障がいのある方々と働く上で大切なこと~株式会社Exist Japan 今長学さん#1

起業家
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今回インタビューさせて頂いたのは、大分市で障がい者支援事業を行う今長学さん。
第1弾では今長さんの現在の活動に迫ります!
障がい者支援のビジネスは具体的にどのようなことを行っているのか?
また、事業に取り組むにあたってどのような心がけが必要なのか?

今長さんの貴重なお話を伺いました。

今長学(いまながまなぶ)
大学卒業後、ガリバーインターナショナル(現IDOM社)に入社。
店舗での営業、本社でのマーケティング・広報・アナリストなど経験を経て、インド現地法人Ylem Infotech Pvt. Ltd.に入社。ネット事業責任者として従事。
その後2016年大分市にExist Japan株式会社設立。
障害者支援のソーシャルビジネスを開始する。
現在は大分県公認クラウドファンディング、SNSアドバイザーとして、世の中の社会問題を解決するソーシャルデザイナーとして活動も行っている。

現在の仕事

ーーー株式会社Exist Japanで働く障がい者の方々はどのような仕事をされているのですか。

いくつかの事業があり、例えば画像の加工や切り抜きの仕事があります。

画像加工は、お客様からお子さんやペットの写真を頂き、その画像を加工してLINEスタンプにする仕事です。

画像の切り抜きは、デザイナーさんがチラシを作る際に必要な画像を切り抜く仕事です。

ーーー画像の切り抜き作業って結構手間がかかりませんか?

そうなんですよ!難しくはないのですが、結構面倒な作業です。

私の会社では、そのような作業を障がい者の方々にやってもらっています。

他にもフォトプロップスの作成やSNSの運用代行もしています。

フォトプロップスは、飲食店や結婚式などでよく見かける、吹き出しに文字が入っているボードのことです。

ーーーあれってフォトプロップスという名前なんですか!持って写真を撮るとSNS映えしますよね!

そうですね。

フォトプロップスをオリジナルで作れるサービスも、障がい者の方々が担っています

事業を始めたきっかけと意識していること

ーーー事業を行う中で、障がい者の方々の力は欠かせないものとなっているのですね。このような障がい者支援事業をしようと思ったきっかけは何だったのですか。

もともとは、インドの方々を支援するようなビジネスをやりたかったんです。

しかし、なかなかビジネスビザが取れなくて、半年ほどは何もできませんでしたね。

ちょうどその時に、異業種交流会で障がい者施設に知り合いがいる人と繋がり、関心を持つようになりました。

そこで障がい者支援の事業をやってみようと思い、現在業務委託している施設と繋がり、事業を始めた形です。

ーーー最初から障がい者支援事業をやろうと思っていた訳ではなかったのですね。障がい者の方々と働くにあたって、心がけていることは何ですか。

スタッフ1人1人の強みを発見して、それに合わせた仕事を創り出すことです。

障がいがある方でも、1人1人に個性や強みがあり、それを見極める事が必要になります。

強みや個性を見つけた後、それに合わせた仕事を創り出す事で素晴らしい成果が発揮されます。

ーーーそのような彼らの強みや個性を見つけ出すためにどのようなことをしていますか。

実際に色々とチャレンジしてもらうことですね。

例えば、チラシを作ってみるとかデザインしてみるとか。

他にも「こういう作業やってみない?」と声をかけたり、雑談したりしながら探し出しています。

その中で彼らの好きなことや価値観、持っているセンスを見つけられれば、それを活かして実際に仕事ができるか試してみます。

ーーーなるほど。彼らが能力を発揮しやすい環境を、今長さんは創っていらっしゃるのですね。そのように実際に障がい者の方々と働くことで得た気づきはありますか。

自分が今やっていることは、自分のためにやっていることだなと気づきました。

これは昨年、自分の中で腑に落ちたことです。

ーーー自分のためですか、、お話を伺っている限りは他の人々のために取り組んでいらっしゃる印象を受けますが…。

それはよく言われますね。誰かのために色々なことやっていてすごいねと。

でも、結局は自分のためになっているんですよ。

例えば、今まで家に引きこもっていた人に私の会社の仕事を伝えたら、興味を持って来てくれて。今では毎月来るようになったりとか。

その人の人生が変わるきっかけを作れているんです。

それによって、自分の存在価値を感じられることが、私の一番の幸せになっています。

与えることで自分に返ってきて、結局は自分のためになっているなと思っています。

ーーー確かに、与えたことでその人が変わるってとても嬉しいですね。他にも嬉しかったエピソードはありますか。

私の会社のスタッフで14年くらい引きこもっていた子がいたんです。

その子が市の職員に連れてこられて私の会社の見学に来て、興味を持ち毎日来てくれるようになりました。

それってめちゃくちゃ嬉しいじゃないですか。

その子自身は外に出たかったけど14年間なかなか出られなくて、これではよくないとずっと焦っていたと思います。

出たいけどきっかけがない、どうしたらいいか分からないという状況を変えるちょっとしたきっかけを作れたのは嬉しかったですね。

他にも、安心して楽しくいられる居場所を作ることや「仕事は楽しい!」「仕事に行きたい」と思える状況を作れることはやりがいにも繋がっています。

そう思えるようになってから、賃金向上や自立のステップに繋がっていくのだと思います。

ーーー次回予告

次回は今長さんが大きく影響を受けたインドでの経験についてお届けします!

今長さんが見たインドの姿とはどのようなものだったのでしょうか。

ライタープロフィール
金子莉歩(かねこりほ)
子どもの問題に興味あります。
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