50歳を目前に大企業をやめてソーシャルアクティビストへ#1~認定NPO法人フローレンス古岩井一彦さん~

NPO・NGO
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今回は、認定NPO法人フローレンスで今年の6月から働く古岩井一彦さんにインタビュー。

第一弾では、現在の活動や大切にしていること、やりがいなどについてお伺いしました。

働き方改革とマイノリティデザインを軸に持つ彼の活動を見ていきましょう。

古岩井一彦
シンクタンクという社会貢献性の高さへの憧れと、「効率化」と「手に職」という観点から、大和総研にシステムエンジニアとして入社。
8年目、大和証券グループ従業員組合に誘われ、専従の役員として3年間休職。
その経験が転機となり、復職後は、自ら希望して人事部門を中心としたキャリアを歩み、人事課長、人事部長などを経験。
その後の異動や、人生100年時代の過ごし方、会社貢献の限界、子どもの中学受験などが重なる中、自分自身のあり方を見つめ直し、ソーシャル分野への転身を決意し、2020年6月末に退職。
2021年6月から認定NPO法人フローレンスの人事スタッフとして転職。

※インタビューは2021年5月24日に行ったものになります。

現在の活動

ーーー現在はどのような活動を行っていますか。

現在は大きく2つの活動を行っています。

1つ目は、認定NPO法人フローレンスでの仕事です。

ちょうど6月から、人事として子どもがよりイキイキと育つ支援をする事業部で働かせていただくことになりました。

現在は、フローレンスで働く準備として保育業界の勉強をしています。

我が家も待機児童の問題に直面したこともあり、子どもはフローレンスの保育園に通っていました。

その当時から応援していたので働けることをとてもうれしく思います。

2つ目は、認定NPO法人サービスグラントでプロボノの活動をしています。

認定NPO法人サービスグラントは、NPOとプロボノをマッチングするサービスを提供する団体です。

その中でソーシャルアクションアカデミーというプログラムに参加しており、3月からソーシャルアクションを起こしている団体と一緒に児童虐待の防止に向けてのアクションプランを学生含め4人で検討しています。

そのほかには、寄付やボランティアをしたり、イベントに参加したりしています。

取り組みたい課題の軸とは?

ーーー古岩井さんの軸としては、どんな社会課題に取り組みたいですか?

大きく2つの軸を持っています。

1つは、働き方改革や働きがいについて取り組みたいです。

企業の中で生き残るのが精一杯で、特に男性は社会や家庭に目を向けられない現状があります。

その結果、女性に子育てや家事、介護などのしわ寄せがいくため、女性活躍の疎外要因が生まれていたりします。

会社からは、見えないですが、そもそも女性は家庭活躍していて、ずっと「会社と家庭」という形で、複業を経験してきていたとも言えます。

また、多くの企業は環境問題などコストの一部を外部化しており、自分たちが見えている部分だけに社会的責任を負っています。

つまりは、利益追求のために”社会のいいとこどり”をしてきたようにも感じます。

このような状況では、これからの社会は成り立たないと思います。

そのため、「会社貢献」「社会貢献」「家庭貢献」の3つのバランスが取れる社会を目指したいです。

戦後復興から考えると、これまでの仕組みが非常に有効だった部分もありますが、これからは変えていく必要があると考えています。

ーーーありがとうございます。もう一つの軸について教えてください。

もう一つは、マイノリティデザインに取り組むことです。

マイノリティデザインとは、ひとりが抱える弱さを起点に、みんなが生きやすい社会をつくる方法論です。

澤田智洋さんの著書『マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう』を読んで刺激を受けました。

いつ自分がマイノリティになるかわからない世の中で、その立場に立ってからでは変えることが難しいです。

26年間会社で働かせていただいた恩返しも込めて、マジョリティ中心の世界から、取り残された人たちも生きやすい社会に変えていきたいです。

大切にしている考え方

ーーー普段の活動の中で大切にしていることはなんですか。

他人の評価軸に合わせた選択をせず、「自分がワクワクすること」に向かっていくことです。

損得を考えるのではなく、報酬がなくてもやりたいと思えるくらい感情がついてきているのか、夢中になれるのかを自問自答します。

また、色々と詰め込み過ぎて、自分の健康や家族を犠牲にしてしまうクセがあるので、持続可能であるために、時には優先順位を考えて「やめる決断をする」ようにしています。

自分の可能性にチャレンジ

ーーー現在の活動の中でのやりがいはなんですか?

やりがいは、自分の可能性にチャレンジできることです。

これまで私は「失敗しない道を進むための選択」をしていました。

しかし、今は「失敗をするかもしれないけれど、自分が納得できる人生を生きるための選択」をします。

そして、私のチャレンジは、自分の経験を社会に対してどのように、どれだけ還元できるのかを探求することです。

それを、やらされ感ではなく、衝き動かされるように没頭して進めているなと感じています。

ーーー次回予告

いかがでしたでしょうか?

次回は、古岩井さんの会社員時代の活動や転職の意思決定について伺いました。

ソーシャルアクションの実行を社長に直談判した経験も??

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