・環境課題の解決を図っています。
●早稲田大学・高口研究室との産学共同研究
・テーマ:「IoT機器による間仕切り及び窓カーテン可動化の省エネルギー効果」
・フィールド:同社の「EL FARO」物件
・期間:
- 夏期:2023年8月5日~9月5日
- 冬期:2024年1月10日~2月13日
IoT窓カーテン・間仕切りカーテンの有無で冷暖房の消費電力量と室内温熱環境を比較した結果、
・夏季:窓カーテンで最大15.8%、間仕切りで最大16.7%、併用で最大30.0%の冷房電力量削減
・冬季:窓カーテンで最大6%、間仕切りで8.3%、併用で最大28%の暖房電力量削減
という、省エネ効果が確認されました。今後はこれらの知見をもとに、IoT機器を開発物件に展開し、環境性能と利便性の両立を目指します。
●グループ会社を通じた取り組み
・株式会社ハウスセゾンエンタープライズ
- 宅配ボックスの代替となる「スマート置き配」を推進し、再配達問題の解消と入居者の利便性向上に貢献
- シェアサイクルサービス「LUUP」のポート設置を進め、マンションの空地活用や脱炭素型移動手段の普及を促進
●グローバル展開と経済成長への寄与
・台湾での海外不動産投資セミナーを定期開催
・2024年11月には台湾初の現地法人「東京明豐開發股份有限公司」設立予定
・グループ会社「明豊プロパティーズ」は、台湾在住オーナー向けの日本不動産管理サービスを展開
海外投資家へ日本の投資用賃貸住宅を紹介しつつ、安心して資産管理ができる仕組みを提供することで、グローバルな経済成長と住まいの質向上に寄与しようとしています。
◆編集部から:2024年9月を振り返って
2024年9月のニュースを通して見えてきたのは、
・「社員の人生」「住まいの質」「パートナーシップ」という3つの軸でSDGsを整理し、企業全体の方向性として示そうとする姿勢
・間取り・土地活用・リノベーション・省エネなど、不動産デベロッパーならではの強みを活かして、環境負荷と快適性を両立させる工夫
・大学やグループ会社、海外パートナーとの連携を通じて、社会・環境課題に向き合う具体的なアクション
といった、住環境インフラを担う企業のサステナビリティのかたちでした。
読者にとっても、
・不動産・建設業界でどのようにSDGsを位置づけているのか
・自分の働き方やキャリアの中で「職場環境」「住まい」「パートナーシップ」をどう捉え直せるか
を考えるきっかけになるニュースと言えそうです。
※本記事で紹介したニュースは、プレスリリースおよび公式情報をもとに、COCOCOLOREARTH編集部が再構成しています。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
