日本でだんだんと深刻になってきている地方創生。

この記事では、地域課題の問題について取り上げています。

1つ1つの問題に対して詳しく解説する記事も用意しています。

また、47都道府県それぞれの課題について解説した記事も記載しました。

この機会に地域課題に関する知識を身につけましょう。

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地域課題とは

地域課題とは、地域が抱える経済・社会・環境などの問題です。

地域課題は、地域ごとに異なる特徴や要因を持ち、地域の活性化や持続的な発展を妨げる要因となっています。

地域課題の解決には、地域の特性や課題を的確に把握し、効果的な対策を講じることが重要です。

また、地域住民や企業、行政が連携して取り組むことで、より効果的な解決につながります。

次の章では、具体的な地域課題について解説します。

レポートで書きやすい地域課題のテーマ5選!テーマの選び方の例や調査・機関を解説


地域が抱える問題7選

この章では、地域が抱える問題について7つ解説します。

限界集落

限界集落とは、地域としての機能がうまく回らず、社会的共同生活が困難な集落を指します。

うまく回らない理由としては、65歳以上の人口の割合が集落の50%を超えたり、その集落で暮らしている人数が減少したりするなどが考えられます。

また、限界集落という言葉自体は、大野晃という社会学者が1990年代に提唱し、広まりました。

≫限界集落とは?定義や3つの原因、自治体の対策をわかりやすく解説

消滅集落

消滅集落とは、かつて住民が住んでいたものの、住民の人口が0になった集落です。

山間地や離島に位置することが多く、現在も消滅集落になりかけている集落は63,237もあります。

日本では、2010年をピークに、人口が減少しており、少子高齢化が深刻化しています。

消滅集落はその影響を大きく受け、多くの集落の消滅が予測されています。

参考:過疎地域における集落の状況に関する 現況把握調査最終報告 (概要版)

≫消滅集落とは?原因と増え続ける理由

関係人口

関係人口とは、特定の地域に移住している定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもなく、地域と深く関わりのある人のことを指す言葉です。

関係人口には、特定の地域にルーツのある人や過去に居住したことのある人、頻繁に行き来している人などが代表的な例として挙げられます。

関係人口の「関係」とは、少しでも関係のある人を指す意味合いではなく、地域に強い愛着を持っているという関係を指すという考え方が一般的です。

住んでいる地域が遠くても、その地域に住んでいる方と深い交友関係があって頻繁に地域に訪れている人なども関係人口として数えられます。

関係人口とは?意味や交流人口との違い、取り組み事例を解説
地域貢献とは?社会貢献との違いや企業の取り組み事例・メリットを解説!

過疎化

過疎化とは、地方から都市への流出によって人口が急減する状態を「過疎」と言い、この状態が進む状況を「過疎化」と言います。

都市への人口集中に伴い、さらに少子高齢化の影響によって過疎化が進行しています。

過疎化の進行は、過疎地域の生活水準や生産能力の低下を引き起こし、空洞化の現象が起きています。

過疎化とは?なぜ問題?地方の現状や原因、取り組む企業を紹介

空き家問題

空き家問題とは、居住者が何らかの理由で住まなくなり、長く放置された家によって起こる問題です。

現代では、核家族化が一般的となっているため、親世代との同居をせずに別世帯を持つ子ども世代が増えており、親世代が亡くなったり施設に入ったりした場合に、その家が空き家となることが多いです。

空き家の問題は、所有者だけの問題ではなく、景観や衛生上の問題、倒壊や犯罪に関わる安全面での問題などが、地域住民や管轄の行政機関にまで及んでいます。

放置された空き家は、所有者以外の者が勝手に取り壊したりすることはできないため、様々な事情が関係して問題を拡大させています。

空き家問題とは?日本の現状や対策、私たちにできることを解説
空き家問題に取り組む企業10選!就職・転職におすすめの大企業からベンチャー

都市問題

都市問題とは、都市の発展に伴って人口が集中することで起こる問題のことです。

このような都市問題は、東京都中心とした日本だけではなく、人口爆発によって人口が増え続けている世界中で問題視されています。

そのため、持続可能な開発目標である「SDGs」の目標11「住み続けられるまちづくりを」をもとに改善の取り組みが行われています。

都市問題とは?人口移動による世界と日本の都市化の課題と解決策

2040年問題

2040年問題とは、日本が2040年に直面すると考えられる問題の総称です。

2040年になると、1971年~1974年の第二次ベビーブームに生まれた団塊ジュニア世代が65歳以上となります。

総人口に対する高齢者の割合は、36.2%となることが予測されています。

この割合は、約2.8人に1人が高齢者という計算になります。

このように、総人口に占める高齢者の割合が増えることで、あらゆる業種での人手不足や医療、福祉、社会保障の懸念が考えられます。

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地域課題に企業が取り組むメリット

地域課題に企業が取り組むメリットを解説します。

自社の経営環境が整う

企業が地域貢献活動をすることで、より経営しやすい環境を整えることができます。

地域の環境が悪いと集客もしにくいだけでなく街としても魅力が下がってしまいます。

地域貢献活動を通して地域が活性化することで魅力度がアップし、地域住民をはじめ観光客なども増えることに繋がります。

雇用の機会が増える

地域を活性化させることで、周辺住民が増加し、雇用の機会が増えます。

地方の中小企業は雇用に苦戦している場合も多いため、雇用機会が増加することは大きなメリットになるでしょう。

企業イメージが向上する

地域貢献活動をしていない企業に比べて、取り組んでいる企業はイメージがよくなる傾向にあります。

企業イメージが良くなることで、周辺住民から事業に対しての理解を得られやすくなったり、売り上げが高くなるなどのメリットがあります。

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地域課題に取り組む企業3選

空き家活用株式会社

https://aki-katsu.co.jp/

空き家活用株式会社は、日本の空き家問題を解決するために様々な事業に取り組んでいる企業です。

防犯・防災から、街づくり、移住定住促進など、多岐にわたる政策分野、部署に関連するのが「空き家問題」です。

空き家を有効活用することでまちづくりに取り組んでいます。

株式会社テイラーワークス

https://tailorworks.com/

テイラーワークスは、「豊かで持続可能な地域経済をつくる」をミッションに、コミュニティプラットフォームを提供しているスタートアップ企業です。

「出会いとつながり」をつくり、コミュニティで地域を越えた産業活性と社会課題解決を支援する地域プラットフォームTailor Worksを運営しています。

面白法人カヤック

https://www.kayac.com/

面白法人カヤックは「つくる人を増やす」の経営理念のもと、面白いサービスを次々にリリースするクリエイター集団です。

ちいき資本主義(まちづくり)事業では、カヤックのクリエイティブ力と鎌倉で実践してきたコミュニティづくりの経験から、地域に関わる人たちがまちづくりをジブンゴト化するお手伝いをしています。

具体的には、地域プロモーションや移住促進、コミュニティ通貨サービスなどの事業を行っています。

各都道府県の地域課題

北海道・東北
北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
関東    
東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬
北陸・甲信越
新潟 富山 石川 福井 山梨 長野
東海    
愛知 岐阜 静岡 三重
近畿    
大阪 兵庫 京都 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国 
鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄 
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄


まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回取り上げきれなかった地域課題の問題はまだまだ山積みです。

この記事も随時更新していくので、たまに訪れてみてください。

この記事を読んで満足するのではなく、できることからアクションをしてみましょう。

COCOCOLOREARTHでは、社会問題に対してアクションする方々のインタビュー記事をたくさん掲載しています。

ぜひこの機会に目を通してみてください。

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