今回は、株式会社リブセンスに勤める鶴田さんにインタビューをしました。
学生時代は、様々なNPO法人でインターンを行っていた鶴田さんは、なぜ株式会社リブセンスに就職を決めたのでしょうか?
記事では、鶴田さんの価値観や就職活動の体験談、入社後に感じたことなどを伺いました。
鶴田苑美
国際基督教大学卒
大学4年間を通して様々なNPO・一般社団法人でインターンを経験。
株式会社リブセンスに21卒として入社。
現在はアルバイト求人サイト「マッハバイト」のマーケティンググループに所属。
目次
現在の活動
ーーー現在はどんな活動をされていますか?
株式会社リブセンスに21卒で入社しました。
弊社は「あたりまえを、発明しよう。」をコーポレートビジョンに、アルバイトや転職などの人材領域、中古マンションなどの不動産領域を中心にインターネットメディア運営事業を行っています。
私の主な仕事内容は、アルバイト事業部のマーケティンググループで広告運用を行っており、web広告のオークション分析や改善をしています。
また、社外では相談事業を行う一般社団法人に携わっています。
こちらは、学生時代から関わっており、月に数回ほどお手伝いしています。
きっかけは、「普通」という概念に悩んだこと
ーーー社会課題に関心を持った原体験やきっかけを教えてください。
小中学生の時、鬱に近い状態だったことが原体験かなと思います。
親が亡くなって父子家庭になったり、いじめにあったり、友人の自死など様々なことが重なった時期でした。
中学生の頃には、自分のジェンダーについても悩んでいました。
日々生きる中でぽっと出る会話や、当たり前すぎて会話にも出てこない”大前提”の中に自分が当てはまらないことが多くあって「普通ってなんだろう」と自問していました。
ジェンダーについて調べていく中で、世の中にある様々な社会問題やその複雑性を知り、社会課題に広く興味を持ち始めました。
この時期に、「マイノリティとマジョリティ」という概念を知って、
「この感覚的しんどさ、抑圧される側の気持ちって、角度を変えれば誰でも持ちうるものだし、そこで通じ合うことができたら世の中ってもっと優しくなれるんじゃないか。もっとハッピーに生きられる人が増えるんじゃないか」
と思いながら過ごしていたことも今の自分につながっているなと感じます。
転機がおとずれた学生時代
ーーー学生時代はどんな活動をされていましたか?
様々な社会課題に興味を持っていたので、かなり幅広い分野に関わっていた大学生活だったなと思います。
社会起業家支援をするNPO法人や教育格差に取り組むNPO法人、ソーシャルグッドを伝えるメディアを運営するNPO法人、高校でのTA(ティーチングアシスタント)など様々な活動をしていました。
その中でも、アメリカへの留学は大きな転機でしたね。
留学に行くまでは「~しなければいけない」「~するべきである」など自分にルールを課して生きていました。
しかし、留学を通して、自分のルールに縛られ過ぎず生き生き暮らすことを大切にするようになりました。
ーーーどんなルールを自分に課していたのですか?
例えば、いい成績を取らなければいけないと思い込んでいました。
それは、自己肯定感が低かったからかなと思います。
ただ、留学先では言葉がわからないのでいい成績が取れるわけもなく、できない自分を認めてあげられるようになりました。
「成績よりも人間性を評価してくれる人はたくさんいる」と、感覚的にも学べたことが大きかったです。
民間企業へ就職を決めた理由
ーーー民間企業に就職を決めた理由はなんですか?
一番大きな理由は、人生を賭けて取り組みたい社会問題が明確にはなかったからです。
ないのであれば、思いのある人のサポートができるようにスキルを身につけようと考えました。
また、学生時代はNPO法人や一般社団法人など寄付に依存しがちな組織で活動していたので、一度違った組織に入ってみようと思ったのも一つの理由です。
それまで勝手に「会社=お金第一の組織」というイメージを持っていたのですが、様々な人に会ったり本を読んだりした中でそのイメージが崩れて「そうじゃない会社もあるのかもしれない」と思ったということもあります。
ーーー就職活動はいつ頃から始めましたか?
就職活動を始めた時期はかなり遅く、大学4年生の6月から始めて8月には終えました。
もともとは留学をする予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で行けなくなり、遅めの就職活動が始まりました。
就職活動の軸は、「人」と「ビジョン」
ーーー就職活動で大切にしていた軸はありますか?
2つの軸を大切にしていました。
1つは、誰と働くか。
もう1つは、会社が目指しているビジョンに共感できるか。
この軸は、学生時代の活動の共通点を考える中で、「組織で居心地の良さを感じられるか」と「組織の取り組みへの共感」の2つがあったという気づきから来ています。
学生時代にお世話になった組織には人を大切にする人たちが多く、就職してからもそのような環境で働きたいと思いました。
ーーー「会社が目指しているビジョンに共感できるか」についてもう少しお聞きできますか?
ビジネスに重きを置いている企業もあれば、限りなくソーシャルビジネスに近い意識を保ちながら運営をしている会社もあります。
その中で私は、何かしらの形で限りなくソーシャルビジネスに近い会社で働きたいと思っていました。
このような会社であれば、人を大切にしている人たちが集まっている可能性も高いだろうと考えていました。
ーーー限りなくソーシャルビジネスに近い会社はどのように探していましたか?
「エージェントに聞く」「鎌倉投信が支援している会社リストを見る」「好きな起業家さんの本を読んでお勧めされている会社をリストアップする」などをしていました。
自分のありのままを伝えた面接
ーーーこれまで取り組んでいた社会的な活動はどのように伝えていましたか?
もちろん、社会的な活動に理解を得られないこともありましたが、割り切ってありのままの自分を伝えていました。
「猫をかぶって入社しても、その後のギャップに悩むなら、ありのままの自分を認めてもらえる会社に入ったほうが長期的に見ていい。」と自分に言い聞かせていましたね。
ボランティアの話を煙たがる会社は自分に合わない、と切り替えていました。
ただ、切り替えは難しく、つらかったですね。
2か月で終わったというよりは、2か月で終わらせた感じはあります。
割り切ってありのままの自分を伝えて、一緒に働きたいと思われる(=内定をもらう)保証はないので常に不安でした。
リブセンスの魅力とは
ーーーその中でリブセンスに決めた理由はなんですか?
自分の就活の軸にとても当てはまっていたからですね。
特に人の良さと、企業のフィロソフィーに惹かれました。
面接では、合否をジャッジするのではなく、人として向き合ってもらえているという実感がありました。面接というよりは会話を楽しんでいる感覚でしたね。
また、面接が終わるごとに面接の内容や、面接官から見た自分自身の感想など丁寧にフォローがあり、印象に残っています。
ーーー鶴田さんは、どんな思いをもって働かれていますか?
リブセンスの会社員としては、自分が関わっているサービスの目指す姿を実現すべく働いています。
また個人としては、経験を重ねて、自分が応援したいと思った活動やプロダクトをサポートできる実力をつけるために仕事をしています。
リブセンスで働いて感じる人の良さ
ーーー「あたりまえを、発明しよう。」というビジョンを掲げていますが、社内にはどのような人が多いですか?
疑問を持ったことをそのままにせずに聞く方が多く、なにか問題だと感じたら、変えていこうとする。
「あたりまえ」を頭から否定するわけじゃないけど、いったん考えてみる。そういう文化があるなと思います。
企業ブログのQ by Livesenseや「わたしたちが変わるための9つの指針」に、その文化が現れているかなとも感じています。
また、肩書に関係なく、困った時に助けてくれる優しい方が多いです。
例えば、社内でグラレコの活動などもしているのですが、異なる事業部のデザイナーさんにデザインを教わっています。
「いい人が多い」という言葉は、社内外でよく聞きますし、自分もそう思います。
今の仕事で身につく3つのスキル
ーーー今の会社ではどんなスキルが身につきますか?
私の仕事であるマーケティンググループで広告運用をメインに業務をしている場合は、以下のスキルが身につくと考えています。
〇実務的なスキル
広告・広告運用の知識、マーケティングの知識
〇社会人基礎力
企画力(課題発見→仮説→企画→実行→振り返りを繰り返す力)、物事を円滑に進めるためのコミュニケーションスキル
〇人としてのスキル
共創力(さまざまな価値観を持っている人と一緒に物事を動かすスキル)
ーーーマーケティングは希望されたのですか?
もともとビジネス関連で経験があったわけではなく、何かビジネスに活かせるようなスキルもなく、また特に配属先や仕事内容にこだわりを持っていたわけではなかったので、明確に希望をしたというわけではありません。
いい意味で期待しない(「これもご縁だな〜」という感じ)でいたら、マーケティングの部署に配属されたという感じです。
数字にまだ慣れておらず、ついていくのが大変ですね。
まずは、今の仕事を極めて行きたいなと思っています。
長期的には、人と関わるのが好きなので、ユーザーさんに直接何かを提供できるプロダクト開発や企画などもやっていきたいです。
今後のキャリアプランについて
ーーー今後のキャリアプランがあれば教えてください。
具体的なキャリアプランはないですね。
ただ、将来は色々な人とコラボレーションしながら新しいものを生み出したいと思っています。
世界中を飛び回って、現地の暮らしを感じて生きたいですね。
まずは、目の前にあるものを一生懸命こなす中で、同時に自分がワクワクするものにアンテナを立てて、ご縁があったら大切にしようと思っています。
「ないからどうしよう。。。」ではなく、「いつかきっと何かくるはず!」とポジティブシンキングを大事にしています。
社会貢献を軸に就活をする学生へ応援メッセージ
ーーー最後に社会貢献を軸に就活をする学生へ応援メッセージをお願いします。
社会貢献を軸に就職活動をしていると、今の日本社会だと逆風に当たりやすいと感じる場面・場合も少なくないのかなと感じています。
そして、意外とそれに影響を受けて、自分の感覚や価値観が揺さぶられることも多いのではないかと思います。
社会貢献という軸を立てた時、その解釈の方法はいくつもあるし、関わり方や関わる期間など、いろいろな切り口があると思っています。
話を聞いたり本を読んだりして、選択肢を増やす行動をしていく中で、自分にとっての「しっくりくる」が見つかるのではないかと自分は考えています。
ピンときた時に、その感覚を大事にできるように、常に心の声に意識すること。
そして、動き続けること、それが大事なのではないでしょうか。
社会貢献を軸に就職活動を考えている人たちだからこそ、この点を特に強調して伝えたいです。
自分もまだまだですが、一緒に選択を正解にする人生をつくっていけたらいいなと思っています。
「ボランティアを職業にする」というビジョンをもとに活動中
出版:日本一詳しいボランティアガイド ~初心者から仕事にしたいあなたまで~
ブログ:ボランティアキャリア
Twitter:よしだこうき/ココカラアース

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
