こんにちは!
私は、「社会貢献を仕事にしたい」方のキャリア相談・活動相談にのっていますが、相談の中で本当によくある悩みがこちらです。
→ 「私は社会貢献に向いていないのでは?」
社会貢献を仕事にする人たちは、強い想いがないとダメなのでは?
私自身、何度もこの疑問で立ち止まってきました。
・書籍に書いてあった「国際協力の仕事は強いバイタリティが必要」という言葉
・学生時代にお会いしたNPO代表者の方々の強いパワーや想い
・世界を変えてきた人たちの、自己を犠牲にする強さや純粋さ
これらに怖気づくことが多々ありました。
実際に、学生時代に私がお会いしたNPO代表の方々は、自身が社会課題の当事者であったり、何らかの原体験を持っていることも多かったです。
(昔は、SNSなどもなかったので、そのような人たちが遠い存在で、メディアで切り取られた一面しか見られなかったというも影響しているかもしれません。)
自分とは違う世界の人だというコンプレックス、社会貢献を仕事にするからには強い想いが必要ではという焦りも感じていました。
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本当に、社会貢献を仕事にする人たちは強い想いがないとダメか
社会に出て、社会貢献を仕事にしてみたり、幾つかのボランティアをして、また、数百のNPOと会ってきて感じたこと。
みんな(いい意味で)普通の人間です!
NPOの代表の方たちも、真面目な学生には真面目に答えていただけで、また、メディアでは真面目な部分が切り取られるだけなんだと思います。
大人同士で飲み会をすればくだらない会話を楽しむし、仲間の中では弱音もはくし、自分のキャリアやスキル、そして弱さで悩むこともある。
また、NPO法人は日本に5万以上存在します。
本当に様々な方がいらっしゃいます。
おっとりタイプの方もいるし、コンサル出身のロジックタイプもいます。会社員や専業主ふをされていて何かのきっかけで、まずは手の届く範囲で小さく活動を始めたという方もいらっしゃいました。
しかも、NPOには代表の方だけが働いているわけではないです。
正職員の方だけでなく、パートタイムの方、業務委託の方など、いろいろな働き方で関わっています。職種も、会計の仕事をする人、寄付者管理をする人、ファンドレイジングする人、様々です。
当たり前ですが、メンバーに多様性があるから組織が成り立ちます。
自分のコンプレックスが、自分の独自性になる!
「〇〇だから、私には社会貢献の仕事は向いていない・・・」
私自身、あらゆる理由で自分は向いてないんじゃないかと何度も思ったことがあります。
だけど今思っているのは、短所に思える性格や特徴も、自分の大切な一部。
それを否定せず、逆に活かすこともできるということ。
私の体験を例に挙げると、社会貢献するには致命的に思えるこちら。 本当に長年コンプレックスで、引け目を感じていました・・・。
→ 子ども支援がしたいけど、子どもと継続的に向き合うのは出来ない(深く関わることに不安がある、自信がない)
だけど、今となっては、むしろそれで良かったと思っています。
→ 子どもと直接関わるのでなく、社会課題を解決するための仕組みを作ったり、社会に啓発する活動に集中できた。それが、実は自分のやりたいことだったし、自分の強みも活かせることだった。より効果的に社会貢献できた!
もちろん、自分の弱みを改善していきたい気持ちも大切ですが、性格や感情を変えることは難しいです。スキル向上も苦手な分野だと限界があります。
・ 傷つきやすい
・ 自己成長をどうしても追いかけてしまう
・ 自分自身の人生では苦労してきたことがない
今は自分の短所やコンプレックスと思っていても、ゆくゆくは活きることもあるので、ぜひ自分のその特徴も大切にしてほしいなと思います。
そして何より、自分のあらゆる特徴を認めてあげられると、人に対しても、あらゆる特徴を認められるようになってきます。自分の弱みを活かせると、人を活かすことも考えられるようになります。
そして、これが社会貢献を仕事にする時に、支援対象者やチームメンバーと関わる時に大切なポイントなのかもしれません。
このコラムで、皆さんが持っているコンプレックスに対して、少しは安心感が生まれてきたら幸いです。
社会貢献を仕事にする方法は、本当に様々な形で存在します。
私は今でも、「あ!そんな関わり方があったんだ」と発見することがあります。
是非、焦らず自分に合う形を探していきましょう!
社会貢献のキャリアやボランティア経験をもとに、社会貢献を仕事にしたい人や、活動を始めたい人の相談にのる活動をしています。
Twitter@socialcontribu
社会貢献を仕事に。自信がなくても歩める自分らしいソーシャルキャリア (ameblo.jp)
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。