活動家インタビュー 社会起業家

あらゆる「繋がり」を感じられ、誰一人取り残さない社会を目指して~株式会社東京バル 筒井玲子~

 「誰1人取り残さない社会」を目指して

ーーー障がい者に関する社会問題にも取り組まれていますよね。その背景を教えてください。

なにより自分の子どもがダウン症を持って生まれてきたことが大きいです。

それまで、ダウン症について人並みの知識しかありませんでした。

しかし、娘の誕生をきっかけに、世界では大手ブランドのモデルや役者、アーティストなど様々な分野で活躍するダウン症の子どもがいると知りました。

世界の障がい者に対する意識は良い方向へ変化していますが、まだ十分ではないと思います。

当事者として、娘たちがもっと生きやすい世の中を作っていこう、と強く思うようになりました。

ーーー障がい者に関わる問題を、どのように改善したいですか?

障がいを持っている人たちに対する社会の偏見を変えていきたいです。

一般的に障がいを持っていると、就職ができない・作業所でしか働けないと思われがちです。

そんな印象を少しでも変える一端を担いたいと考えています。

例えば、弊社のおつまみラインナップは全て就労支援センターと協力して製造をしていますが、今後は「みんながシェフになれる」をテーマに働き手の方と共に新しいレシピや商品の開発などを実施していく予定です。

大切にしている価値観

ーーー働く中で大切にしている、考えや価値観を教えてください。

「繋がり」を大切にしています。

自分たちの生活に、動物や自然など、あらゆるものが繋がっていると実感することが、社会問題に目を向けるきっかけになると思います。

さらに、生産者と消費者との結びつきも作ることで、手に取ってくださる方には「食」を通じて、自然・社会・人とのやさしい「繋がり」を感じて頂きたいと思っています。

ーーー今の活動をしていて必要だと感じたスキルや能力を教えてください。

環境適応能力です

特に、新型コロナウイルス感染症の渦中で感じます。

「自分は環境が変わった中で何が出来るか?」を考え行動する人もいれば「この状況の中では何も出来ない」と、環境のせいにする人もいます。

どんな時でも、工夫をしながら目標に向かって行動し続けることが重要だと感じます。

今後の展望と理想の社会

ーーーこれからの展望を教えてください。

全国の教育機関への食育の促進を目的としたプロジェクトを進めていく予定です。

現在は、プラントベース食に対して健康のイメージが強いと思います。

それだけでなく、環境への負荷を軽くできる食事だという認識を次の食文化を作る世代に伝えていきたいです。

そのために、教育機関と企業が連携した研究所の設立を進めており、そこを拠点に学校や病院などにプラントベースの食事を推進しようと思っています。

また、海外事業も視野に入れています。例えば、酒粕を使った食べ物のように、まだ知られていない日本のプラントベースな食品を海外に展開していきたいです。

ーーー筒井さんが理想とする社会を教えてください。

「誰一人取り残さない社会」です。

製品を作るに当たって、自然環境や動物などあらゆる方面への負荷を考えながら作ってきました。

また、作る過程から誰もが関われる作業工程を意識することで、障がいをもつ方に弊社を働く場として選択して頂いています。

そのように、製品自体またその製造過程で多くの人を包括していきたいと思っています。

応援メッセージ

ーーー最後に社会課題の道を志す学生へ、メッセージをお願いします。

社会課題というと、壮大なことに感じてしまいます。

だからこそ会社で働き始めると、「自分はそこに従事出来ているのか?」

そんな風に自分のちっぽけさに落胆してしまう事があるかもしれません。

私自身、会社員の間はそうでしたし、今でもやりたいことがまだまだ実現できていない状況です。

しかし、三者三様の人生、それぞれのタイミングは異なります。

常に自分のやりたいことに向かって行動を起こし続けていれば無駄なことはなく、必ずいつかは結びつくと思っています。

まずは、焦らず自分のやりたいことを見つめ続けて、がむしゃらに生きていきましょう!

 

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