突然ですが、1900年の世界の人口はご存知でしょうか?

なんと15億人です。

現在は約70億人と言われており、約100年で4.5倍にも増えています。
さらには、2055年には100億人を超えると予想されています。

このような人口増加に地球は耐えることができずたくさんの悲鳴を上げ始めています。
地球に住むひとり一人がこの事実に向き合い、意識を変えなければ、私たちは生きていけないかもしれません。

ぜひこの記事を読んで少しでも社会の問題に目を向けてください。

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人口爆発とは

「人口爆発」とは、人口が急激に増えることです。

日本では人口が減少していますが、世界では急激に人口が増加しています。

2000年は、世界人口60億人だったのが、2020年では77億9500万人と1年間で約9000万人の増加を続けています。

さらには、2055年の世界人口は100億人を超えると予想されているのです。

いったいなぜ人口爆発が起こっているのでしょうか?

≫人口ボーナスとは?経済成長との関係や定義、日本の現状を簡単に解説! 
≫グローバルサウスとは?G7やウクライナ危機で存在感が増す「グローバルサウス」の意味

参照:世界人口推計2019年版


人口爆発はなぜ起こる?

人口爆発は1つの要因ではなく、様々な事象が複合的に要因となってます。

経済格差

人口爆発をしている国は、東南アジアや西アフリカなど、途上国がほとんどです。

一方の日本やヨーロッパをはじめとする先進国では人口減少が見られます。

この事実を読んで「教育が不足しているから」「避妊を知らないから」と考えたのではないでしょうか?

現実は、そんなに単純ではありません。

我々先進国との貿易によって、たくさんの資源が途上国から大量に輸出されています。

その大半は通常よりも低価格で取引されています。

しかし、途上国の生活の多くはその貿易に依存しており、生産性を確保するためには子どもを生まなければなりません。

≫貧困問題とは?定義や日本と世界の関連する問題10選、取り組む企業を紹介

農業革命

農薬や遺伝子組み換えなど農業の発展により、生産性が向上したり、土地の開拓が可能になったことにより人口爆発に耐えられる生産量を確保することが可能になりつつあります。

しかし、100億人を超えるっ生産性の確保は追いついていません。

>>クリーンテックとは?生まれた背景や世界と日本の事例を解説

医療技術の発展

医療の発展により、乳幼児死亡率が低下し、寿命が伸びるため、人口が増えることは自然です。

具体的には、2000年以降子どもの死亡数はおよそ半減し、妊産婦の死亡数は3分の1以上減少しました。

また、世界の平均寿命は、1970年~2010年代に、男性では56.4歳から67.5歳、女性では61.2歳から73.3歳へとそれぞれ上昇しています。

参照:子どもの死亡に関するデータ(ユニセフ)


人口爆発が起こるとどんな問題が発生する??

人口爆発が起こるとどのような問題が発生するのでしょうか?

食糧不足

国際連合食糧農業機関(FAO)は、「2050年の農業生産(食糧・飼料・バイオ燃料)の生産量を2012年の水準より50%以上増加させる必要がある」と発表しました。

2019年時点で、飢餓人口は世界に約6億9,000万人、11人に1人が飢餓に苦しんでいます。

昆虫食や遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジーの発展に期待がかかっています。

≫食糧危機は日本でも起こりうる|飢饉の歴史や6つの懸念点を徹底解説

≫バーチャルウォーターとは~牛一頭育てるには、1万2千トンの水が必要~

参照:FAO 「食糧と農業の未来 - トレンドと課題(The future of food and agriculture – Trends and challenges)」の概要

経済格差の拡大

途上国は、先進国との貿易に依存していることが多く、生産性を確保するためには子どもを生まなければなりません。

しかし、その子どもたちが裕福に暮らせる訳ではありません。

そのため、経済格差は開く一方です。

少しでもこの差を埋めるため、最近では適正価格で貿易をするフェアトレードというものが広がりつつあります。

≫デジタルデバイドとは?国内外の現状や原因、課題に取り組む企業を紹介

水不足

経済協力開発機構は、2030年には世界の人口の半分近くが、水不足にさらされると推測しました。

特にアフリカでは、さらに深刻になると考えられています。

水不足には、農業における水利用の効率の向上が急務とされています。

≫日本にもあるの!?水問題の現状と最新の取り組み

参照:『水改革の課題に取り組む』(Meeting the Water Reform Challenge)要旨

エネルギー不足

食料や水以外にも様々な資源が不足すると考えられます。

さらに、エネルギー消費の増加により地球温暖化の加速を促したり、資源を巡って戦争が勃発する危険も高まるでしょう。

≫グリーンインフラとは?生まれた背景や事例、今後の課題を解説


過去にも人口爆発は起きている

産業革命以降、ヨーロッパでは人口が 200年で5倍、アメリカは10倍に増えています。

日本でも明治維新以降の100年で4倍にも増えています。

このような増加率は、人口爆発と表現する以外にありません。

つまり、発展途上では人口増加が避けられないことがわかります。

また、経済成長の結果、機械よりも人件費のほうが高くなったとき、人口が増えなると考えられています。

そのため、日本やヨーロッパなどの先進国では、人口減少が起こりはじめました。

今途上国で起きている人口爆発は、先進国でも起こっていました。

そのため、人口爆発は途上国の問題ではなく、先進国の問題と言っても過言ではないのではないでしょうか?

≫人口オーナスとは?日本の現状や3つの問題点、経済成長する方法を解説

私たちにできること

最後になりますが、私たちにできることはなんでしょうか?

まずは、消費を意識することです。

日々の消費で、商品の背景を意識してみましょう。

どこの国から、どのような人々が関わって日本に届いたのか、想像をふくらましてみることをオススメします。

また、国際フェアトレード認証ラベルを参考にしてもよいです。

国際フェアトレード認証ラベルは、国際的なフェアトレードスキームのシンボルであり、世界的に最も認知されている倫理的ラベルの一つです。

ラベルが付いた製品は、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしています。

そして多くの人にこの事実を伝える必要があります。

人口爆発が起こり始めていること、人口爆発の原因は我々にあること、資源が不足する将来について、まずは知ることから始まります。

ぜひこの記事の感想を発信してみてください。

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ライタープロフィール
COCOCOLOR EARTH代表 吉田 宏輝

「ボランティアを職業にする」というビジョンをもとに活動中
出版:日本一詳しいボランティアガイド ~初心者から仕事にしたいあなたまで~
ブログ:ボランティアキャリア
Twitter:よしだこうき/ココカラアース