昨今のウクライナ情勢の中で注目されているグローバルサウスは、2023年5月に開催されたG7首脳会議においても重要なテーマとして話し合われました。

しかし、グローバルサウスという言葉を知らないという方や、具体的にどのような問題があり、どんな国が属しているのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、グローバルサウスの意味や国々、注目されている理由について詳しく解説します。

ウクライナ情勢や世界の経済について興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。

※【企業様向け】国際協力への取り組みをPRしませんか?
 このページに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください

グローバルサウスとは?

グローバルサウスとは、インド・インドネシア・トルコ・南アフリカなどの南半球に位置するアジア・アフリカ地域の新興国や発展途上国の総称を指します。

グローバルサウスは、欧米諸国や日本などの先進国が多い北半球と対比するときに使用されることが多いです。

また、世界銀行が定めた「低中所得国」や東西陣営のどちらにも属さない国のことを「第三世界」の言い換えとしても用いられることもあります。

このように、グローバルサウスには明確な定義はないため、南半球に位置する発展途上国というイメージを持っておきましょう。


グローバルサウスとはどこの国?

グローバルサウスとはどこの国でしょうか?

グローバルサウスの国々は100以上あると言われており、代表的な国々は以下の通りです。

グローバルサウスの国一覧

  • アルゼンチン
  • ブラジル
  • 中国
  • インド
  • インドネシア
  • サウジアラビア
  • 南アフリカ
  • 北朝鮮
  • マレーシア
  • モンゴル
  • フィリピン
  • タイ
  • フィジー
  • サモア
  • エジプト
  • エチオピア
  • イラン
  • イラク
  • ケニア
  • リビア
  • ナイジェリア
  • アラブ首長国連邦
  • チリ
  • キューバ
  • ペルー
  • ウルグアイ
  • ボスニアヘルチェゴビナ

このように、グローバルサウスは南半球にあるさまざまな国が該当しているのです。

また、グローバルサウスに中国を含める場合もありますが、多くの場合で中国は含まずに考えるようになっています。

関連記事
インドの社会問題は何がある?
タイの社会問題は何がある?
インドネシアの社会問題は何がある?
フィリピンの社会問題は何がある?
ブラジルの社会問題は何がある?

グローバルサウスと途上国の違い

グローバルサウスと途上国の違いを解説します。

先ほどもお伝えした通り、グローバルサウスには明確な定義がなく、南半球の途上国のことを指すことが多いため、途上国と同じような意味合いで使用されることが多いです。

しかし、途上国には「一人当たりGNIでみて12,235USドル以下の国々」という明確な定義があるため、ここが大きな違いと言えるでしょう。

途上国については以下の記事で詳しく解説していますのでチェックしてみてください。
発展途上国とはどこ?途上国一覧と様々な定義、企業の取り組みを解説!


なぜグローバルサウスが注目されているのか

なぜグローバルサウスが注目されているのでしょうか?

昨今のウクライナ情勢の中で国際社会情勢の分断が危惧されている中で、グローバルサウスの国々がどのような立場でウクライナ情勢と関わっていくのかが注目されています。

というのも、アメリカをはじめとする先進国の多くはロシアを激しく非難して経済制裁などを行っています。

しかし、グローバルサウスの国々は発展を目的として欧米諸国はもちろん、中国・ロシアとも良好な関係を築きたいという考えから、どちらにも加担しない「中立」の立場を守っている国が多いです。

つまり、現状のウクライナ情勢では、ロシアと中国・欧米諸国や日本などの先進国・グローバルサウスの3つに分断されてしまっているということになり、グローバルサウスの国々との外交には緊張感があります。

2023年5月19日から21日までに広島で開催されたG7首脳会議(G7広島サミット)においても、グローバルサウスとの溝が深まらないような関係構築が求められました。

関連記事
人口ボーナスとは?経済成長との関係や定義、日本の現状を簡単に解説!
人口爆発とは?3つの原因や起こる理由、私たちができること・対策を解説


グローバルサウスと南南問題・南北問題

グローバルサウスは、南半球に新興国や発展途上国が多く位置することが問題視される「南北問題」と似たような意味で使用されることも多いです。

また、グローバルサウスの中にも問題があり、南半球に位置するグローバルサウスの国々の中でも格差が生じることがあります。

例えば、石油産業で成長したサウジアラビアや、工業国として急成長を果たしたマレーシアなど、グローバルサウスの中でも経済的に豊かな国もあれば、経済成長を遂げていない国々も多く存在します。

そして、同じ南半球に位置する国ながら経済格差があることを「南南問題」というのです。

このように、グローバルサウス自体が問題とされることもありますが、グローバルサウスの中にも問題があるということを覚えておくといいでしょう。

南北問題と南南問題については、以下の記事でそれぞれ詳しく解説していますのでチェックしてみてください。

関連記事
南北問題とは?歴史や現状、南南問題との違い、私たちができることを解説
南南問題とは?どこの国?背景や現状、南北問題との違いをわかりやすく解説

まとめ

グローバルサウスとは、インド・インドネシア・トルコ・南アフリカなどの南半球に位置するアジア・アフリカ地域の新興国や発展途上国の総称を指します。

途上国とは異なる視点からの分類であり、グローバルサウスには多様な国々が含まれます。

その存在が注目される背景には、国際社会の構造や力関係、経済のグローバル化など、多くの要因が関与しています。


【企業様向け】国際協力への取り組みをPRしませんか?

広告掲載・資料請求はこちら