日本に水問題があるの?と思う人は多くいるかもしれません。

日本に住んでいる私たちは、蛇口をひねれば水を飲むことができますし、安全性を深く考えることは多くないと思います。

実際、日本は世界の中でも特に水道の整備が進んだ国で、きれいな水を使えます。

しかし、日本にも水問題が存在します。

今回は意外と知らない日本の水問題を紐解いていきましょう。

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水問題とは?

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水問題とは、水に関連するあらゆる問題を総称したものです。

気候変動や人口増加による水不足や上下水道の劣化、台風や豪雨による洪水や土砂災害もあります。

安全な水の確保は、人間の健康や命に関わるため欠かせません。

しかし、水問題は年々深刻化しており、すべての国で自分ごととして考えていく必要があるものです。

まずは、日本における水の現状を考えていきましょう。

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日本の水資源の現状

日本は海に囲まれ、河川も多くあり、水に恵まれた国といえます。

また、日本の年平均降水量は世界平均の約2倍であり、水の自然循環によって淡水を容易に確保できます。

しかし、日本には四季があり、雨がよく降る時期と降らない時期の差が激しいため、安定した水の確保は難しい環境にあります。

水の使用用途

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まずは、水がどんな用途で使われているかを見ていきましょう。

水は大きく分けて3つの用途で使われます。

  • 生活用水
  • 工業用水
  • 農業用水

生活用水

生活用水は、家庭やオフィス、飲食店等で使われる水です。

東日本大震災や毎年発生する自然災害の教訓もあり、日本では節水を心掛ける機会が増えました。

そのため、生活用水が占める割合は、1998年ごろをピークに減少傾向にあります。

工業用水

工業用水は、製造業などの産業活動に供給される水です。

一度使用した水を再利用することが多いので、工業用水が占める割合は生活用水の割合とほとんど変わりません。

農業用水

農業用水は、畜産や灌漑等で使われる水です。

これは、日本の水利用の大半を占めています。

最近では、第一次産業でのIT技術の導入などにより水利用は減少していますが、その割合はあまり変わっていません。

参考:水資源:水資源の利用状況-国土交通省-

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日本にある水問題

ここからは、日本の水問題を見ていきます。

  • 豪雨による洪水や土砂災害
  • 渇水
  • 水質悪化

豪雨による洪水や土砂災害

日本は、世界の中でも自然災害が多い国です。

その被害規模は、年々増加していて、河川の氾濫や土砂災害の被害が相次いでいます。

最近では、災害時の感染症対策という新たな問題も明確となり、問題の深刻さが伺えます。

渇水

渇水問題とは、季節に応じた雨や雪が降らないことにより起こる水不足です。

日本は、水が豊富な国ではありますが、気候変動により渇水が生じています。

その原因が、日本の地形にあります。

日本の河川は、他国の河川と比べると短くて、急な河川が多いです。

そのために、水の流れが速く、水の安定確保が難しい状況にあります。

このように、気候と地形も問題が渇水問題を激化しています。

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水質悪化

河川や湖の水質は、戦後の急速な上下水道の整備や排水規制の強化によって全体的に改善傾向にあります。

しかし、ゴミの不法投棄や施設の老朽化によって、水質が悪化する可能性があります。

また、上下水道の整備に取り組む建設作業員の高齢化や人手不足による影響も受けてしまいます。

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水問題解決に向けた取り組み

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水問題は多岐にわたっており、あらゆる社会問題と相互に関連しています。

では、水問題に対して日本はどんな取り組みを行っているのでしょうか。

今回は日本の取り組みと今後期待されることを紹介します。

  • 浄化槽の普及・整備
  • スーパー堤防
  • 海水淡水化

浄化槽の普及・整備

浄化槽は、わたしたちが使い汚してしまった水を、微生物の働きにより処理し、できるだけ自然に近い状態で自然にかえすための装置です。

わたしたちは毎日の生活の中で、1日1人当たり約200リットルとたくさんの水を使用しています。

浄化槽の普及・整備を通じて、生活排水による公共水域の水質悪化を防ぐことができます。

スーパー堤防

水に関連する災害の減災のために、日本ではスーパー堤防の整備が進んでいます。

スーパー堤防とは、図のように高低差の激しい堤防を、高さに対して堤体の幅を長くなだらかにした堤防です。

勾配が緩くなることでまちへの水の侵入を遅らせる効果があります。

また、幅があることで浸食への耐久性が向上し、堤防決壊を防げます。

しかし、スーパー堤防の整備には住民の賛成を得る必要があり、莫大な費用が掛かるため、現在は都市部でしか導入が進んでいません。

高規格堤防とは

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海水淡水化

水の確保のため、海水の淡水化が研究されています。

日本は海に囲まれた島国であり、海水は地球上にある水資源の約97.5%であることから海水の淡水化は渇水問題の解決に向けた大きな取り組みです。

現在、東レ株式会社では、海水のろ過装置が研究されています。

インドネシアやパプアニューギニアなど、海外にも海水淡水化システムを広げる活動をしています。

水問題に取り組む企業

水問題に取り組む企業を紹介します。

フジクリーン工業株式会社

https://www.fujiclean.co.jp/

フジクリーン工業株式会社は、「美しい水を守る」というコンセプトを掲げ、水環境の改善に取り組む浄化槽業界のリーディングカンパニーです。

浄化槽とは、トイレや台所、洗濯などの水をきれいな水にかえる環境装置です。

各国のニーズに合わせた浄化槽の普及は、SDGsの6番目のゴール“安全な水とトイレを世界中に”繋がります。

2024年5月10日には、国交省が災害時の上下水道の復旧において、下水道の代替として「浄化槽」を選択肢としたことで注目を集めています。

また、製造面ではCO2・廃棄ロス削減にも取り組んでいます。

今後も、世界中に浄化槽を普及させていくため、新卒・中途採用に力を入れています。

新卒・中途採用はこちらから

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水問題に対して身近にできること

水問題について身近にできることは何があるでしょうか。

今回は誰でもできる、特に重要な2つを紹介します。

  • 節水
  • ハザードマップの確認

節水

節水は、渇水や今後想定される水不足の緩和のために大切です。

蛇口の締め忘れ防止やお風呂の水の洗濯利用、シャワーではなく桶で貯めてお風呂に入るなど、簡単なことから始めましょう。

また、簡単にできることとしては、節水シャワーをおすすめします。

シャワーヘッドを取り替えるだけで、節水だけでなく節約にもなるため、この機会に購入してみましょう。

ハザードマップの確認

自分の住む地域のハザードマップの確認が大切です。

水関連の問題は、土砂災害や避難所生活をも想定しなければなりません。

そのため、事前にできる対策を試みる必要です。

ハザードマップには避難所情報や浸水可能性地域が示されています。

自分の住む地域だけでもいいのでハザードマップを確認し、携帯することが大切です。

さいごに

今回は水問題を見ていきました。

日本でも水問題が多く存在し、他の社会問題との関連もあります。

水問題の緩和に向けて、身近にできることは少しの心がけからできる簡単なものばかりです。

もしものための対策を一人一人がすることで、将来的な水問題の解消に繋がります。

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