テレビ番組やSNSなどでも使用される「カミングアウト」ですが、実は一般的にLGBTQ+において使用される言葉なのです。

とはいえ、カミングアウトを間違った言葉として理解している人も多いため、使い方が間違っているケースも多くなっています。

そこで本記事では、カミングアウトの意味やLGBTQ+との関係性、使い方について詳しく解説します。

カミングアウトはLGBTQ+の人だけではなく、カミングアウトされる側も知っておくべき内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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カミングアウトとは?

カミングアウトとは、LGBTQ+において自分がセクシャルマイノリティであることを相手に伝えることを指します。

カミングアウトの本来の意味は”誰にも言っていなかった秘密を公言すること”です。

語源は、クローゼットの中のものを外に出すという意味合いから「カミング・アウト・オブ・クローゼット」となっています。

カミングアウトとカムアウトの違い

カミングアウトとカムアウトの違いを解説します。

カミングアウトとカムアウトは基本的には同じ意味合いで使用されますが、カムアウトはLGBTQ+以外にも本来の意味で使用されることが多いです。

カミングアウトとアウティングの違い

カミングアウトとアウティングの違いを解説します。

カミングアウトとアウティングのどちらもセクシャルマイノリティであることを他者に公言することですが、「誰が伝えるのか」という部分に大きな違いがあります。

カミングアウトは自分自身で秘密にしていた性的指向や性自認を自分で相手に伝えることを指しますが、アウティングは本人の承諾なしに第三者がセクシャルマイノリティであることを公言することを指します。

アウティングについて、以下の記事で詳しく解説しています。
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カミングアウトの例・使い方

カミングアウトを使った例文は以下のようなものが挙げられます。

・親しい人にLGBTQ+だということをカミングアウトするのは勇気のいる行動だ
・突然LGBTQ+であることをカミングアウトされて驚いた
・親や親戚にはLGBTQ+をカミングアウトしたが、会社の人には隠している

カミングアウトとは、基本的に本人と相手の間のみで性的指向や性自認について伝えることです。

かならずしも1対1である必要はなく、相手が複数人でもカミングアウトとなります。

テレビやSNSなどでは「秘密を暴露する」という意味合いで使用されることもありますが、一般的に「カミングアウト」という言葉はLGBTQ+に関する言葉であるということを抑えておきましょう。


カミングアウトをする理由

LGBTQ+の人がカミングアウトするためには大きな勇気や決断が必要になります。

それでも周囲の人と信頼関係を築くことができることや、LGBTQ+を隠すことによる生活上のストレスを軽減することなどのメリットがカミングアウトの理由として挙げられます。

しかし、カミングアウトをするときにも大きな精神的な負担があることは間違いなく、家族や友人、職場など、複数回にわたってカミングアウトする必要があるため、カミングアウトする相手を選ぶという選択肢を取る方も多いです。


カミングアウトされたらどうする?

私たちがLGBTQ+の友人や家族、同僚などからカミングアウトされた場合、しっかりと受け止めて今まで通り接することが大切です。

先ほどもお伝えした通り、自身がセクシャルマイノリティである場合、自身の性的指向や性自認を誰かに伝えることは非常に勇気がいることです。

また、信頼している相手にしか伝えないことが一般的ですので、その気持ちを裏切ってはいけません。

また、カミングアウトすることで、「職場で白い目で見られるようになった」や「友人からあからさまに避けられるようになった」などの事例が多く報告されているため、大きなリスクがあることを受ける側も理解する必要があります。

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カミングアウトはLGBTかどうか関係なく、すべての人に関わるもの

カミングアウトは、LGBTQ+の人はもちろん、カミングアウトされる側にも関わるものですので、すべての人がカミングアウトへの理解を深めることが大切です。

ITmedia ビジネスオンライン」がおこなった職場でのカミングアウトに対する調査では、LGBTQ+をカミングアウトしている人の割合は4.3%と、かなり低い結果が出ています。

このように、まずは現状カミングアウトするハードルは非常に高いということを理解し、カミングアウトを受け入れられるように性的指向や性自認の多様性を理解することも大切なのです。

ぜひ本記事を参考にしてカミングアウトの正しい意味を知るとともに、カミングアウトされたときにも動揺しないように正しい知識をつけてみてください。

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