「クリーンテック」という言葉を耳にしたことはありませんか。

SDGsの達成や脱炭素社会の実現などを目指す今、あらゆる業界に地球環境への配慮が求められています。

この記事では、クリーンテックの定義や、世界と日本の事例を紹介していきます。

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クリーンテックとは

クリーンテックとは、持続可能な技術を指す言葉で、再生可能な資源を活用し、環境負荷を最小限に抑える製品やサービスを開発する技術です。

例としては、太陽光発電や電気自動車があり、これらは従来の化石燃料に代わるクリーンなエネルギー源を利用します。

場合によっては、クリーンテクノロジーと表現される場合もあります。


クリーンテックが生まれた背景

クリーンテックは、2000年後半ごろに環境関連技術への投資として米国・シリコンバレーで大ブームとなりました。

しかし、基礎技術の不足や中国との価格競争により、長期的な資金調達には至りませんでした。

今日では、2015年のパリ協定締結をきっかけとして関心を集め、環境関連技術への投資が再拡大しています。

これは、第2次クリーンテックブームと呼ばれています。

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クリーンテック 世界の事例

米国・Cleantech Groupは、毎年「Global Cleantech 100」という報告書を公表しています。

Global Cleantech 100は、今後5~10年で市場に大きなインパクトを与える可能性が高い
クリーンテック業界のスタートアップを100社紹介する報告書です。

なお、日本企業は残念ながら選ばれていません。

Alpha-ESS(中国)

2012年に設立されたAlphaESSは、先進技術を駆使した家庭用・産業用蓄電システム製品とインテリジェントエネルギーのソリューションを提供しています。

50カ国以上の人々に再生可能エネルギーと蓄電システムを供給し、クリーンで低コストな電気を届けています。

Pivot Bio(アメリカ)

遺伝子編集でつくられた窒素を生産する微生物製品「Pivo​​t Bio PROVEN」を主軸として、農業における環境問題に取り組んでいます。

窒素は農作物の成長において最も必要な栄養素の一つです。

現状では、合成窒素肥料が多く使われており、河川に流れて水質汚染の原因となっています。

Pivo​​t Bio PROVENは、合成窒素肥料を使用することなく植物に窒素を供給できるクリーンテックです。

Next Kraftwerke(ドイツ)

発電所をもたない発電事業者として知られているNext Kraftwerke。

同社は欧州最大のバーチャルパワープラント(VPP)の1つとして、電力の需給バランスを調整しています。

これにより、天候に左右されやすい太陽光発電や風力発電の安定供給を可能にし、再生可能エネルギーの拡大を後押しすることが期待されています。

Jackery(アメリカ)

ジャクリは革新的なポータブル電源ソリューションを提供する企業です。

持ち運び可能な高性能バッテリー技術を活用し、アウトドアから日常の電力需要まで幅広いシーンで活躍します。

環境に配慮した製品開発と高品質なデザインを通じて、エネルギーの自律的な供給を実現しています。


クリーンテック 日本の事例

日本企業の事例を2つ紹介します。

ユーグレナ

「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」というフィロソフィーを掲げているユーグレナ社。

ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)の力で、不安が多い未来を明るいものへ変えるべく、日々研究を進めています。

ヘルスケア、バイオ燃料、飼料、バイオマスプラスチックなど多岐にわたり、ミドリムシの力で社会に貢献しています。

【株式会社ユーグレナ 】人が成長し続けられる社会を軸にした就活とは~喜多倫久~

エナーバンク

エナーバンクは、エネオクやグリーンチケットの事業を行っています。

エネオクは全国の小売電気事業者から最安の電力契約を見つけられるオークション型の仲介サービスです。

小売電気事業者がリバースオークション形式で競争して入札するので、通常の相見積よりも大幅な安さを実現しています。

ハチドリソーラー

ハチドリソーラーは初期費用0円で太陽光パネルを設置できるリースサービスです。

太陽光発電の設置に必要な費用が0円で、発電した電気は使い放題、余った電気も売電して収入が得られる地球にも家計にもやさしいサービスです。

また、ハチドリソーラーエネルギー基金では、余剰利益を活用して学校施設へ太陽光の設置に取り組んでおり次世代の子どもたちへの環境教育を支援しています。

https://hachidori-denryoku.jp/solar/

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まとめ

クリーンテックは近年再燃しつつあり、ESG投資やインパクト投資など、社会的な事業には資金が集まりやすい仕組みも整い始めています。

消費者としても、どのような企業がどのような技術開発を進めているのか注目し、モノやサービスを選択していきたいですね。

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